MM小説「アドリアン・イングリッシュ」シリーズの読む順番や面白さをご紹介!

MM小説「アドリアン・イングリッシュ」シリーズの読む順番や面白さをご紹介!

アドリアン・イングリッシュシリーズとは?

※この作品はゲイ同士の恋愛小説です。苦手な方は読まないことをおすすめします。

アドリアン・イングリッシュシリーズとは、著者ジョシュ・ラニヨンさんが書いたMM Romance(通称MM)翻訳小説です。

簡単にいうとゲイ同士の恋愛小説なんですが、このシリーズは他のMM小説とは一味違い、本格ミステリー要素も加わった小説です。

今回はアドリアン・イングリッシュシリーズをご紹介いたします。

著者ジョシュ・ラニヨンの作品一覧は以下でご紹介しています。

→ジョシュ・ラニヨンの作品一覧

ジョシュ・ラニヨンの大人気MMシリーズ「フェア・ゲーム」については、以下でご紹介しています。

→フェア・ゲームシリーズをご紹介



アドリアン・イングリッシュシリーズのおすすめ度

おすすめ度:★★★★★

理由:書店員アドリアンと刑事ジェイクの恋愛模様がとてもリアルで面白い!

二人は一目惚れから関係が始まりますが、色々な障害が二人を待ち受けます。

正直、ここまで読んでいて苦しい恋愛小説は読んだことがないです。

苦しい時をがんばって読んだその先には、自分も幸せになるような展開が待ち受けていますので、ぜひ読んでほしい作品です。

アドリアン・イングリッシュの登場人物

書店員アドリアン・イングリッシュ

本作の舞台はアメリカ。

主人公はアドリアン・イングリッシュ(32歳)で自営の書店を営んでいます。

ミステリ小説が大好きなので、こだわりのミステリ小説を専門とした書店(ゲイ小説も)を作っていて、個人的に通いたくなります。

容姿は細身のイケメンで、女性にモテるタイプらしいのですが、ゲイなので女性に興味はありません。

刑事ジェイク・リオーダン

そして主人公の恋愛相手はジェイク・リオーダン(40歳)です。

金髪短髪で殺人課の刑事をやっています。

この人物もゲイかと思いきや、本人はいたってノーマル(女性が好き)なんですが、どうしても自分の性的対象は男性、という複雑な思考の持ち主です。

というのは、男性に性的興奮を覚える自分を嫌ってるからです。

女性と付き合いたい、結婚もしたい、子供もほしい。けれど男性にしか興奮をしない。

そんな複雑なジェイクと主人公のアドリアンは、事件を通して出会い、二人は惹かれあっていくのですが、彼らにはいくつかの試練が待ち受けています。



アドリアン・イングリッシュシリーズの読む順番(完結済)

基本的に以下の順番で読んでいただいたほうが、大変面白いです。

単体でも楽しめるのですが、登場人物たちの関係性に時系列によってどんどん変化していくので順番に読むことをおすすめいたします。

また、このシリーズはAmazonの「Kindle Unlimited」で無料で読めます。
30日間は無料ですので、ぜひ期間内に読んでみてください!

No. タイトル 出版年数 Kindle Unlimited会員価格
1 天使の影 2013年 ¥0
2 死者の囁き 2013年 ¥0
3 悪魔の聖餐 2014年 ¥0
4 海賊王の死 2015年 ¥0
5 瞑き流れ 2015年 ¥0
6 So This is Christmas(番外) 2017年 ¥0

各巻のあらすじ

1巻 天使の影

あらすじ

LAでミステリ専門の書店を営みながら小説を書くアドリアン・イングリッシュの元をふたりの刑事が訪れる。

従業員であり友人のロバートが惨殺されたのだ。

前日レストランで口論して別れたアドリアンに、殺人課の刑事・リオーダンは疑いの眼差しを向ける。

調査に乗り出したアドリアンだったが、犯人の深い憎悪と狂気はやがてアドリアンに向かう。

彼の危機に飛び込んで来たのは―!?

アドリアンとジェイクが出会う、最初の事件です。

当初はお互い印象が悪く、反発ばかりし合っていました。

実はこの時、お互い一目ぼれをしていたのですが、その時の気持ちは5巻で語られています。

読むと必ず胸が苦しくなると思います。

2巻 死者の囁き

あらすじ

行き詰まった小説執筆と微妙な関係となったジェイク・リオーダンから逃れるように、祖母が遺した牧場へとやってきたアドリアンは道ばたで死体を発見する。

だがその死体は保安官が来た時には跡形もなくなっていた。

敷地内のスパニアード・ホロウ峡谷では学者たちによる発掘作業が行われていたが、謎の呪文や飼い犬の変死にスタッフは不安を覚えている。

そして牧場の郵便受けにはガラガラヘビが。これは谷の安らぎを守る「ガーディアン」の呪いなのか?

アドリアンがジェイクとの関係が苦しくなり、逃避行した巻です。

結局ジェイクが追ってきて、一緒に事件を調査しながら過ごすのですが、他の巻と比べてとても恋愛色が強いです。

このシリーズを読んでる方はただただ幸せを感じる、という感想の巻です。(読めばわかります。)

3巻 悪魔の聖餐

あらすじ

悪魔教カルトの嫌がらせから逃がすため、バイトのアンガスに金と休暇を与えたアドリアン。

その後書店に逆五芒星が落書きされ、店でサイン会を行った人気小説家は失踪。

一体何が起きている?さらにアンガスの電話を受け出向いた彼のアパートで、アドリアンは横たわる死体に遭遇する。

恋人ジェイクとの関係は緊張感を伴っていた。自分の性癖を嫌っているジェイクは、殻から出ようとしない。

そんな中、事件を調べるアドリアンはハンサムな大学教授・スノーデンと出会い、親密になってゆく―。誰よりもお互いを欲しているのにすれ違ってゆくジェイクとアドリアン―。

二人の関係が山場を迎える巻です。

中途半端な関係を維持したいジェイクに対し、それが辛く関係をやめたい、けれどもジェイクが好きすぎてどうしようもないアドリアン。

この二人の関係に亀裂が入る瞬間が味わえます。

恐らく読んだ後は、辛い気持ちでいっぱいになるかもしれません。

ですがここは踏ん張って、次の巻を読んでみてください。

4巻 海賊王の死

あらすじ

アドリアンの小説に映画化の話が持ち上がり、出席していたパーティ会場で映画のスポンサーが突然死する。

調査にやってきた刑事を見てアドリアンは凍りついた。

そこには2年前に終わり、まだ傷が癒えてはいない恋の相手・ジェイクの姿があった。ジェイクの部下はアドリアンに疑いの目を向ける。

被害者の体から検出された毒の中に彼の心臓の薬と同成分のものが含まれていたのだ。

アドリアンはジェイクの協力を仰ぎながら独自に事件の調査を始めた。

俳優のポール・ケインからジェイクとの過去を聞かされ、ざわついた気持ちを抱えたまま。

そしてジェイクは2年前に言えなかった言葉を語り出す―。

あらすじでネタバレになってますが、アドリアンとジェイクが再会します。

彼らの関係はどうなるのでしょうか。

ただ、アドリアンの時間は止まったままです。それだけ書いておきます。

5巻 瞑き流れ

あらすじ

撃たれた左肩と心臓の手術を終えて「クローク&ダガー」に戻ってきたアドリアンはジェイクとの関係をどうしたらいいか迷っていた。

次第に体調も回復してきたある日、改築していた店の同じ建物から古い死体が発見される。

それは50年前に失踪したジャズミュージシャンの変わり果てた姿だった。アドリアンはジェイクと調査を開始。

カミングアウトし、市警を辞職したジェイクは、探偵の仕事を始めていたのだ。

電話一本でジェイクが駆けつけてくれる事に、予期せぬ感情が揺さぶられるアドリアン。

かけがえのないお互いの存在を確信しながら、ふたりは半世紀前の謎に挑む―。M/Mミステリの金字塔、ついに完結。

ついにシリーズ完結です。

二人の関係はどう決着をつけるのでしょうか。

シリーズを通して、アドリアンとジェイクの痛みを知った読者であれば、二人への共感が鳴りやまない巻だと思います。

最後のある場面はとてもグッときますので、ぜひ最後まで読んでいただきたい作品です。

6巻 So This is Christmas(番外)

あらすじ

ジェイクとともにクリスマスをロンドンで過ごし、経営するクローク&ダガー書店に戻ったアドリアン。

義妹のナタリーと従業員のアンガスの関係に時差ぼけの頭を悩ます彼の前に現れたのは、かつてアドリアン所有の敷地内で起きた殺人事件で知り合ったケヴィン。

消えた恋人を探す彼はアドリアンに救いを求める。

同じ頃、ジェイクにも失踪人捜索の依頼が――!?アドリアン・イングリッシュシリーズ番外篇「So This is Christmas」ほか「雪の天使」「欠けた景色」を収録した短篇集。

アドリアン・イングリッシュシリーズの番外編です。

今回は、2巻で登場したケインの恋人が失踪した話です。

ただし最初に、本編とは全く関係ない短編が2つ入っています。

①「雪の天使」…刑事と宝石泥棒の話。宝石泥棒は刑事のことが好きなんですが、職業柄の理由で想いを伝えることができません。だけど諦めきれなくてわざと毎年クリスマスの日に一回だけ、刑事に電話をするのですが…。

②「欠けた景色」…FBI刑事と保安官の話。二人が別れた直後に保安官が謎の失踪を遂げます。FBI刑事が必死に彼を探す、切ない話です。

どちらもとても良い短編ですので、ぜひご一読ください!



アドリアン・イングリッシュの面白さ

このシリーズの一番の特徴は、恋愛小説には珍しい、本格ミステリ小説でもあります。

面白さ①本格ミステリ要素がある

全5巻のシリーズなんですが、どの巻も必ず主人公アドリアンの周りで殺人事件が起こります。

最初は主人公アドリアンの、書店従業員の殺人事件から始まり、別荘の管理人殺人事件、パーティに参加している時に殺人事件が起こり…などなど。

読者的には「アドリアンが不運すぎる!」となるほど殺人事件が頻発してるのですが、各事件がきちんと伏線を張っていて読み応え抜群です。

しかもアドリアンが毎回探偵ばりに事件へ首を突っ込みまくるので、読者的にはヒヤヒヤされっぱなしで、目が離せない小説でもあります。

面白さ②焦ったい両片思いの関係

恋愛小説としてもかなり濃厚です。

根っからのゲイであるアドリアンは、刑事のジェイクに惹かれるのですが、彼は自分が男性に惹かれるのを嫌悪している人間です。

事件がきっかけで二人の付き合いが始まるのですが、アドリアンと付き合いながらもジェイクは女性とも付き合いますし、男性とも関係を持ちます。(読んだ時はびっくりしました)

こう書くと、ジェイクがただのゲス野郎となってしまうのですが、そうです、ゲス野郎です。(もちろん当時の価値観の違いもありますが)

ですが、このゲス野郎であるジェイクがアドリアンと関係を続けるうちに何かが変わっていきます。

お互い、痛みやトラウマを抱えながら、どう付き合っていくのか。

ハッピーエンドかバッドエンドかは、実際に読んでその目で確かめてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

アドリアン・イングリッシュシリーズに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

MM好きの間では有名な作品(愛読書)なんですが、まだ日本では知ってる人が少ないと思います。

ゲイの恋愛小説ですので、読み手を選ぶ作品ではありますが、作品を気に入っていただけたら周りにシェアしてください。

そしたら番外編をもう少し書いてくれるかもしれない、という下心があります。気に入ってくださる人が増えれば嬉しいです。