夢水清志郎シリーズ(はやみねかおる)の読む順番をご紹介!

夢水清志郎シリーズ(はやみねかおる)の読む順番をご紹介!

ぶくおくんぶくお

はやみねかおる先生の「夢水清志郎」シリーズを紹介するよ!普段はダメ人間なんだけど、事件になるとまるで別人になる名探偵なんだ。頼もしいのか頼もしくないのかわかんない・・・




名探偵 夢水清志郎シリーズとは

夢水清志郎シリーズとは、著者はやみねかおるによる、児童書ミステリー小説です。(マンガ版もあります!)

名探偵の夢水清志郎が次々と難事件を解決していくストーリーなんですが、隣に住む3姉妹がストーリーを盛り上げてくれるのでミステリーが苦手な人でもカンタンに読めます。

20年前以上の作品ですが、今読んでも全く問題ないです。むしろ子供も大人も楽しめる作品です。

今回は、名探偵の夢水清志郎シリーズについて詳しくご紹介していきます。

ちなみに、「怪盗クイーンシリーズ」についてはこちらで詳しくご紹介しています。
怪盗クイーンシリーズ(はやみねかおる)の読む順番とおすすめ巻をご紹介!




夢水清志郎シリーズの登場人物

このシリーズには愉快なキャラクターがいろいろと登場します。とても面白いので吹き出してしまうかもしれません。個人的に好きなのは夢水さんです。

名探偵の夢水清志郎(ゆめみず きよしろう)

この物語の名探偵役、年齢不詳の元大学教授、夢水清志郎(ゆめみず きよしろう)です。三姉妹からは「教授」と呼ばれています。

いつも真っ黒なスーツとサングラスをかけていますが、服はおそらくスーツしか持っていないそうです。食べることが好きで、食事の時は一心不乱に食べます。(獣のように・・・)

観察眼が鋭く、事件の時はまるで別人のように頼もしくなるのですが、それ以外はダメ人間のごとくダラダラと家に引きこもって本を読んでいます。

美しい犯罪が大好物で、事件を解決するとあっという間に忘れます。ですので今まで解決した事件をほとんど覚えていません。

このシリーズは、夢水さんの凄さを楽しむのではなく、夢水さんがダメダメ人間であることを楽しむシリーズです・・・!

三姉妹(亜衣・真衣・美衣)

「名探偵夢水清志郎事件ノート」で登場する隣の三姉妹の中学生、亜衣・真衣・美衣です。

亜衣は長女で、ミステリー小説が大好きで、教授の飼育係。

真衣は次女で、運動が得意で、教授のお世話係。

美衣は末っ子で、日本語、英語、フランス語の新聞紙のコレクター。教授の、しつけ係。

という感じで、三姉妹は教授のお世話係をやっています。面白そうなことは察知して教授を無理やり連れて行ったりしています。

自称夢水の弟子、レーチ

本名は中井 麗一(なかい れいいち)といって、三姉妹の同級生です。

かなりの長髪で身長は低め、よく屋上で寝ています。事件になると頭がキレるので、物語で重要なキャラクターです。

亜衣に好意を持っていて、「亜衣の彼氏」と周りに言ったりしています。本当かどうかは本編をご覧ください(笑)

夢水清志郎シリーズの読む順番

ぶくおくんぶくお

このシリーズは順番に読むのがおすすめ!順番に読んだほうが、事件の順番がわかって面白いよ。

どれから読んでも一巻完結になっているので読めますが、順番に読んだほうが登場人物の関係性が見えてくるので、機会があれば読んでみてください。

各巻のタイトルですが、おそらく有名なミステリー小説をもじっていると思います。(アガサ・クリスティや金田一など)内容もパロディなところがあるので、原作も合わせて読むと面白いかもしれません。

①名探偵夢水清志郎事件ノート(完結済み)

No. タイトル 出版年 備考
1 そして五人がいなくなる 1994
2 亡霊(ゴースト)は夜歩く 1994
3 消える総生島 1995
4 魔女の隠れ里 1996
5 踊る夜光怪人 1997
6 機巧館のかぞえ唄 1998
7 ギヤマン壺の謎 1999 外伝1
8 徳利長屋の怪 2000 外伝2
9 いつも心に好奇心 2000 名探偵夢水清志郎VSパソコン通信探偵団のコラボ作品
10 人形は笑わない 2001
11 『ミステリーの館』へ、ようこそ 2002
12 あやかし修学旅行 鵺のなく夜 2003
13 笛吹き男とサクセス塾の秘密 2004
14 オリエント急行とパンドラの匣(ケース) 2005 怪盗クイーンのコラボ作品
15 ハワイ幽霊城の謎 2006
16 卒業 〜開かずの教室を開けるとき〜 2009

②名探偵夢水清志郎の事件簿(未完結)

①の新章です。舞台は「レトロシティ」で別の姉妹と事件を解決していきます。

No. タイトル 出版年 備考
1 名探偵VS.怪人幻影師 2011
2 名探偵VS.学校の七不思議 2012
3 名探偵と封じられた秘宝 2014 亜衣らの三姉妹が再登場

その他にも未刊行作品で、WEB上で読める番外編がありますのでぜひチェックしてみてください。

→はやみねかおるの裏ページ

関連作品

No. タイトル 出版年 備考
1 令夢の世界はスリップする 赤い夢へようこそ -前奏曲- 2020 怪盗クイーンや夢水清志郎、虹北恭助、トム・ソーヤの内人・創也などほとんどのキャラクターが登場してます。

マンガ版|名探偵夢水清志郎事件ノート(完結?)

こちらは小説版の「名探偵夢水清志郎事件ノート」をマンガ化したシリーズです。
「ミステリー館へようこそ!」を最後に止まっています。

続きがでるのか不明ですが、とても読みやすくて絵柄も可愛いので好きです!

No. タイトル 出版年
1 そして五人がいなくなる 2004
2 魔女の隠れ里 2005
3 亡霊は夜歩く 2005
4 消える総生島 2006
5 踊る夜光怪人 2006
6 ギヤマン壺の謎 2007
7 機巧館のかぞえ唄 2007
8 徳利長屋の怪 2000
9 ハワイ幽霊城の謎<前編> 2009
10 ハワイ幽霊城の謎<後編> 2009
11 人形は笑わない 2011
12 『ミステリーの館』へ、ようこそ<前編> 2013
13 『ミステリーの館』へ、ようこそ<後編> 2013




夢水清志郎シリーズのおすすめ

シリーズの中でも私のお気に入り作品を3作ご紹介いたします。

何度も言いますが、私のお気に入りキャラクターは夢水さんなので、特にかっこいい作品をご紹介します。

①そして五人がいなくなる(1巻)

ぶくおくんぶくお

最初の夢水清志郎と、三姉妹が初めて会う話。教授のダメ人間っぷりが笑っちゃうほど面白いよ!

やはり記念すべき第一巻はお気に入りの巻です。

児童書なのでとても読みやすく、登場キャラクターがユニークなのでクスッと思わず笑ってしまいます。

夢水清志郎がダメ人間なところが、名探偵っぽくないので好感が持てます。三姉妹には「ゴキブリ並の生命力を持つ」と言われてるくらいなので、個人的にはツボです。

タイトルはアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」をもじってると思います。

今作では子供が突如消える、というミステリーですが、シンプルなトリックなのに大人でも楽しめるミステリーになっています。

あらすじ

夢水清志郎は名探偵。表札にも名刺にも、ちゃんとそう書いてある。

だけど、ものわすれの名人で、自分がごはんを食べたかどうかさえわすれちゃう。

おまけに、ものぐさでマイペース。こんな名(迷)探偵が、つぎつぎに子どもを消してしまう怪人「伯爵」事件に挑戦すれば、たちまち謎は解決……するわけはない。

笑いがいっぱいの謎解きミステリー。

②オリエント急行とパンドラの匣(ケース)(番外)

ぶくおくんぶくお

怪盗クイーンと夢水清志郎のコラボ!二人ともマイペースだから周りの人が苦労しそうな予感・・・ドタバタ劇で思わず笑っちゃう。

番外編ですが、怪盗クイーンとのコラボ作品です。

私の大好きなアガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」のオリエント急行を舞台に、「パンドラのケース」を巡った事件です。はやみねさんらしく、とても面白く仕上がっています。

怪盗クイーンも大好きなキャラクターの一人で、夢水清志郎との対決はぜひ読んでほしいと思います。

表紙の夢水さんも渋いですが、とってもかっこいいのです!

ちなみに、「怪盗クイーンシリーズ」についてはこちらで詳しくご紹介しています。
怪盗クイーンシリーズ(はやみねかおる)の読む順番とおすすめ巻をご紹介!

あらすじ

ヨーロッパを横断する、オリエント急行。

それは、赤い夢をあざやかに彩る、かずかずの大事件の舞台となってきた。

そして、いままた、古より伝わるパンドラの匣をめぐって、新たな事件が……。

偶然か、はたまた運命か、乗車するのは名探偵夢水清志郎、そしてきっとどこかに怪盗クイーン。

古都イスタンブールから花の都パリへと向けて、オリエント急行がいままさに発車する――!!

③魔女の隠れ里(4巻)

ぶくおくんぶくお

謎が謎を呼ぶ、不気味な雰囲気がするお話。ゾクゾクするんだけど、どうしても続きを読んじゃうんだ・・・

ミステリー好きには堪らないタイトルですが、子供向けなので前半はポップに描かれています。トリックはしっかりとしていて、これまた読みごたえがあります。

個人的には後半をぜひ読んでほしいです。青い鳥文庫には最後の謎解きがうやむやになっているので「?」になった方がいると思いますが、文庫本では「未解決の謎」という短編が掲載されています。

ほんのりと事件の暗さを感じるシリーズ異色の作品をどうぞ。

あらすじ

雑誌『セ・シーマ』の伊藤記者に取材同行し≪幽霊のシュプール≫や≪殺人ゲーム≫の謎に迫る、たよりない清志郎。

でも、3姉妹がいるからへいき!?

まとめ

夢水清志郎シリーズは、私にとって人生におけるバイブルです。
このシリーズがなかったら、おそらく本は好きになってなかったし、友達とも教授の話で盛り上がらなかったと思います。

既にシーズン1は完結している状態ですが、ぜひもっといろんな人に読んでほしい作品です。