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国名シリーズ(エラリークイーン)の読む順番一覧【続編あり】

国名シリーズ(エラリークイーン)の読む順番一覧【続編あり】

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エラリー・クイーン先生の「国名シリーズ」の読む順番を紹介するよ!ぼくがいっちばん好きなシリーズなんだ!

国名シリーズ(エラリー・クイーン)とは

国名シリーズ(探偵エラリー・クイーンシリーズ)とは、著者のエラリー・クイーン(Ellery Queen)が執筆した、同姓同名の名探偵エラリー・クイーンの本格ミステリ小説シリーズの前期のシリーズです。(全43巻中11巻のシリーズ)

今回は国名シリーズの読む順番をご紹介いたします。

国名シリーズ(エラリー・クイーン)の読む順番は?

MEMO

ここに文章
1巻ごとに完結しているので順番に読む必要はありませんが、全て面白いのでぜひ順番に読んでほしいです!

※ちなみに国名シリーズとは、1〜11巻目までのタイトルが全て国名なので、そう呼ばれています。
ただし日本限定の呼び方で、海外ではエラリー・クイーンシリーズと呼ばれています。

また、国名シリーズの出版社のおすすめは「角川文庫」です。タイトルは、「~の秘密」や「~の謎」と出版社によって翻訳が違いますのでお気を付けください。

国名シリーズの読む順番一覧(全11巻)

No,タイトル出版年あらすじ
1ローマ帽子の秘密1929あらすじ
2フランス白粉の秘密1930あらすじ
3オランダ靴の秘密1931あらすじ
4ギリシャ棺の秘密1932あらすじ
5エジプト十字架の秘密1932あらすじ
6アメリカ銃の秘密1933あらすじ
7シャム双子の秘密1933あらすじ
8チャイナ蜜柑の秘密1934あらすじ
9スペイン岬の秘密1935あらすじ
10中途の家1936あらすじ
11ニッポン樫鳥の謎1937あらすじ

国名シリーズの続きは?

ちなみに、国名シリーズには続きがあって、ハリウッドシリーズ、ライツヴィルシリーズと続いていきます。(全て名探偵エラリーが主人公の作品)
以下で詳しくご紹介していますので、ご興味ある方はご覧ください!


ライツヴィルシリーズ(エラリークイーン)の読む順番をご紹介|全10巻の名作ミステリー
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エラリー・クイーンの作品一覧・シリーズまとめ【米国の本格ミステリー作家】
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国名シリーズの「読者への挑戦」

国名シリーズの有名な特徴として、「読者への挑戦」が物語の謎解き前に用意されてることです。
著者の遊びなんですが、実際に解けるようにきちんと謎を解く鍵が提示されています。
純粋にミステリを楽しみたい方には堪らない仕掛けなので、ぜひ一度読んでもらえると楽しさがわかると思います。

その他、エラリー・クイーンのおすすめ作品は以下の記事でご紹介しています。

【最高傑作】エラリークイーンのおすすめランキング10選|ファンが選ぶ激推し作品
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国名シリーズ1巻
「ローマ帽子の秘密」

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エラリーが結婚してるという、幻の設定の巻。

著者エラリークイーンのデビュー作です。
これがデビュー作とは…と驚くこと必須です。緻密にプロットを組んであってかなり面白いです。

初めての人でも1作目は読みやすいと思います。
ただ、登場人物がちょっと多いので、人物紹介を見ながら読んだほうが読みやすいかもしれません。

途中で読者への挑戦があるので、ぜひ読みながら推理してみてください。

キーポイントは、「帽子」です!これ解けた人いたら普通に尊敬します。

あらすじ

ブロードウェイのローマ劇場で異常事態が発生。
劇の進行中に、ほぼ満席状態の観客席から男の毒殺死体が発見されたのだ。

騒然とする劇場に颯爽と現れたのは市警きっての名捜査官リチャード・クイーン警視。
そしてその息子で、推理作家にして天才探偵のエラリー・クイーン。
劇場から忽然と消え失せた被害者のシルクハットの謎を追う!

国名シリーズ2巻
「フランス白粉の秘密」

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筋道立てて推理するエラリーがとってもかっこいい巻!

死体がベッドの中から発見されるのですが、現実にあったらめちゃくちゃ驚くだろうなという事件の始まりです。
ただただ警備員が不憫です。

エラリーは容疑者候補を消去法で推理していきます。エラリー目線で捜査を終えるので、また一味違った感覚を楽しめるかと思います。
そして最後は「やられた!」と思うこと間違いありません。

あらすじ
NYの五番街にあるフレンチ百貨店。そのショーウィンドウに展示された格納ベッドから女の死体が転がり出た!
殺されたのは百貨店の社長夫人。そのハンドバッグからは不審な白い粉が入った娘の口紅が見つかり、娘は夫人の死と相前後して失踪していた。
状況から娘が犯人かと思われたが…。皮肉屋で愛書家の推理作家、エラリーが膨大な手掛かりから唯一の真実に迫る。

国名シリーズ3巻
「オランダ靴の秘密」

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自信満々のエラリーが珍しく苦戦してるから面白い!

表紙には、クイーン家の給仕ジューナが初登場です。
シリーズの中でもエラリー親子とジューナの会話には癒やされます。かわいい!

珍しくエラリーが苦戦する回なんですが、苦戦するところが人間味あって面白いです。

実はエラリーの人間味が描かれていることが賛否両論の評価を受けています。なんでも探偵らしくないとか。
個人的にはエラリーは人間だったんだな、と思えて面白かったです。

あらすじ
オランダ記念病院の見学席から手術を見守るエラリーの前に運ばれてきた患者。だが、シーツをめくると彼女は絞殺されていた。
被害者は病院の創設者である大富豪。目撃証言から、犯行が可能だったのは執刀医だけに思われたが、彼は何者かが自分に変装したと主張する。
その言葉通り、犯行に使われたと思われる一足の靴が見つかるが、様様な不審点があり…。エラリーの論理と分析が冴えわたる「国名シリーズ」第3弾。

国名シリーズ4巻
「ギリシャ棺の秘密」

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実はファンの間ではかなりの人気作品!

この時のエラリーは大学を卒業したてで、かなり調子に乗っていた時期です。
かなり生意気でしたが、この巻の事件をきっかけに態度を改めるようになり、独自ルールを設けるようになりました。

生意気なエラリーを見たい方は、ぜひ読んでみてください。

あらすじ
盲目の大富豪・ハルキス氏の死が全てのはじまりだった―。葬儀は厳かに進行し、遺体は墓地の地下埋葬室に安置された。
だが直後、壁金庫から氏の遺言状が消えていることが発覚する。警察の捜索の甲斐なく、手掛かりさえも見つからない中、大学を卒業してまもないエラリーは、棺を掘り返すよう提案する。
しかし、そこから出たのは第二の死体で…。天才的犯人との息づまる頭脳戦!最高傑作の誉れ高い“国名シリーズ”第4弾。

国名シリーズ5巻
「エジプト十字架の秘密」

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この巻もかなり人気!でもぼく的には前の巻のほうが面白かったな。

今回はクイーン頸部から離れて、エラリーが一人で事件を解決しにいきます。
かなり不気味な死体の発見から始まりますが、犯人候補として「謎の男」がずっとついて回ります。

ですが最後まで謎の男の姿が見えません。一体謎の男とは誰なんでしょうか?
考えながら読むと面白い作品です。

あらすじ
ウェスト・ヴァージニアの田舎町、アロヨで不可解な“T”だらけの殺人事件が発生。
死体はT字路にあるT字形の標識に磔にされ、その頭部は切り落とされていた。さらに被害者の家の扉には、血塗られた不気味なTの文字が―。
エラリーは単身捜査をするが、真相は分からずじまい。だが半年後、再び奇怪な“T”にみちた殺人事件の知らせが届き…。サスペンスあふれる展開と緻密な推理で人気を誇る“国名シリーズ”第5弾。

国名シリーズ6巻
「アメリカ銃の秘密」

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知名度は低いけど、トリックが面白い!

今回は昔有名だった名俳優が、生でショーをしている時に殺された事件です。

多くのカウボーイの中に犯人がいるのは間違いないのですが、いくら調べても犯行に使った銃が見当たりません。
結末は高確率で騙されると思います。

むしろ、「こんなのありか?」と思ってしまうかもしれませんが、物語としても面白いことには変わりないです。

あらすじ
NYで華々しく幕を上げたロデオ・ショー。大スターのホーンが、大勢のカウボーイたちを率いて颯爽と馬に乗って登場。
天に向かって一斉に銃声をとどろかせた瞬間、ホーンの体は馬上から滑り落ちた。
クイーン警視とエラリーは、すぐさま会場を封鎖するが、凶器はどこにも見つからない。
2万人の大観衆が見守る中、いかにして犯行は為されたのか。そして全く同じ状況で第2の殺人が起こり…!?大人気“国名シリーズ”第6弾!

国名シリーズ7巻
「シャム双子の秘密」

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数あるミステリー作品の中でも、超ドラマチックな謎解き場面だと思う!

まさかの山火事で遭難しかけたエラリーたち。
火の手が逃亡先の家にも伸びてきて食料もつき、かなり金箔した状況下にエラリーたちは陥ります。

かなりドラマチックな状況なんですが、そんな中で彼は冷静に謎解きをします。
最後の謎解きは、このシリーズの中でもかなり場が盛り上がった作品です。かなり好きな部類です。

あらすじ
カナダでの休暇からもどる途中、山火事に遭遇したクイーン父子。身動きが取れなくなったふたりが見付けたのは、薄気味悪い雰囲気が漂う屋敷だった。
初めは使用人に追い払われたものの、主人であるゼイヴィア博士の好意で、泊まらせてもらえることに。
しかし翌朝、書斎で博士の射殺体が発見される。右手の指には半分にちぎれたトランプが挟まっていた。エラリーがダイイング・メッセージに挑む“国名”シリーズ第7弾!

国名シリーズ8巻
「チャイナ蜜柑の秘密」

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部屋の中身が全部逆転してる・・・?

実は、著者のエラリー・クイーンが気に入ってる3作品の一つです。(あとの2つは「中途の家」「九尾の猫」)

シリーズには珍しく第三者の視点から入ってロマンスから始まるところが大変面白かった作品。
事件も最後まで全く読めないのも最高です。

今までの巻は良くも悪くもミステリー中心でして、物語としても面白くなったのは個人的に非常に嬉しかったです。
もちろんミステリーとしてもピカイチですのでご心配なく。

あらすじ
NYの“ホテル・チャンセラー”22階で、火掻き棒で頭蓋骨を粉砕された男の死体が見つかった。
部屋の持ち主は、出版社を経営し、切手収集家としても名が知られているドナルド・カーク。外出先から、友人のクイーンを伴い、晩餐会に出席するため、事務室に寄った時の出来事だった。
殺された男の正体は誰もわからない。ただ、死人の衣服が前後逆に着せられており、部屋の中も何もかも逆向きだった…。大人気“国名シリーズ”第8弾!

国名シリーズ9巻
「スペイン岬の秘密」

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かなり面白くて、盲点たっぷりの作品!

シリーズの中で物語がピカイチに面白い作品です。

死体が全裸という突飛な工夫も最高でして、最初は意味がわからなくてちょっと笑っていましました。
たぶん被害者がイケメンという設定だから哀愁を誘ったのかもしれません。

あらすじ
北大西洋に突き出したスペイン岬にあるゴドフリー家の別荘で殺人事件が起きた。
殺されたのは、ゴドフリー氏の客人。マントにステッキといういでたちで発見されたが、マントの下は全裸だった。

休暇中のマクリン判事のもとに遊びに来ていたエラリーはその捜査に付き合わされることに。
さらに、同時に起きていたゴドフリー家の娘・ローザの誘拐事件との関係とは…?不可解で魅力的な謎にエラリーが挑む、国名シリーズ第9弾。

国名シリーズ10巻
「中途の家」

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エラリーシリーズの中でも一番好きな作品!面白すぎる!

エラリーシリーズの中で一番好きな作品です。
ミステリー作品としてもどの作品よりも優れていると、個人的には思っています。

今まで結構な数読んできましたが、ここまで犯人が読めなかった作品はありませんでした。

最後の謎解きで全てに合点がいきます。
ポイントは、どちらの立場で殺されたのか?という視点です。

ちなみにこの作品の日本語タイトルに国名がはいっていませんが、作品序文で「スウェーデンマッチの謎、というタイトルは?」みたいな話をされているので、翻訳者の方は国名シリーズにいれたそうです。

あらすじ
ニューヨークとフィラデルフィアの中間にあるトレントンという町で、一人の男が殺された。
被害者は、エラリーの旧友ビルの妹の夫だった。現場に向かったエラリーが調査を進めていくと、男の妻だという女性が新たに現れる。

2つの都市を行き来して二重生活を送っていた男は、どちらの人格として殺されたのか?
論理パズルと人間ドラマが融合した、クイーンの傑作。“国名シリーズプラスワン”の最後を飾る新訳第10弾。

国名シリーズ11巻
「ニッポン樫鳥の謎」

ぶくおくんぶくお

この作品には秀逸という言葉が合うのかもしれない・・・

今作は今までの巻と違って、物語がドラマチックに仕上がっています。

かなり面白い作品だったのですが、特に最後の10ページは見ものです。
(この10ページだけのために読んでほしい!)

このシリーズを順番に読んだ方はお気づきだと思いますが、別のシリーズであるドルリーレーンと同じような考えの探偵に、エラリー・クイーンが仕上がっています。

しかしなぜ角川文庫はこの巻だけシリーズに入れなかったのかなーと疑問です。竹中さんのイラストで読みたかったな。

あらすじ
東京帝国大学教授の令嬢ふたりが、時を同じくして不可解な“自殺”をとげた。
しかも妹は流行の花形作家。ニューヨークの心臓部に近い日本庭園のなかをかけめぐる“かしどり”は、どんな秘密をついばんでいたか?
ノーベル賞受賞の医学者とエラリーがしのぎをけずる知能くらべは、犯罪の背景が東京にあるだけに、日本の読者向きである。




まとめ

エラリー・クイーンの国名シリーズは、日本独自のシリーズ名で、本国ではエラリー・クイーンシリーズと呼ばれています。
エラリー・クイーンシリーズは私が一番好きな著者なので、ぜひたくさんの方に読まれてほしいと思います。

ちなみに、別の人気シリーズ「ドルリー・レーン」については以下でご紹介していますのでご覧ください!


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