【全世界】アガサクリスティのおすすめランキングTOP22|初心者も読みやすい隠れ名作もご紹介

アガサクリスティおすすめ世界ランキングTOP22|初心者も読みやすい隠れ名作もご紹介

ぶくおくんぶくお

今回はアガサ・クリスティの世界ランキングを紹介するよ。イギリス出身のミステリー女王で、デビューから100年経ってるんだって!




アガサ・クリスティの世界ランキング22選

このランキングは、「Goodreads(グッドリーズ)」という世界中の熱狂的な読書好きなら誰もが使っているサイトで一番人気の作品をランキング化しています。
Goodreadsは全世界で7,500万人以上の利用者がおり、7,700万を超える書評が書かれている大型プラットフォームです。(読書メーターよりすごいですね…

このランキングに選出されている作品は読書好きの方が太鼓判を押すレベルなので、初心者の方は安心して読んでみてください!絶対ハマること間違いなしです。
それでは発表します!

1位 そして誰もいなくなった(ノンシリーズ)

何度も映像化されているほどの超絶有名なミステリ作品です。やはりgoodreadsの読書家たちの中でもダントツ評価でした。

物語展開がかなり面白くて、思わず読み入ってしまうこと間違いなしです。もし犯人がわかった方がいたら天才です。
読んでしまった私は、自分の頭を殴って記憶喪失になってからもう一回読みたい!と思うほどの名作です。

☆「そして誰もいなくなった」のおすすめ映像

原作を読むのが面倒だという方へ。

映像化された作品がいくつかありますので、そちらを一回ご覧になると良いと思います。その中でもおすすめ作品をご紹介します。(本当に面白いです!!!)

あらすじ

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。

だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…

そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!

強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。

①イギリスのドラマ

一番お気に入りの作品。
有名な俳優さんばかりなので、演技が本当に上手いです。好きすぎてもう10回は余裕で観ています。

→そして誰もいなくなった (字幕版)|プライムビデオ

②日本のドラマ

これも面白いです。原作は外国人なのに、日本人?!と意外に思うかもしれませんが、名俳優さんばかりなので演技がかなり上手くて面白いです!

→二夜連続ドラマスペシャル アガサ・クリスティ そして誰もいなくなった|プライムビデオ

2位 オリエント急行の殺人(ポアロシリーズ)

オリエント急行で起きた殺人事件をポアロが調査するのですが、容疑者候補たち全員のアリバイが完璧すぎてポアロを悩ませます。

実はこの作品、当時起きた事件を投影しているそうです。
それを考えると読み終わった後に、ラストがなんだか納得してしまうかもしれません。アガサ・クリスティはこう考えていたのだな、と。

それにしても最後の謎解き場面は中々衝撃的ですので、全く退屈しない一冊です。

あらすじ

冬の欧州を走る豪華列車オリエント急行には、国籍も身分も様々な乗客が乗り込んでいた。

奇妙な雰囲気に包まれたその車内で、いわくありげな老富豪が無残な刺殺体で発見される。

偶然乗り合わせた名探偵ポアロが捜査に乗り出すが、すべての乗客には完璧なアリバイが……

☆「オリエント急行の殺人」のおすすめ映像

①ハリウッド版の映画

有名なハリウッド俳優が演じてるので、途轍もなく豪華な映画と仕上がっています。景色が非常に綺麗に撮られています。

みんな演技がお上手すぎる上に、原作では泣かなかったのにキャラクターの感情がダイレクトに伝わってきて、思わず泣いてしまいました。

→オリエント急行殺人事件 (吹替版)|プライムビデオ

3位 スタイルズ荘の怪事件(ポアロシリーズ)

ポアロデビュー1作目の作品です。
第一次世界大戦中、クリスティが看護師として働いていたときに、彼女の最初の小説「スタイルズ荘の怪事件」を書きました。

事件自体は他の名作であるアクロイド殺しやオリエント急行のような派手さはありません。
ですが、最初から最後まで緻密に組み立てられたプロットの上に得意の人物描写のリアルさが表現されているので、とても面白い作品です。

読んだ感想はこちら。

スタイルズ荘の怪事件(アガサクリスティ)のあらすじと感想|ポアロ初登場回
スタイルズ荘の怪事件(アガサクリスティ)のあらすじと感想|ポアロ初登場回

あらすじ

旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは到着早々事件に巻き込まれた。

屋敷の女主人が毒殺されたのだ。調査に乗り出すのは、ヘイスティングズの親友で、ベルギーから亡命したエルキュール・ポアロだった。

不朽の名探偵の出発点となった著者の記念すべきデビュー作。

4位 アクロイド殺し(ポアロシリーズ)

これまたクリスティの中でも超絶有名なミステリー作品です。
絶対にネタバレを読まずに読んでいただきたい作品なんですが、本国では大胆なプロットと伝統的な王道ミステリーとは異なっているので、賛否両論あるそうです。

ちなみに初見でこの事件の犯人がわかった方がいらっしゃったら、本当にすごいです。

読んだ感想はこちら。

アクロイド殺し(アガサクリスティ)のあらすじと感想|論争を巻き起こした衝撃の名作
アクロイド殺し(アガサクリスティ)のあらすじと感想|論争を巻き起こした衝撃の名作

あらすじ

深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。

容疑者である氏の甥が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。

だが、村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を…

5位 ナイルに死す(ポアロシリーズ)

2022年に「ナイル殺人事件」というタイトルで映画化している名作。

舞台はエジプトで、最初はエジプトの風景が感じられる描写が続いていきます。
観光パートが長いんですが、中盤で突如殺人事件が起こります。

単純な男女関係絡みの事件なのか?それとも…

この巻もひたすら登場人物たちに振り回され、最後の最後でうわっ!と驚かされます。

個人的に舞台がエジプトで、描写がとても綺麗だったのでお気に入りの一作。

あらすじ

美貌の資産家リネットと若き夫サイモンのハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。

突然轟く一発の銃声。サイモンのかつての婚約者が銃を片手に二人をつけまわしていたのだ。

嫉妬に狂っての凶行か?…だが事件は意外な展開を見せる。

船に乗り合わせたポアロが暴き出す意外きわまる真相とは。

6位 牧師館の殺人(マープルシリーズ)

ミス・マープルシリーズの記念すべき第一作目です!

ポアロと比べて、なかなか目立った発言も行動もしないで裏で動くというマープルですが、観察眼が凄まじいです。

村のことならなんでも知っているというものだから、自分の近隣にいたらある意味怖ろしいお婆さんです・・・。

水面下で動いているという感じで、ポアロとまた一味違って面白いです。ですが派手さはないので好き嫌い分かれるかもしれません。

あらすじ

嫌われ者の老退役大佐が殺された。

しかも現場が村の牧師館の書斎だったから、ふだんは静かなセント・メアリ・ミード村は大騒ぎ。

やがて若い画家が自首し、誰もが事件は解決と思った……

だが、鋭い観察力と深い洞察力を持った老婦人、ミス・マープルだけは別だった! ミス・マープルの長篇初登場作。

7位 ABC殺人事件(ポアロシリーズ)

「オリエント急行の殺人事件」と並ぶ名作がやってまいりました。この作品も好きで何度も読みましたが、素晴らしいの一言につきます。

途中で犯人らしき人の描写が挟まれており、読者に「この人が犯人じゃないか?」という考えを固定するようで、惑わすところがいいスパイスとなっています。

頭文字がキーとなっていますが、いわゆる「ミッシングリンク(共通点が見えない)」ものです。連続殺人事件が起こっていて、被害者の共通点が見えず犯人に検討がつかない状態です。

ミッシングリンクものと言えば、有名なものですとエラリー・クイーンの「九尾の猫」や横溝正史の「悪魔の手毬唄」とかあります。
どちらもクリスティとは違う書き方をしていて、かなり面白いです。(好みは九尾の猫です。)

あらすじ

ポアロのもとに届いた予告状のとおり、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。

現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。

まもなく、第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され……。




8位 茶色の服の男(ノンシリーズ)

ずっと冒険をしたくてしょうがなかった主人公のアンが、単身で事件調査するというお話です。
スリルに満ちた作品。やはりこういう作品のほうが本国では人気なんだなあと思いました。

アンは非常にアグレッシブで物語でも何度か危ない目に遭います。外から見ていて危なっかしくてハラハラしますが、それでも見ていて勇気をもらえます。

実はこの冒険の中でアンはとても熱い恋に落ちるんですが、これまた相手もアンも熱烈すぎて日本人からするとちょっと…と引いてしまうかもしれません 笑。

事件の真相も面白いですし、冒険劇としても非常に見応えのある物語ですのでおすすめです。

あらすじ

考古学者の父を亡くして間もないアンは、ロンドンの地下鉄でかみょうな事件に遭遇する。

男が何者かに驚いて転落死し、現場に居合わせた怪しげな医者が暗号めいたメモを残して行方をくらましたのだ。

好奇心に駆られたアンは、謎を追って単身で南アフリカ行きの客船に飛び乗ったーー

9位 書斎の死体(マープルシリーズ)

知らない女の死体が自分の書斎にあったら、誰だってビックリすると思いますが、今回も派手な事件の始まり方で読者の心を掴みます。

事件は至ってシンプルなもので、特に奇抜な展開が起こるなどはありません。

しかし、マープルの醍醐味である優れた人間観察眼が活躍している巻です。
一体誰が嘘をついているのか、注意深く読むと一層楽しいと思います。

あらすじ

書斎に転がるしたいなんて探偵小説の中だけのはずだが、現実に見知らぬ女性の死体が大佐の書斎ではっけんされた。

深まる謎を解くため、ミス・マープルが駆り出され、まもなく被害者と「マジェスティック・ホテル」の関係が明らかになるが…

10位 ゴルフ場殺人事件(ポアロシリーズ)

前作の「スタイルズ荘の怪事件」と同様、ヘイスティングズとタッグを組んで事件の謎を解きます。

途中でヘイスティングズがやらかす(主に女性で・・・)のですが、それもいいユーモアさがあって最後の謎解きに盛り上がりを助長してくれます。
読者はこの人・・・とヘイスティングズに呆れるかもしれませんが。

事件が交差し、人間関係もかなり複雑になって読みにくいかもしれませんが、ぜひ挑戦してみてください。

著者のクリスティ自身もお気に入りの作品。

あらすじ

南米の富豪ルノーが滞在中のフランスで無惨に刺殺された。

事件発生前にルノーからの手紙を受け取っていながら悲劇を防げなかったポアロは、プライドをかけて真相解明に挑む。

一方パリ警視庁からは名刑事ジローが乗り込んできた。

たがいを意識し推理の火花を散らす二人だったが、事態は意外な方向に……。

11位 白昼の悪魔(ポアロシリーズ)

避暑地と砂浜といえば、名作短編の「死人の鏡 」に収録されてる「砂にかかれた三角形」を彷彿とさせます。

今回もかなり面白い物語になっていて、ものすごく怪しい人物を差し置いて自分の予想だにしなかった人が犯人になっていたりするので、気持ちよく騙されます。

伏線だけでなく、トリックも見事なので読んでみてください!

あらすじ

地中海の避暑地の島の静寂が破られた。

島に滞在中の美しき元女優が、何者かに殺害されたのだ。

犯人が滞在客の中にいることは間違いない。

だが関係者には、いずれも鉄壁とも思えるアリバイが……難航する捜査がついに暗礁に乗り上げたとき、滞在客の中からエルキュール・ポアロが進みでた!




12位 予告殺人(マープルシリーズ)

個人的にマープルシリーズの中で一番面白かったと言っても過言ではない作品です。
クリスティファンの中でも人気なほど面白い作品です。

殺人予告があった当日、急に部屋の中の電気が切れ、銃声が鳴り響きある男が死んでいるのが発見されました。

その男は誰なのか?どうして殺されたのか?という謎を解決するためマープルが大活躍します。

あらすじ

その新聞広告が掲載された朝、村は騒然となった。

「殺人をお知らせします。10月29日金曜日、午後6時半…」。

誰かの悪戯か、ゲームの誘いなのか?予告の場所に人々が集い、時計が6時半を示したとき、突如闇が落ち、三発の銃声が轟いた!

大胆かつ不可解な事件にミス・マープルが挑む、クリスティーの代表作。

13位 ねじれた家(ノンシリーズ)

ノンシリーズの中でもクリスティ自身のお気に入りの作品。映画化もされました!(「映画版のねじれた家」)

ミステリ好きにはあるあるの設定で、非常に読書欲をそそる舞台と設定、キャラクターです
おまけにラストを読んだあとは必ずもう一回読まずにはいられないと思います。私はそうしました…。

原作読んだあとはぜひ映画も見てください!!

あらすじ

ねじれた家に住む心のねじれた老人が毒殺された。根性の曲がった家族と巨額の財産を遺して。

内部の者の犯行と思われ、若い後妻、金に窮していた長男などが疑心暗鬼の目を向け合う。

そんななか、恐るべき第二の事件が……
マザー・グースを巧みに組み入れ、独特の不気味さを醸し出す童謡殺人。

14位 パディントン発4時50分(マープルシリーズ)

クリスマスの時期、買い物帰りの列車の中でとあるミセスは殺人を目撃してしまいます。

ミセスはマープルに目撃したことについて話すんですが、推理によってとある屋敷が浮かび上がってきます。

友人を家政婦としてその屋敷に遣わすのですが、友人の話から推理を導き出すマープルの魅力が一段と輝く作品になっています。というか凄すぎる。

これぞ安楽椅子探偵、といったところでしょうか。

あらすじ

ロンドン発の列車の座席でふと目をさましたミセス・マギリカディは窓から見えた風景に、あっと驚いた。

並んで走る別の列車の中で、いままさに背中を見せた男が女を締め殺すところだったのだ…

鉄道当局も、警察も本気にはしなかったが、好奇心旺盛なミス・マープルだけは別だった!

15位 五匹の子豚(ポアロシリーズ)

今作は、「オリエント急行」や「ABC殺人事件」と並ぶほどファンから愛される作品です。

物語の展開としては、どんどん過去の事件へ遡っていく「回想の殺人」というものです。
母が容疑者だという圧倒的な証拠が揃っていながらも無実を証明する娘をポアロは調査をします

いつもながらにキャラクターとダブルミーニングが上手すぎて、最後は驚くこと間違いなしです。ラスト50ページらへんが見ものです。

あらすじ

16年前、高名な画家だった父を毒殺した容疑で裁判にかけられ、獄中で亡くなった母。

でも母は無実だったのです……娘の依頼に心を動かされたポアロは、事件の再調査に着手する。

当時の関係者の証言を丹念に集める調査の末に、ポアロが探り当てる事件の真相とは? 過去の殺人をテーマにした代表作を最新訳で贈る!

16位 ポアロのクリスマス(ポアロシリーズ)

クリスマスというとキラキラしたイメージですが、ポアロなので血なまぐさいクリスマスです。もちろん。

密室殺人、莫大な遺産相続問題、一族の人間関係のドロドロさ・・・これでもかというほどミステリー向きの要素がてんこ盛りになっています。(クリスマスだから豪華なのかな?)

フーダニットの作品として、非常に優れた作品です。

始終犯人がわからなくて、最後はこの人か!と驚きました。
謎解きまでの話の持っていき方と展開がいつもどおり上手いです。

あらすじ

聖夜に惨劇が!

一族が再会した富豪の屋敷で、偏屈な老当主リーの死体が発見される。

部屋のドアは中から施錠され、窓も閉じているのに、犯人はどうやって侵入したのか?

休暇返上で捜査にあたるポアロは被害者の性格に事件の鍵が隠されていると考えるが……クリスマス的趣向に満ちた注目作。

17位 ポアロ登場(ポアロシリーズ)

こちらは全14篇の短編が入った作品です。

ポアロを初めて読む方には面白く、ポアロを既に読んでる方には口調に違和感を持たれるかもしれません。それでもサラッと読めてスッキリするタイプの作品集です。

個人的には、最後の短編「チョコレートの箱」(ポアロがベルギー警官時代の失敗談の話)がお気に入りです。
「エジプト墳墓の謎」や「首相誘拐事件」も素晴らしい出来です。

あらすじ

おしゃれで、潔癖で、自負心が強く、小柄な体格で風変わりなベルギー人が、“灰色の脳細胞”を駆使して、次々と難事件を解決する…

いまや世界に知らぬ人のない名探偵エルキュール・ポアロが、よき相棒のヘイスティングズとともに14の謎に挑む!

ミステリ史上屈指の名コンビが活躍する最初の短篇集。新訳で登場。

18位 秘密機関(トミー&タペンスシリーズ)

二人の記念すべき冒険談1巻目です。
「茶色の服の男」と同じくらいスリルのある物語でとても面白いです。

トミーとタペンスが再会したところから物語が始まり、二人で探偵業を始めます。

極秘文章争奪戦に巻き込まれながらも、二人の恋愛模様が垣間見れるので、ミステリもロマンスが好きな方にはお得な一冊です。

この作品はちょうど著者クリスティが離婚したときに書かれた作品です。
もしかしたら、こういう夫婦像に憧れていたのかもしれないな、とふと思いました。

あらすじ

戦争も終わり平和が戻ったロンドンで再会した幼なじみのトミーとタペンス。

ふたりはヤング・アドベンチャラーズなる会社を設立し探偵業を始めるが、怪しげな依頼をきっかけに英国を揺るがす極秘文書争奪戦に巻き込まれてしまう。

冒険また冒険の展開にふたりの運命は?

19位 邪悪の家(ポアロシリーズ)

ポアロが、珍しく推理に困っているところが見れる作品です。
この物語には総勢29人ものキャラクターが登場します。

だんだんと混乱してくるかと思うのですが、それでも読ませてくる構成が非常に見事です。

旅行先で出会ったニックが、本当に命を狙われていると知ったポアロは彼女の周りに警備網をしきます。
しかし誰かがその警戒網を潜り抜けたのか、殺人事件が起こるのでした。

最後は必ず「えっ!?」と驚くこと間違いない作品です。

あらすじ

名探偵ポアロは保養地のホテルで、若き美女ニックと出会った。

近くに建つエンド・ハウスの所有者である彼女は、最近三回も命の危険にさらされたとポアロに語る。

まさにその会話の最中、一発の銃弾が……

ニックを守るべく屋敷に赴いたポアロだが、五里霧中のまま、ついにある夜惨劇は起きてしまった!

20位 ひらいたトランプ(ポアロ、バトルシリーズ)

今回は「ブリッジ」というカードゲーム中に起こる殺人事件です。
ブリッジを知ってる人がいれば更に面白いと思うのですが、知らなくとも存分に楽しめます。

巧みに読者を誘導しながら最後の種明かしで衝撃を与えるという、クリスティの手腕が光っている隠れた名作でもあると思います。シンプルがゆえに面白いです。

あらすじ

名探偵ポアロは、夜ごとゲームに興じ悪い噂の絶えぬシャイタナ氏のパーティによばれた。

が、ポアロを含め八人の客が二部屋に分れてブリッジに熱中している間に、客間でシャイタナ氏が刺殺された。

しかも、客たちは殺人の前科をもつ者ばかり……ブリッジの点数表を通してポアロが真相を読む。

21位 死との約束(ポアロシリーズ)

一人の母親に虐げられる家族の話なんですが、この母親の異常性が際立っており子どもたちがマインドコントロールされかけているのが非常に怖かったです。

そんなギリギリの状態で、ポアロが耳にした不信な言葉。ワクワクする気持ちを掻き立てられる物語です。

家庭内の独裁者、というテーマと類似してるのは、エラリー・クイーンの「靴に住む老婆」ですね。こちらはクリスティとは違う雰囲気ですが、最後に衝撃を受ける素晴らしい作品です。

あらすじ

「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃ……」

エルサレムを訪れていたポアロが耳にした男女の囁きはやがて死海の方へ消えていった。

なぜこうも犯罪を連想させるものにぶつかるのか?

そんな思いが現実となったように殺人は起こった。謎に包まれた死海を舞台に、ポアロの慧眼が真実を暴く。

22位 メソポタミヤの殺人(ポアロシリーズ)

こちらの事件は「オリエント急行の殺人事件」の一週間前の事件になります。看護婦レザランの手記形式をとっていて、面白い趣向です。

第三者視点で物語が語られていくんですが、人物描写が巧みで面白いくらいに思い込みをしてしまう作品でもあります。犯人はいつもどおり当てられませんでした。凄すぎる。

今回は密室での殺人事件なんですが、どこはかなくジョン・ディクスン・カーの作品を彷彿とさせます。あの人も密室ばっかり書いてます。

あらすじ

考古学者と再婚したルイーズの元に死んだはずの先夫から脅迫状が舞い込んだ。

さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を見たと証言する。だが、それらは不可思議な殺人事件の序曲にすぎなかった……

過去から襲いくる悪夢の正体をポアロは暴けるか? 中近東を舞台にした作品の最高傑作。




アガサ・クリスティの人気シリーズまとめ

アガサ・クリスティの人気シリーズについては、以下の記事でまとめています。
ご興味ある方は、この機会に読んでみてください!一緒に彼女の作品を全部読みましょう。


アガサ・クリスティの作品一覧・シリーズまとめ【英国のミステリ女王】
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アガサ・クリスティの読む順番は?|初心者向けのおすすめ小説をご紹介!
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ポアロシリーズ


【名探偵ポアロ】おすすめ世界ランキングトップ15|隠れた名作は?(アガサ・クリスティ)
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【決定版】ポアロシリーズ(アガサクリスティ)の読む順番一覧(小説)|完結済み
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ミス・マープルシリーズ


【名作】ミス・マープルシリーズ(アガサクリスティ)の読む順番一覧|全17巻/完結済み
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バトル警視シリーズ


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トミー&タペンスシリーズ


トミーとタペンスシリーズ(アガサ・クリスティ)の読む順番をご紹介!
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まとめ

世界中のミステリー好きから愛される彼女の作品は、今でも多くの人に読まれています。
特に2022年には「ナイル殺人事件」が映画公開になったほど、ポアロシリーズは特に大人気です。

今回は世界のランキングをご紹介いたしましたが、次は個人的に大好きな作品ランキングでも作ってみようかと考えています。
その際は、ぜひそちらも見ていただけると嬉しいです!