アガサクリスティおすすめ世界ランキングTOP22|初心者も読みやすい隠れ名作もご紹介

アガサクリスティおすすめ世界ランキングTOP22|初心者も読みやすい隠れ名作もご紹介
ぶくおくんぶくお
今回はアガサ・クリスティのおすすめ作品を紹介するよ。イギリス出身のミステリー女王で、デビューから100年経ってるんだって!
目次

アガサ・クリスティとは

アガサ・クリスティ(1890年-1976年)は、世界的に有名なイギリス出身のミステリ女性作家です。

実は、全世界で20億部も超えるほど出版されてる超有名な作家でもあります。

世界で一番出版されているミステリ作家と言っても過言ではないでしょう。(ちなみに聖書は50〜60億部らしいです)

1920年にデビュー作「スタイルズ荘の怪事件(ポアロシリーズ1巻)」を発表しました。
彼女は本格ミステリ黄金世代と言われており、同じ世代には「エラリー・クイーン」、「ジョン・ディクスン・カー」などの有名ミステリ作家がいます。

ちなみに公式サイト(https://www.agathachristie.com/)もありますので、ぜひご覧ください。

2021年のアガサ・クリスティのおすすめ世界ランキング22選

このランキングは、「Goodreads(グッドリーズ)」という世界中の熱狂的な読書好きなら誰もが使っているサイトで一番人気の作品をランキング化しています。
Goodreadsは全世界で7,500万人以上の利用者がおり、7,700万を超える書評が書かれている大型プラットフォームです。(読書メーターよりすごいですね…)

実はこれを書く前に個人的なランキングを作ったのですが、ほとんど一緒でした。
やはりクリスティの全盛期は「前期作品」ということが如実に出てるランキングで面白いと思います。
それでは発表します!

1位 そして誰もいなくなった(ノンシリーズ)

あらすじ

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。

だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…

そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!

強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。

これは言わずもがな、超絶有名なミステリ作品です。
やはりgoodreadsの読書家たちの中でもダントツ評価でした。

この場面展開がかなり面白くて、思わず読み入ってしまうこと間違いなしです。

読んでしまった私は、自分の頭を殴って記憶喪失になってからもう一回読みたい!と思うほどの名作です。

☆「そして誰もいなくなった」のおすすめ映像

原作を読むのが面倒だという方へ。

映像化された作品がいくつかありますので、そちらを一回ご覧になると良いと思います。その中でもおすすめ作品をご紹介します。(本当に面白いです!!!)

①イギリスのドラマ

一番お気に入りの作品。有名な俳優さんばかりなので、演技が本当に上手いです。(アマゾンプライムで見れます)

→そして誰もいなくなった (字幕版)|プライムビデオ

②日本のドラマ

これも面白いです。原作は外国人なのに、日本人?!と意外に思うかもしれませんが、名俳優さんばかりなので演技がかなり上手くて面白いです!

→二夜連続ドラマスペシャル アガサ・クリスティ そして誰もいなくなった|プライムビデオ

2位 オリエント急行の殺人(ポアロシリーズ)

あらすじ

冬の欧州を走る豪華列車オリエント急行には、国籍も身分も様々な乗客が乗り込んでいた。

奇妙な雰囲気に包まれたその車内で、いわくありげな老富豪が無残な刺殺体で発見される。

偶然乗り合わせた名探偵ポアロが捜査に乗り出すが、すべての乗客には完璧なアリバイが……

オリエント急行で起きた殺人事件をポアロが調査するのですが、容疑者候補たち全員のアリバイが完璧すぎてポアロを悩ませます。

実はこの作品、当時起きた事件を投影しているそうです。
それを考えると読み終わった後に、ラストがなんだか納得してしまうかもしれません。アガサ・クリスティはこう考えていたのだな、と。

それにしても最後の謎解き場面は中々衝撃的ですので、全く退屈しない一冊です。

☆「オリエント急行の殺人」のおすすめ映像

①ハリウッド版の映画

有名なハリウッド俳優が演じてるので、途轍もなく豪華な映画と仕上がっています。景色が非常に綺麗に撮られています。

みんな演技がお上手すぎる上に、原作では泣かなかったのにキャラクターの感情がダイレクトに伝わってきて、思わず泣いてしまいました。

→オリエント急行殺人事件 (吹替版)|プライムビデオ

3位 スタイルズ荘の怪事件

あらすじ

旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは到着早々事件に巻き込まれた。

屋敷の女主人が毒殺されたのだ。調査に乗り出すのは、ヘイスティングズの親友で、ベルギーから亡命したエルキュール・ポアロだった。

不朽の名探偵の出発点となった著者の記念すべきデビュー作。

ポアロデビュー1作目の作品です。
第一次世界大戦中、クリスティが看護師として働いていたときに、彼女の最初の小説「スタイルズ荘の怪事件」を書きました。

事件自体は他の名作であるアクロイド殺しやオリエント急行のような派手さはありません。
ですが、最初から最後まで緻密に組み立てられたプロットの上に得意の人物描写のリアルさが表現されているので、とても面白い作品です。

4位 アクロイド殺し(ポアロシリーズ)

あらすじ

深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。

容疑者である氏の甥が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。

だが、村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を…

これまたクリスティの中でも超絶有名なミステリー作品です。
絶対にネタバレを読まずに読んでいただきたい作品なんですが、本国では大胆なプロットと伝統的な王道ミステリーとは異なっているので、賛否両論あるそうです。

ちなみに初見でこの事件の犯人がわかった方がいらっしゃったら、本当にすごいです。

5位 ナイルに死す(ポアロシリーズ)

あらすじ

美貌の資産家リネットと若き夫サイモンのハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。

突然轟く一発の銃声。サイモンのかつての婚約者が銃を片手に二人をつけまわしていたのだ。

嫉妬に狂っての凶行か?…だが事件は意外な展開を見せる。

船に乗り合わせたポアロが暴き出す意外きわまる真相とは。

2022年に「ナイル殺人事件」というタイトルで映画化している名作。

舞台はエジプトで、最初はエジプトの風景が感じられる描写が続いていきます。
観光パートが長いんですが、中盤で突如殺人事件が起こります。

単純な男女関係絡みの事件なのか?それとも…

この巻もひたすら登場人物たちに振り回され、最後の最後でうわっ!と驚かされます。

個人的に舞台がエジプトで、描写がとても綺麗だったのでお気に入りの一作。

6位 牧師館の殺人(マープルシリーズ)

あらすじ

嫌われ者の老退役大佐が殺された。

しかも現場が村の牧師館の書斎だったから、ふだんは静かなセント・メアリ・ミード村は大騒ぎ。

やがて若い画家が自首し、誰もが事件は解決と思った……

だが、鋭い観察力と深い洞察力を持った老婦人、ミス・マープルだけは別だった! ミス・マープルの長篇初登場作。

ミス・マープルシリーズの記念すべき第一作目です!

ポアロと比べて、なかなか目立った発言も行動もしないで裏で動くというマープルですが、観察眼が凄まじいです。

村のことならなんでも知っているというものだから、自分の近隣にいたらある意味怖ろしいお婆さんです・・・。

水面下で動いているという感じで、ポアロとまた一味違って面白いです。ですが派手さはないので好き嫌い分かれるかもしれません。

7位 ABC殺人事件(ポアロシリーズ)

あらすじ

ポアロのもとに届いた予告状のとおり、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。

現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。

まもなく、第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され……。

「オリエント急行の殺人事件」と並ぶ名作がやってまいりました。この作品も好きで何度も読みましたが、素晴らしいの一言につきます。

途中で犯人らしき人の描写が挟まれており、読者に「この人が犯人じゃないか?」という考えを固定するようで、惑わすところがいいスパイスとなっています。

頭文字がキーとなっていますが、いわゆる「ミッシングリンク(共通点が見えない)」ものです。連続殺人事件が起こっていて、被害者の共通点が見えず犯人に検討がつかない状態です。

ミッシングリンクものと言えば、有名なものですとエラリー・クイーンの「九尾の猫」や横溝正史の「悪魔の手毬唄」とかあります。どちらもクリスティとは違う書き方をしていて、かなり面白いです。(好みは九尾の猫です。)

8位 茶色の服の男(ノンシリーズ)

あらすじ

考古学者の父を亡くして間もないアンは、ロンドンの地下鉄でかみょうな事件に遭遇する。

男が何者かに驚いて転落死し、現場に居合わせた怪しげな医者が暗号めいたメモを残して行方をくらましたのだ。

好奇心に駆られたアンは、謎を追って単身で南アフリカ行きの客船に飛び乗ったーー

ずっと冒険をしたくてしょうがなかった主人公のアンが、単身で事件調査するというお話です。
スリルに満ちた作品。やはりこういう作品のほうが本国では人気なんだなあと思いました。

アンは非常にアグレッシブで物語でも何度か危ない目に遭います。外から見ていて危なっかしくてハラハラしますが、それでも見ていて勇気をもらえます。

実はこの冒険の中でアンはとても熱い恋に落ちるんですが、これまた相手もアンも熱烈すぎて日本人からするとちょっと…と引いてしまうかもしれません 笑。

事件の真相も面白いですし、冒険劇としても非常に見応えのある物語ですのでおすすめです。

9位 書斎の死体(マープルシリーズ)

あらすじ

書斎に転がるしたいなんて探偵小説の中だけのはずだが、現実に見知らぬ女性の死体が大佐の書斎ではっけんされた。

深まる謎を解くため、ミス・マープルが駆り出され、まもなく被害者と「マジェスティック・ホテル」の関係が明らかになるが…

知らない女の死体が自分の書斎にあったら、誰だってビックリすると思いますが、今回も派手な事件の始まり方で読者の心を掴みます。

事件は至ってシンプルなもので、特に奇抜な展開が起こるなどはありません。

しかし、マープルの醍醐味である優れた人間観察眼が活躍している巻です。
一体誰が嘘をついているのか、注意深く読むと一層楽しいと思います。

10位 ゴルフ場殺人事件(ポアロシリーズ)

あらすじ

南米の富豪ルノーが滞在中のフランスで無惨に刺殺された。

事件発生前にルノーからの手紙を受け取っていながら悲劇を防げなかったポアロは、プライドをかけて真相解明に挑む。

一方パリ警視庁からは名刑事ジローが乗り込んできた。

たがいを意識し推理の火花を散らす二人だったが、事態は意外な方向に……。

前作の「スタイルズ荘の怪事件」と同様、ヘイスティングズとタッグを組んで事件の謎を解きます。

途中でヘイスティングズがやらかす(主に女性で・・・)のですが、それもいいユーモアさがあって最後の謎解きに盛り上がりを助長してくれます。
読者はこの人・・・とヘイスティングズに呆れるかもしれませんが。

事件が交差し、人間関係もかなり複雑になって読みにくいかもしれませんが、ぜひ挑戦してみてください。

著者のクリスティ自身もお気に入りの作品。

11位 白昼の悪魔(ポアロシリーズ)

あらすじ

地中海の避暑地の島の静寂が破られた。

島に滞在中の美しき元女優が、何者かに殺害されたのだ。

犯人が滞在客の中にいることは間違いない。

だが関係者には、いずれも鉄壁とも思えるアリバイが……難航する捜査がついに暗礁に乗り上げたとき、滞在客の中からエルキュール・ポアロが進みでた!

避暑地と砂浜といえば、名作短編の「死人の鏡 」に収録されてる「砂にかかれた三角形」を彷彿とさせます。

今回もかなり面白い物語になっていて、ものすごく怪しい人物を差し置いて自分の予想だにしなかった人が犯人になっていたりするので、気持ちよく騙されます。

伏線だけでなく、トリックも見事なので読んでみてください!

12位 予告殺人(マープルシリーズ)

あらすじ

その新聞広告が掲載された朝、村は騒然となった。

「殺人をお知らせします。10月29日金曜日、午後6時半…」。

誰かの悪戯か、ゲームの誘いなのか?予告の場所に人々が集い、時計が6時半を示したとき、突如闇が落ち、三発の銃声が轟いた!

大胆かつ不可解な事件にミス・マープルが挑む、クリスティーの代表作。

個人的にマープルシリーズの中で一番面白かったと言っても過言ではない作品です。
クリスティファンの中でも人気なほど面白い作品です。

殺人予告があった当日、急に部屋の中の電気が切れ、銃声が鳴り響きある男が死んでいるのが発見されました。

その男は誰なのか?どうして殺されたのか?という謎を解決するためマープルが大活躍します。

13位 ねじれた家(ノンシリーズ)

あらすじ

ねじれた家に住む心のねじれた老人が毒殺された。根性の曲がった家族と巨額の財産を遺して。

内部の者の犯行と思われ、若い後妻、金に窮していた長男などが疑心暗鬼の目を向け合う。

そんななか、恐るべき第二の事件が……
マザー・グースを巧みに組み入れ、独特の不気味さを醸し出す童謡殺人。

ノンシリーズの中でもクリスティ自身のお気に入りの作品。映画化もされました!(「映画版のねじれた家」)

ミステリ好きにはあるあるの設定で、非常に読書欲をそそる舞台と設定、キャラクターです
おまけにラストを読んだあとは必ずもう一回読まずにはいられないと思います。私はそうしました…。

原作読んだあとはぜひ映画も見てください!!

14位 パディントン発4時50分(マープルシリーズ)

あらすじ

ロンドン発の列車の座席でふと目をさましたミセス・マギリカディは窓から見えた風景に、あっと驚いた。

並んで走る別の列車の中で、いままさに背中を見せた男が女を締め殺すところだったのだ…

鉄道当局も、警察も本気にはしなかったが、好奇心旺盛なミス・マープルだけは別だった!

クリスマスの時期、買い物帰りの列車の中でとあるミセスは殺人を目撃してしまいます。

ミセスはマープルに目撃したことについて話すんですが、推理によってとある屋敷が浮かび上がってきます。

友人を家政婦としてその屋敷に遣わすのですが、友人の話から推理を導き出すマープルの魅力が一段と輝く作品になっています。というか凄すぎる。

これぞ安楽椅子探偵、といったところでしょうか。

15位 五匹の子豚(ポアロシリーズ)

あらすじ

16年前、高名な画家だった父を毒殺した容疑で裁判にかけられ、獄中で亡くなった母。

でも母は無実だったのです……娘の依頼に心を動かされたポアロは、事件の再調査に着手する。

当時の関係者の証言を丹念に集める調査の末に、ポアロが探り当てる事件の真相とは? 過去の殺人をテーマにした代表作を最新訳で贈る!

今作は、「オリエント急行」や「ABC殺人事件」と並ぶほどファンから愛される作品です。

物語の展開としては、どんどん過去の事件へ遡っていく「回想の殺人」というものです。
母が容疑者だという圧倒的な証拠が揃っていながらも無実を証明する娘をポアロは調査をします

いつもながらにキャラクターとダブルミーニングが上手すぎて、最後は驚くこと間違いなしです。ラスト50ページらへんが見ものです。

16位 ポアロのクリスマス(ポアロシリーズ)

あらすじ

聖夜に惨劇が!

一族が再会した富豪の屋敷で、偏屈な老当主リーの死体が発見される。

部屋のドアは中から施錠され、窓も閉じているのに、犯人はどうやって侵入したのか?

休暇返上で捜査にあたるポアロは被害者の性格に事件の鍵が隠されていると考えるが……クリスマス的趣向に満ちた注目作。

クリスマスというとキラキラしたイメージですが、ポアロなので血なまぐさいクリスマスです。もちろん。

密室殺人、莫大な遺産相続問題、一族の人間関係のドロドロさ・・・これでもかというほどミステリー向きの要素がてんこ盛りになっています。(クリスマスだから豪華なのかな?)

フーダニットの作品として、非常に優れた作品です。

始終犯人がわからなくて、最後はこの人か!と驚きました。
謎解きまでの話の持っていき方と展開がいつもどおり上手いです。

17位 ポアロ登場(短編集)

あらすじ

おしゃれで、潔癖で、自負心が強く、小柄な体格で風変わりなベルギー人が、“灰色の脳細胞”を駆使して、次々と難事件を解決する…

いまや世界に知らぬ人のない名探偵エルキュール・ポアロが、よき相棒のヘイスティングズとともに14の謎に挑む!

ミステリ史上屈指の名コンビが活躍する最初の短篇集。新訳で登場。

こちらは全14篇の短編が入った作品です。

ポアロを初めて読む方には面白く、ポアロを既に読んでる方には口調に違和感を持たれるかもしれません。それでもサラッと読めてスッキリするタイプの作品集です。

個人的には、最後の短編「チョコレートの箱」(ポアロがベルギー警官時代の失敗談の話)がお気に入りです。
「エジプト墳墓の謎」や「首相誘拐事件」も素晴らしい出来です。

18位 秘密機関(トミー&タペンスシリーズ)

あらすじ

戦争も終わり平和が戻ったロンドンで再会した幼なじみのトミーとタペンス。

ふたりはヤング・アドベンチャラーズなる会社を設立し探偵業を始めるが、怪しげな依頼をきっかけに英国を揺るがす極秘文書争奪戦に巻き込まれてしまう。

冒険また冒険の展開にふたりの運命は?

二人の記念すべき冒険談1巻目です。
「茶色の服の男」と同じくらいスリルのある物語でとても面白いです。

トミーとタペンスが再会したところから物語が始まり、二人で探偵業を始めます。

極秘文章争奪戦に巻き込まれながらも、二人の恋愛模様が垣間見れるので、ミステリもロマンスが好きな方にはお得な一冊です。

この作品はちょうど著者クリスティが離婚したときに書かれた作品です。
もしかしたら、こういう夫婦像に憧れていたのかもしれないな、とふと思いました。

19位 邪悪の家(ポアロシリーズ)

あらすじ

名探偵ポアロは保養地のホテルで、若き美女ニックと出会った。

近くに建つエンド・ハウスの所有者である彼女は、最近三回も命の危険にさらされたとポアロに語る。

まさにその会話の最中、一発の銃弾が……

ニックを守るべく屋敷に赴いたポアロだが、五里霧中のまま、ついにある夜惨劇は起きてしまった!

ポアロが、珍しく推理に困っているところが見れる作品です。
この物語には総勢29人ものキャラクターが登場します。

だんだんと混乱してくるかと思うのですが、それでも読ませてくる構成が非常に見事です。

旅行先で出会ったニックが、本当に命を狙われていると知ったポアロは彼女の周りに警備網をしきます。
しかし誰かがその警戒網を潜り抜けたのか、殺人事件が起こるのでした。

最後は必ず「えっ!?」と驚くこと間違いない作品です。

20位 ひらいたトランプ

あらすじ

名探偵ポアロは、夜ごとゲームに興じ悪い噂の絶えぬシャイタナ氏のパーティによばれた。

が、ポアロを含め八人の客が二部屋に分れてブリッジに熱中している間に、客間でシャイタナ氏が刺殺された。

しかも、客たちは殺人の前科をもつ者ばかり……ブリッジの点数表を通してポアロが真相を読む。

今回は「ブリッジ」というカードゲーム中に起こる殺人事件です。
ブリッジを知ってる人がいれば更に面白いと思うのですが、知らなくとも存分に楽しめます。

巧みに読者を誘導しながら最後の種明かしで衝撃を与えるという、クリスティの手腕が光っている隠れた名作でもあると思います。シンプルがゆえに面白いです。

21位 死との約束(ポアロシリーズ)

あらすじ

「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃ……」

エルサレムを訪れていたポアロが耳にした男女の囁きはやがて死海の方へ消えていった。

なぜこうも犯罪を連想させるものにぶつかるのか?

そんな思いが現実となったように殺人は起こった。謎に包まれた死海を舞台に、ポアロの慧眼が真実を暴く。

一人の母親に虐げられる家族の話なんですが、この母親の異常性が際立っており子どもたちがマインドコントロールされかけているのが非常に怖かったです。

そんなギリギリの状態で、ポアロが耳にした不信な言葉。ワクワクする気持ちを掻き立てられる物語です。

家庭内の独裁者、というテーマと類似してるのは、エラリー・クイーンの「靴に住む老婆」ですね。こちらはクリスティとは違う雰囲気ですが、最後に衝撃を受ける素晴らしい作品です。

22位 メソポタミヤの殺人(ポアロシリーズ)

あらすじ

考古学者と再婚したルイーズの元に死んだはずの先夫から脅迫状が舞い込んだ。

さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を見たと証言する。だが、それらは不可思議な殺人事件の序曲にすぎなかった……

過去から襲いくる悪夢の正体をポアロは暴けるか? 中近東を舞台にした作品の最高傑作。

こちらの事件は「オリエント急行の殺人事件」の一週間前の事件になります。看護婦レザランの手記形式をとっていて、面白い趣向です。

第三者視点で物語が語られていくんですが、人物描写が巧みで面白いくらいに思い込みをしてしまう作品でもあります。犯人はいつもどおり当てられませんでした。凄すぎる。

今回は密室での殺人事件なんですが、どこはかなくジョン・ディクスン・カーの作品を彷彿とさせます。あの人も密室ばっかり書いてるからな〜。

■アガサ・クリスティの豆知識

実は彼女、人気絶頂だった1926年に一度失踪します。

失踪理由は謎で、失踪から11日後に家族によって保護されました。メディアは記憶喪失だったと報道しましたが、真意は謎のまま…

その後、ポアロシリーズを終わらせることを決意しました。(「カーテン」最終巻)

ドラマ・映画にもなってるほどの世間を賑わせたニュースの一つです。(見てみたいのですが、古いので見るのが難しいです。)

アガサ・クリスティ作の名探偵と人気シリーズ

①エルキュール・ポアロ

エルキュール・ポアロのイメージ

エルキュール・ポアロは、身長162cmで頭が卵型、くるりと曲がった口髭が特徴の中年男性です。
身嗜みをきちんと整えており、口髭の手入れだけはサボりません。

口癖は、「私の灰色の脳細胞が…」です。(私の成熟した頭脳が、という意味です。)

ベルギー出身で、警察の捜査員として活躍していましたが、引退後に第一次世界対戦に巻こまれ、イギリスへ亡命します。
その後、シリーズ1作目「スタイルズ荘の怪事件」にて、滞在していたスタイルズ荘で事件が起こり、探偵としての道を歩み始めます。

友人のアーサー・ヘイスティング大尉

アーサー・ヘイスティングのイメージ

アーサー・ヘイスティング大尉は、このシリーズにおける語り手です。

全ての巻で登場しているわけではないのですが、ヘイスティングが登場する巻では、彼の一人称になります。

彼は非常に正義感が強く真面目です。しかも女性には大変優しい。
でも優しすぎて、タイプの女性がいると必要以上に感情移入するのがたまに傷です。

読者側からすると、主観が入りすぎなのでは?と苦笑してしまいます。(ホームズの相棒ワトソンと似てます。)
しかし物語内では、ユーモア担当になったり、ポアロの助けになったりと色々と活躍する登場人物の一人です。

ポアロシリーズの順番は以下で詳しくご紹介していますので、ご覧ください!

【決定版】ポアロシリーズ(アガサクリスティ)の読む順番をご紹介!(全42作品)
関連記事
【決定版】ポアロシリーズ(アガサクリスティ)の読む順番をご紹介!(全42作品)

②マープル夫人

ポアロと同じくらい有名な名探偵の一人。

マープル夫人は、ブルーの瞳に編み物が得意、人間観察が趣味のおばさんです。

一般人のように見えますが、その推理法は独特で、今まで出会った友人知人の人間性と犯人を当てはめて推理していく手法です。

マープルシリーズの順番については、以下で詳しくご紹介していますので、ご覧ください!

【決定版】マープルシリーズ(アガサクリスティ)の読む順番をご紹介!
関連記事
【決定版】マープルシリーズ(アガサクリスティ)の読む順番をご紹介!

③トミー&タペンス夫妻

トミーとタペンス夫婦が、夫婦探偵として活躍します。

トミー(夫)は冷静沈着タイプ、タペンス(妻)は猪突猛進タイプでまさにデコボココンビです。

二人のシリーズについては以下で詳しくご紹介していますので、ご覧ください!

トミーとタペンスシリーズ(アガサ・クリスティ)の読む順番をご紹介!
関連記事
トミーとタペンスシリーズ(アガサ・クリスティ)の読む順番をご紹介!

④パーカー・パイン

見た目は初老の男性ですが、不幸な人の悩みを解決する相談型の探偵です。

探偵になる前は、官庁の統計部門に勤めていました。その統計を使って色々な相談を解決します。

No. タイトル 出版年
1 パーカー・パイン登場 1934
2 黄色いアイリス 1939

⑤パーリ・クィン

全てが謎に包まれた人物。本当に不明です。情報が少ない。

なぜか恋愛絡みの事件の現場に現れては、探偵役をするサタースウェイト氏にヒントを暗示します。

※ポアロシリーズの「三幕の殺人」にも登場してたりします。

No. タイトル 出版年
1 謎のクィン氏 1930
2 愛の探偵たち 1950
3 マン島の黄金 1997

⑥バトル警視

ロンドン警視庁に勤めるバトル警視です。

ポアロとマープル夫人と比較すると有名ではないのですが、彼は警視らしく直感を信じて捜査するタイプの人間です。

※ポアロシリーズの「ひらいたトランプ」に登場します。

バトル警視については以下で詳しくご紹介していますので、ご覧ください!

バトル警視シリーズ(アガサ・クリスティ)の読む順番は?全5巻をご紹介!
関連記事
バトル警視シリーズ(アガサ・クリスティ)の読む順番は?全5巻をご紹介!

■アガサ・クリスティの豆知識②

アガサにはもう一つの名義「メアリ・ウェストマコット」で6作品発表しています。

ハヤカワ文庫では、愛のシリーズというくくりで出版されていますが、ロマンスとサスペンス、ミステリ要素が組み合わさった小説です。

この後刊行一覧で載せますが、こちらもぜひ読んで欲しい作品です。

アガサ・クリスティのノンシリーズ作品一覧

ここではシリーズ以外のノンシリーズをご紹介します。

※こちらは早川文庫の刊行順になります。

ノンシリーズ(長編・短編・戯曲)

No. タイトル 出版年 長編・短編
1 茶色の服の男 1924 長編
2 シタフォードの秘密 1931 長編
3 死の猟犬 1933 短編
4 なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? 1934 長編
5 リスタデール卿の謎 1934 短編
6 そして誰もいなくなった 1939 長編
7 黄色いアイリス ※ポアロやマープルなどの短編あり 1939 短編
8 死が最後にやってくる 1945 長編
9 忘られぬ死 1945 長編
10 ねじれた家 1949 長編
11 愛の探偵たち ※ポアロやマープルなどの短編あり 1950 短編
12 バグダッドの秘密 1951 長編
13 教会で死んだ男 ※ポアロやマープルなどの短編あり 1951 短編
14 ねずみとり 1952 長編
15 検察側の証人 1953 長編
16 蜘蛛の巣 1954 長編
17 死への旅 1955 長編
18 招かれざる客 1958 長編
19 無実はさいなむ 1958 長編
20 蒼ざめた馬 1961 長編
21 海浜の午後 1962 短編
22 ベツレヘムの星 1965 短編
23 終わりなき夜に生まれつく 1967 長編
24 フランクフルトへの乗客 1970 長編
25 アクナーテン 1973 長編
26 マン島の黄金 ※ポアロやクィンなどの短編あり 1997 短編

愛シリーズ(長編)

No. タイトル 出版年
1 愛の旋律 1930
2 未完の肖像 1934
3 春にして君を離れ 1944
4 暗い抱擁 1947
5 娘は娘 1952
6 愛の重さ 1956

アガサ・クリスティ関連の作品

ここでは、アガサ・クリスティ関連の解説書などをまとめます。

いろいろあるんですが、ファンにとってはどれも面白いと思います。特に自分好みの作品解説は必読です!

NO. タイトル 年数 概要
1 アガサ・クリスティー99の謎 2004 「マープルの住んでいる村の名は?」などの初歩的な謎から「殺され方のベスト5は?」などの超難解な謎まで、クリスティーとその作品などクイズ形式にまとめ関連したビジュアルを配した雑学集。
2 アガサ・クリスティー百科事典 2004 「長篇はもとより全短篇や戯曲の内容まで紹介する完璧な「作品事典」および「作中人物事典」「アイテム事典」「戯曲・映画化・テレビ化作品完全リスト」「年譜」「エピソード集」を収める。クリスティーに関する様々な情報を調べながら、拾い読みして楽しむこともできる画期的な事典。
3 アガサ・クリスティを訪ねる旅―鉄道とバスで回る英国ミステリの舞台 2010 ロンドンから始まるミステリ・ツアーは、ミス・マープルの住む村へ、ポワロの活躍する街へ、そしてアガサが次々と移り住んだ屋敷、終焉の地までたどる。頼もしくも楽しいガイド。
4 アガサ・クリスティーの秘密ノート(上・下) 2010 『ナイルに死す』の探偵役はポアロではなくミス・マープルだった? 『そして誰もいなくなった』で孤島に集う人々は十人ではなかった? 『ABC殺人事件』はアルファベットと関係なく構想された? ノートに記された手書きのメモから、驚きの事実が次々に浮かび上がる。ミステリの女王の創作過程を解明する画期的研究書。
5 アガサ・クリスティー完全攻略 2018 英国ミステリの女王、アガサ・クリスティー。作品数が多いゆえに、どれから読んでいいかわからない。有名作品以外も読んでみたい――そんな要望にミステリ評論家の著者が応え、一冊でクリスティー100作を網羅した傑作評論集にしてブックガイド。
6 アガサ・クリスティーとコーヒー 2018 各作品の中に出てくる「コーヒー」と「紅茶」に注目。今回は、コーヒーについて、1920年代の第一作『スタイルズ荘の怪事件』から、1976年に発表された『スリーピング・マダー』までの49作を取り上げ、事件の始まりの紹介の後、コーヒーの記述がどうなされているのかを紹介した、ミステリー好きな人たちにとって楽しい一冊。
7 イギリスのお菓子とごちそう アガサ・クリスティーの食卓 2019 ポアロやミス・マープルの作品に登場するイギリスのお菓子やごちそうを詳しく知ることで、作品をより深く味わい、イギリスの食文化を楽しく学ぶことができる一冊。

【よく小説を読む方へ】おすすめの小説読み放題サービス

サービスの説明

ちなみに、「シャーロック・ホームズ」や「硝子のハンマー」など様々な小説が揃っています。

「Kindle Unlimited」でのおすすめ本については、こちらの記事でご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

2021年Kindle unlimitedのおすすめ小説・ビジネス書・マンガをご紹介!
関連記事
2021年Kindle unlimitedのおすすめ小説・ビジネス書・マンガをご紹介!

【作業の片手間に小説を読みたい方へ】おすすめの小説聴き放題サービス

「家事や仕事で、なかなか読書の時間をとれない…」という方には、Amazonの「Audible」をおすすめしています。

小説やビジネス本などを「聴く」ことができ、読書時間を取らなくても作業のときに聞けるのが魅力のサービスです。

しかも、プロのナレーターなので非常に聞きやすいのが特徴です。 私は家事や仕事の片手間によく使っています。

おすすめの聴く読書は、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで 」です。

書籍で読んでめちゃくちゃ面白かったのですが、聴くのもまた違った雰囲気で楽しめます。

こちらは「30日間無料+最初の1冊だけ無料」とお得になっていますので、一度使ってみるのをおすすめします。