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アガサ・クリスティの作品一覧・シリーズまとめ【英国のミステリ女王】

アガサ・クリスティの作品一覧・シリーズまとめ【英国のミステリ女王】

ぶくおくんぶくお

今回はアガサクリスティについて紹介するよ!ミステリ女王とも呼ばれているほどの著名人だよ!

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アガサ・クリスティ(Agatha Christie)とは

アガサ・クリスティ(Agatha Christie)とは、イギリス出身のミステリ女性作家です。
実は、全世界で20億部も超えるほど出版してる超有名な作家でもあります。
世界で一番出版されているミステリ作家と言っても過言ではないでしょう。(ちなみに聖書は50〜60億部です)

1920年にデビュー作「スタイルズ荘の怪事件(ポアロシリーズ1巻)」が発表され、それから60作品以上も書き続けた売れっ子小説家でした。
彼女が活躍した時代は本格ミステリ黄金世代と言われており、同じ世代にはエラリー・クイーンジョン・ディクスン・カーなどの有名ミステリ作家がいます。

ちなみに公式サイト(https://www.agathachristie.com/)もありますので、ぜひご覧ください。

アガサクリスティのおすすめ作品は以下でご紹介しています。よろしければご参考ください。


アガサクリスティおすすめ世界ランキングTOP22|初心者も読みやすい隠れ名作もご紹介
【全世界】アガサクリスティのおすすめランキングTOP22|初心者も読みやすい隠れ名作もご紹介

【最初の一冊】アガサ・クリスティの読む順番は?|初心者向けのおすすめ小説をご紹介!
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アガサ・クリスティ作の名探偵と人気シリーズ

①エルキュール・ポアロ

エルキュール・ポアロのイメージ

エルキュール・ポアロは、身長162cmで頭が卵型、くるりと曲がった口髭が特徴の中年男性です。
身嗜みをきちんと整えており、口髭の手入れだけはサボりません。
口癖は、「私の灰色の脳細胞が…」です。(私の成熟した頭脳が、という意味です。)

ベルギー出身で、警察の捜査員として活躍していましたが、引退後に第一次世界対戦に巻こまれ、イギリスへ亡命します。その後、シリーズ1作目「スタイルズ荘の怪事件」にて、滞在していたスタイルズ荘で事件が起こり、探偵としての道を歩み始めます。

ポアロシリーズの順番やおすすめ作品は、以下で詳しくご紹介していますのでご覧ください!

【決定版】ポアロシリーズ(アガサクリスティ)の読む順番一覧(小説)|完結済み
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【名探偵ポアロ】おすすめ世界ランキングトップ15|隠れた名作は?(アガサ・クリスティ)
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友人兼相棒のヘイスティング大尉

アーサー・ヘイスティングのイメージ

アーサー・ヘイスティング大尉は、このシリーズにおける語り手です。
全ての巻で登場しているわけではないのですが、ヘイスティングが登場する巻では、彼の一人称になります。

彼は非常に正義感が強く真面目です。しかも女性には大変優しい。でも優しすぎて、タイプの女性がいると必要以上に感情移入するのがたまに傷です。

読者側からすると、主観が入りすぎなのでは?と苦笑してしまいます。(ホームズの相棒ワトソンと似てます。)
しかし物語内では、ユーモア担当になったり、ポアロの助けになったりと色々と活躍する登場人物の一人です。

■アガサ・クリスティの小話

実は彼女、人気絶頂だった1926年に一度失踪します。
失踪理由は謎で、失踪から11日後に家族によって保護されました。メディアは記憶喪失だったと報道しましたが、真意は謎のまま…

その後、ポアロシリーズを終わらせることを決意しました。(「カーテン」最終巻)
ドラマ・映画にもなってるほどの世間を賑わせたニュースの一つです。

②マープル夫人

ポアロと同じくらい有名な名探偵の一人。
マープル夫人は、ブルーの瞳に編み物が得意、人間観察が趣味のおばさんです。

一般人のように見えますが、その推理法は独特で、今まで出会った友人知人の人間性と犯人を当てはめて推理していく手法です。
マープルシリーズの順番については、以下で詳しくご紹介していますので、ご覧ください!


【決定版】ミスマープルシリーズ(アガサクリスティ)の読む順番一覧|完結済み
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③トミー&タペンス夫妻

トミーとタペンス夫婦が、夫婦探偵として活躍します。
トミー(夫)は冷静沈着タイプ、タペンス(妻)は猪突猛進タイプでまさにデコボココンビです。

このペアはいい塩梅に事件をかき回してくれるので、非常に面白い作品が揃っています。

二人のシリーズについては以下で詳しくご紹介していますので、ご覧ください!

【決定版】トミー&タペンスシリーズ(アガサクリスティ)の読む順番一覧|完結済み
【決定版】トミー&タペンスシリーズ(アガサクリスティ)の読む順番一覧|完結済み

④パーカー・パイン

見た目は初老の男性ですが、不幸な人の悩みを解決する相談型の探偵です。
探偵になる前は、官庁の統計部門に勤めていました。その統計を使って色々な相談を解決します。

No.タイトル出版年洋書(原書)
1パーカー・パイン登場1934洋書
2黄色いアイリス1939洋書

⑤パーリ・クィン

全てが謎に包まれた人物。本当に不明です。
なぜか恋愛絡みの事件の現場に現れては、探偵役をするサタースウェイト氏にヒントを暗示します。

※ポアロシリーズの「三幕の殺人」にも登場してたりします。

No.タイトル出版年洋書(原書)
1謎のクィン氏1930洋書
2愛の探偵たち1950洋書
3マン島の黄金1997洋書

⑥バトル警視

ロンドン警視庁に勤めるバトル警視です。
ポアロとマープル夫人と比較すると有名ではないのですが、彼は警視らしく直感を信じて捜査するタイプの人間です。
※ポアロシリーズの「ひらいたトランプ」に登場します。

バトル警視については以下で詳しくご紹介していますので、ご覧ください!


バトル警視シリーズ(アガサクリスティ)の読む順番一覧|冷静沈着な警視が解決するミステリー
バトル警視シリーズ(アガサクリスティ)の読む順番一覧|冷静沈着な警視が解決するミステリー



アガサ・クリスティの作品一覧

こちらは出版順に並べていて、ハヤカワ文庫でまとめています。
一覧を見てみると、有名作品は1920~1940年代くらいに集まっています。彼女の全盛期はこのあたりでしょう。

アガサ・クリスティーの作品一覧(長編67作)

No.タイトル出版年シリーズ
1スタイルズ荘の怪事件1920ポアロ
2秘密機関1922トミー&タペンス
3ゴルフ場殺人事件1923ポアロ
4茶色の服の男1924
5チムニーズ館の秘密1925バトル警視
6アクロイド殺し1926ポアロ
7ビッグ41927ポアロ
8青列車の秘密1928ポアロ
9七つの時計1929バトル警視
10牧師館の殺人1930マープル
11シタフォードの秘密1931
12邪悪の家1932ポアロ
13エッジウェア卿の死1933ポアロ
14オリエント急行の殺人1934ポアロ
15なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?1934
16三幕の殺人1935ポアロ
17雲をつかむ死1935ポアロ
18ABC殺人事件1935ポアロ
19メソポタミヤの殺人1936ポアロ
20ひらいたトランプ1936ポアロ/バトル警視
21もの言えぬ証人1937ポアロ
22ナイルに死す1937ポアロ
23死との約束1938ポアロ
24ポアロのクリスマス1938ポアロ
25殺人は容易だ1939バトル警視
26そして誰もいなくなった1939
27杉の柩(すぎのひつぎ)1940ポアロ
28愛国殺人1940ポアロ
29白昼の悪魔1941ポアロ
30NかMか1941トミー&タペンス
31書斎の死体1942マープル
32五匹の子豚1943ポアロ
33動く指1943マープル
34ゼロ時間へ1944バトル警視
35死が最後にやってくる1945
36忘られぬ死1945
37ホロー荘の殺人1946ポアロ
38満潮に乗って1948ポアロ
39ねじれた家1949
40予告殺人1950マープル
41バグダッドの秘密1951
42マギンティ夫人は死んだ1952ポアロ
43魔術の殺人1952マープル
44葬儀を終えて1953ポアロ
45ポケットにライ麦を1953マープル
46死への旅1955
47ヒッコリー・ロードの殺人1955ポアロ
48死者のあやまち1956ポアロ
49パディントン発4時50分1957マープル
50死への旅1955
51無実はさいなむ1958
52鳩のなかの猫1959ポアロ
53蒼ざめた馬1961
54鏡は横にひび割れて1962マープル
55複数の時計1963ポアロ
56カリブ海の秘密1964マープル
57バートラム・ホテルにて1965マープル
58第三の女1966ポアロ
59終わりなき夜に生まれつく1967
60親指のうずき1968トミー&タペンス
61ハロウィーン・パーティ1969ポアロ
62フランクフルトへの乗客1970
63復讐の女神1971マープル
64象は忘れない1972ポアロ
65運命の裏木戸1973トミー&タペンス
66カーテン1975ポアロ
67スリーピング・マーダー1976マープル

アガサ・クリスティーの作品一覧(短編集)

No.タイトル出版年シリーズ
1ポアロ登場1924ポアロ
2おしどり探偵1929トミー&タペンス
3謎のクィン氏1930クィン
4火曜クラブ1932マープル
5死の猟犬1933
6パーカー・パイン登場1934パーカー
7リスタデール卿の謎1934
8死人の鏡1937ポアロ
9黄色いアイリス1939ポアロ・マープルなど
10ヘラクレスの冒険1947ポアロ
11愛の探偵たち1950ポアロ・マープル・クィン
12教会で死んだ男1951ポアロ
13クリスマス・プディングの冒険1960ポアロ・マープル
14ベツレヘムの星1965
15マン島の黄金1997ポアロ・クィン

愛シリーズ(ロマンス小説)

No.タイトル出版年
1愛の旋律1930
2未完の肖像1934
3春にして君を離れ1944
4暗い抱擁1947
5娘は娘1952
6愛の重さ1956

アガサ・クリスティーの作品一覧(戯曲)

No.タイトル出版年シリーズ
1ねずみとり1952
2検察側の証人1953
3蜘蛛の巣1954
4招かれざる客1958
5海浜の午後1962
6アクナーテン1973
7ブラック・コーヒー1997ポアロ

■アガサ・クリスティの小話

アガサにはもう一つの名義「メアリ・ウェストマコット」で6作品発表しています。

ハヤカワ文庫では、「愛のシリーズ」というくくりで出版されていますが、ロマンスとサスペンス、ミステリ要素が組み合わさった小説です。
こちらもぜひ読んで欲しい作品です。



アガサ・クリスティ関連の作品

ここでは、アガサ・クリスティ関連の解説書などをまとめます。
いろいろあるんですが、ファンにとってはどれも面白いと思います。特に自分好みの作品解説は必読です!

NO.タイトル年数概要
1アガサ・クリスティ99の謎2004「マープルの住んでいる村の名は?」などの初歩的な謎から「殺され方のベスト5は?」などの超難解な謎まで、クリスティーとその作品などクイズ形式にまとめ関連したビジュアルを配した雑学集。
2アガサ・クリスティ百科事典2004「長篇はもとより全短篇や戯曲の内容まで紹介する完璧な「作品事典」および「作中人物事典」「アイテム事典」「戯曲・映画化・テレビ化作品完全リスト」「年譜」「エピソード集」を収める。クリスティーに関する様々な情報を調べながら、拾い読みして楽しむこともできる画期的な事典。
3アガサ・クリスティを訪ねる旅―鉄道とバスで回る英国ミステリの舞台2010ロンドンから始まるミステリ・ツアーは、ミス・マープルの住む村へ、ポワロの活躍する街へ、そしてアガサが次々と移り住んだ屋敷、終焉の地までたどる。頼もしくも楽しいガイド。
4アガサ・クリスティの秘密ノート(上・下)2010『ナイルに死す』の探偵役はポアロではなくミス・マープルだった? 『そして誰もいなくなった』で孤島に集う人々は十人ではなかった? 『ABC殺人事件』はアルファベットと関係なく構想された? ノートに記された手書きのメモから、驚きの事実が次々に浮かび上がる。ミステリの女王の創作過程を解明する画期的研究書。
5アガサ・クリスティ完全攻略2018英国ミステリの女王、アガサ・クリスティ。作品数が多いゆえに、どれから読んでいいかわからない。有名作品以外も読んでみたい――そんな要望にミステリ評論家の著者が応え、一冊でクリスティー100作を網羅した傑作評論集にしてブックガイド。
6アガサ・クリスティとコーヒー2018各作品の中に出てくる「コーヒー」と「紅茶」に注目。今回は、コーヒーについて、1920年代の第一作『スタイルズ荘の怪事件』から、1976年に発表された『スリーピング・マダー』までの49作を取り上げ、事件の始まりの紹介の後、コーヒーの記述がどうなされているのかを紹介した、ミステリー好きな人たちにとって楽しい一冊。
7イギリスのお菓子とごちそう アガサ・クリスティの食卓2019ポアロやミス・マープルの作品に登場するイギリスのお菓子やごちそうを詳しく知ることで、作品をより深く味わい、イギリスの食文化を楽しく学ぶことができる一冊。



まとめ

今回はかなりボリューミーな記事になってしまいましたが、いかがでしたか?

日本のファンからアガサ・クリスティ女史とも呼ばれている彼女ですが、ミステリやロマンス、サスペンス、コメディなど多彩な小説が書けるかなり珍しいオールマイティな女性小説家です。

100年経った今でも全く色あせない彼女の小説は、私の中で人生のバイブルとも言えます。
実はまだ彼女の全ての作品を読んだわけではないので、全制覇が私の目標です。

読んだことがない方はぜひこの機会に、読んでみてください!