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御手洗潔シリーズ(島田荘司)の読む順番一覧|未完結の名作ミステリー

御手洗潔シリーズ(島田荘司)の読む順番一覧|未完結の名作ミステリー

ぶくおくんぶくお

今回は島田荘司さんの「御手洗潔シリーズ」を紹介するよ。ミステリー小説として超超超有名なシリーズなので、読書家は必ず読むべし!

目次 非表示

  1. 御手洗潔シリーズとは
  2. 御手洗潔シリーズの読む順番(未完結)
  3. 御手洗シリーズ1巻 占星術殺人事件
  4. 御手洗シリーズ2巻 斜め屋敷の犯罪
  5. 御手洗シリーズ 短編集 御手洗潔の挨拶
  6. 御手洗シリーズ3巻 異邦の騎士
  7. 御手洗シリーズ4巻 暗闇坂の人喰いの木
  8. 御手洗シリーズ 短編集 御手洗潔のダンス
  9. 御手洗シリーズ5巻 水晶のピラミッド
  10. 御手洗シリーズ6巻 眩暈
  11. 御手洗シリーズ7巻 アトポス
  12. 御手洗シリーズ8巻 龍臥亭事件(上・下)
  13. 御手洗シリーズ 短編集 御手洗潔のメロディ
  14. 御手洗シリーズ 短編集 Pの密室
  15. 御手洗シリーズ 短編集 最後のディナー
  16. 御手洗シリーズ9巻 ハリウッド・サーティフィケイト
  17. 御手洗シリーズ10巻 ロシア幽霊軍艦事件
  18. 御手洗シリーズ11巻 魔神の遊戯
  19. 御手洗シリーズ12巻 セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴
  20. 御手洗シリーズ 短編集 上高地の切り裂きジャック
  21. 御手洗シリーズ13巻 ネジ式ザゼツキー
  22. 御手洗シリーズ14巻 龍臥亭幻想(上・下)
  23. 御手洗シリーズ15巻 摩天楼の怪人
  24. 御手洗シリーズ 短編集 溺れる人魚
  25. 御手洗シリーズ 短編集 UFO大通り
  26. 御手洗シリーズ16巻 最後の一球
  27. 御手洗シリーズ 短編集 リベルタスの寓話
  28. 御手洗シリーズ 短編集 追憶のカシュガル 進々堂世界一周
  29. 御手洗シリーズ17巻 星籠の海(上・下)
  30. 御手洗シリーズ18巻 屋上(別名:屋上の道化たち)
  31. 御手洗シリーズ 短編集 御手洗潔の追憶
  32. 御手洗シリーズ19巻 鳥居の密室 世界にただひとりのサンタクロース
  33. 御手洗シリーズ20巻 ローズマリーの甘き香り
  34. まとめ

御手洗潔シリーズとは

御手洗潔みたらい きよしシリーズとは、ミステリー作家の島田荘司しまだ そうじさんが創り出した大人気の名探偵シリーズです。

このシリーズの第一作「占星術殺人事件」は著者島田さんの処女作なんですが、この後登場した数々のミステリー小説家や創作者にとって多大なる影響を与えた作品でもあります。

このシリーズの面白い点は、ミステリー小説における予想していなかったトリックの数々、小説としての物語の展開の上手さ、そして個性豊かな登場人物です。第一作が発売されたのは1981年で40年以上前の作品ですが、今読んでも全く問題ないほどの面白さが味わえます。

今回は御手洗潔シリーズについて、ご紹介します。

御手洗潔シリーズの最新刊が発売!

待ちに待った御手洗シリーズの最新刊が発売されました〜!
まだ未読なんですが、今回も相棒なしの御手洗さんだけが登場する模様です。ぜひチェックしてみてください!




御手洗潔シリーズの読む順番(未完結)

時系列が前後する場合がありますが、基本的には順番に読むと登場人物たちの関係性や成長が見えてきて面白いです。(ちなみに著者も順番に読むことをおすすめしてます。)
また、このシリーズ自体は完結していません。最後に出版されてから時間が経っていますが、今後も新刊がでる可能性があります。

No.タイトル出版年あらすじ
1占星術殺人事件1981あらすじ
2斜め屋敷の犯罪1982あらすじ
短編集御手洗潔の挨拶1987あらすじ
3異邦の騎士1988あらすじ
4暗闇坂の人喰いの木1990あらすじ
短編集御手洗潔のダンス1990あらすじ
5水晶のピラミッド1991あらすじ
6眩暈1992あらすじ
7アトポス1993あらすじ
8龍臥亭事件(上)1996あらすじ
8龍臥亭事件(下)1996あらすじ
短編集御手洗潔のメロディ1998あらすじ
短編集Pの密室1999あらすじ
短編集最後のディナー1999あらすじ
9ハリウッド・サーティフィケイト2001あらすじ
10ロシア幽霊軍艦事件2002あらすじ
11魔神の遊戯2002あらすじ
12セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴2002あらすじ
短編集上高地の切り裂きジャック2003あらすじ
13ネジ式ザゼツキー2003あらすじ
14龍臥亭幻想(上)2004あらすじ
14龍臥亭幻想(下)2004あらすじ
15摩天楼の怪人2005あらすじ
短編集溺れる人魚2006あらすじ
短編集UFO大通り2006あらすじ
16最後の一球2006あらすじ
短編集リベルタスの寓話2007あらすじ
短編集追憶のカシュガル 進々堂世界一周2011あらすじ
17星籠の海(上)2013あらすじ
17星籠の海(下)2013あらすじ
18屋上(別名:屋上の道化たち)2016あらすじ
短編集御手洗潔の追憶2016あらすじ
19鳥居の密室 世界にただひとりのサンタクロース2018あらすじ
20ローズマリーのあまき香り2023あらすじ

27巻の「星籠の海」については、玉木宏さんが演じる御手洗で、映画化されたことで話題になりました。
→「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」はこちら

御手洗潔シリーズの関連作品

こちらは、名探偵の御手洗さんが登場する話もあれば、シリーズに登場した関連キャラクターが主人公になる話もあります。

No.タイトル出版年備考
1毒を売る女1991御手洗さん登場
2切り裂きジャック・百年の孤独1988御手洗さん登場
3島田荘司読本1997「BEWITH」への手紙、読者への手紙を収録
4犬坊里美の冒険2006犬坊里美が主役
5痴漢をゆるさない! 犬坊里美の冒険 検察修習編2010ジャーロ No.40に収録
6御手洗潔ショートショート2016BAILA 2016年6月号に収録
7香具山の白い衣2016ダ・ヴィンチ 2016年6月号に収録
8名探偵傑作短篇集 御手洗潔篇2017他の短編で収録されたものを再収録した本

名探偵傑作短篇集 御手洗潔篇」については、他の短編で収録されたものを再収録した本です。

収録されている作品は、「数字錠」、「ギリシャの犬」、「山高帽のイカロス」、「IgE」、「SIVAD SELIM」と中々名作ぞろいです。
ミステリは少し無茶なものもありますが、御手洗潔シリーズが好きな人には堪らない短編たちです!

島田荘司の他作品について

著者の島田荘司さんの他シリーズや作品については以下でまとめています。併せてご覧ください。

吉敷竹史シリーズ(島田荘司)の読む順番は?全14巻をご紹介!
吉敷竹史シリーズ(島田荘司)の読む順番は?全16巻をご紹介!

島田荘司の作品一覧・シリーズまとめ【日本の本格ミステリー作家】
島田荘司の作品一覧・シリーズまとめ【日本の本格ミステリー作家】




御手洗シリーズ1巻
占星術殺人事件

記念すべきシリーズ1巻目。東西ミステリーベスト100の国内編で、3位になっているほどの名作です。間違いなく面白いです。

とある画家が創作した「完璧な女を作る計画」が、犯人によってオマージュされる事件です。
その計画とは、処女の肉体を組み合わせて一人の人間を作る計画です。

犯人はともかく、動機と犯行のトリックは全く見破れず、最後は非常に印象的な作品でした。
少しだけグロい描写があるので、苦手な方はご注意ください。

あらすじ

密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。

彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。

事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!? 名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュー作、完全版!

御手洗シリーズ2巻
斜め屋敷の犯罪

この作品はあらゆる意味で衝撃を受けた小説です。

特に最後の種あかしで、トリックが中々尖っていてかなり面白かったです。きっと当時もかなり衝撃的なトリックだったでしょう。
ただ御手洗さんが中々登場しないので、ずっとやきもきします。はよ出てこい!と。

ポイントはなぜ斜め屋敷なのか?というところですかね。読みながら考えてみると面白いと思います。

あらすじ
北海道の最北端・宗谷岬に傾いて建つ館――通称「斜め屋敷」。雪降る聖夜にこの奇妙な館でパーティが開かれたが、翌日、密室状態の部屋で招待客の死体が発見された。
人々が恐慌を来す中、さらに続く惨劇。御手洗潔は謎をどう解くのか!?

日本ミステリー界を変えた傑作が、大幅加筆の改訂完全版となって登場!

御手洗シリーズ 短編集
御手洗潔の挨拶

収録作品は以下4つです。

・数字錠
・疾走する死者
・紫電改研究保存会
・ギリシャの犬

私のおすすめは、「数字錠」です。密室殺人事件なんですが、アリバイ崩しをする話です。地味に泣けました・・・

また「ギリシャの犬」もかなり面白かったです。
かなりトリックが奇想天外で、本当にできるかな・・・と思いましたがそれ以上に作品として面白かったです!

粒揃いの短編集なので、初見の方はこちらもおすすめです。

あらすじ
嵐の夜、マンションの11階から姿を消した男が、13分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。
しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、その首には絞殺の痕もついていた。
男は殺されるために謎の移動をしたのか? 奇想天外にして巧妙なトリックを秘めた4つの事件に名探偵・御手洗潔が挑む短編集第1弾。

御手洗シリーズ3巻
異邦の騎士

御手洗シリーズの中で、群を抜いて一番好きな作品は異邦の騎士です。
そこらの名作に負けないくらい、素晴らしい出来だと思ってます。

冒頭である男性が、記憶喪失の状態からスタートします。
そこにいた女性が彼を手助けするのですが、一緒に暮らしていくうちに彼が彼女に対してある疑いを持ち始めます。

最後まで絶対にノンストップで読めてしまうこと間違いなしの作品です。

あらすじ
失われた過去の記憶が浮かび上がり、男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。

やっと手にした幸せな生活に忍び寄る新たな魔手。名探偵・御手洗潔の最初の事件を描いた傑作ミステリー『異邦の騎士』に著者が精魂こめて全面加筆した改訂完全版。
幾多の歳月を越え、いま異邦の扉が再び開かれる。

御手洗シリーズ4巻
暗闇坂の人喰いの木

通称、長編四部作の一部です。話は繋がっていないのですが、この巻を筆頭に壮大な長編作品が続きます。

この作品もかなり、いやめちゃくちゃ面白くて読み応えのあるミステリーです。
冒頭からグロいのですが、それを差し置いても思わず読み入ってしまう不思議な魅力があります。

ミステリーというかホラー要素が少し強めです。人を食う木がある家で不可解な事件が起こり始め、御手洗さんが調査します。
最後は驚きの大胆なトリックに驚愕してしまうこと、間違いなしです。

あらすじ
さらし首の名所だった「暗闇坂」にそそり立つ樹齢二千年の大楠。この巨木が次々に人間を呑み込んだのか。
近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とは。
とうてい信じられない怪事件に名探偵・御手洗潔が敢然と挑む。しかしながら真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨を極めるものだった。本格ミステリーの巨匠が精力を注いだ大傑作。

御手洗シリーズ 短編集
御手洗潔のダンス

収録作品は以下4つです。

・山高帽のイカロス
・ある騎士の物語
・舞踏病
・近況報告

どの短編も面白いのでハズレなしです!
御手洗シリーズのファンとして、「近況報告」は御手洗さんと石岡くんの生活を垣間見れるので必読です。こういうサービスをしてくれる島田先生大好きです。

個人的に「ある騎士の物語」はよかったです。賛否両論あるかもしれませんが、終わりが自分好みでとても面白かったです。
2巻目の短編集もぜひご覧ください。

あらすじ
人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、4階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。

そして4日目、彼は地上20メートルの電線上で死体となっていた。しかも黒い背広姿、両腕を大きく拡げ、まさに空飛ぶポーズで! 画家に何が起きたのか?
名探偵・御手洗潔が奇想の中で躍動する快作ぞろいの短編集。

御手洗シリーズ5巻
水晶のピラミッド

長編四部作の二部目。この作品も本の分厚さが異常ですが、するっと読めてしまう吸引力を持っています。
今回は女優のレオナがメインで登場します。途中でエジプトの過去回想が入るんですが、そこがすごく面白いです!

今回も最後の最後で御手洗さんが登場して、謎を解いてしまいます。ヒーローは遅れてやってくるもの、と言われますが彼の場合は遅すぎます。
ただし、最後は圧巻の推理なので、ぜひ読んでいただきたい名作です。

あらすじ
エジプト・ギザの大ピラミッドを原寸大で再現したピラミッドで起こる怪事。
冥府の使者アヌビスが5000年の時空を超えて突然甦り、空中30メートルの密室で男が「溺死」を遂げる!

アメリカのビッチ・ポイントに出現した現代のピラミッドの謎に挑む名探偵・御手洗潔。壮大なテーマに挑んだ本格ミステリーの大作。

御手洗シリーズ6巻
眩暈

長編四部作の三部目。
冒頭からとある人物の手記が始まります。この手記が非常に恐ろしく、意味不明なものからスタートします。

一体今読んでるのは夢か、現実か、どっちかわからなくなって展開が予想できなく眩暈がしましたが、最後は華麗にまとめていて素晴らしかったです。
冒頭の手記は、1巻の「占星術殺人事件」を愛読する青年が書いたものなんですが、それにしても薄気味悪いです。

ですが、それを乗り越えたらこの作品を楽しめるので、ぜひ挑戦してみてください。

あらすじ
切断された男女が合成され、両性具有者となって甦る。窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかりだ。

『占星術殺人事件』を愛読する青年が書き残した戦慄の日記が示すものは何か。
醜悪な現実世界に奇想と驚天動地のトリックの矢を放つ。ミステリーの新たな飛翔を決定づけた傑作。

御手洗シリーズ7巻
アトポス

長編四部作の四部目。
今までの長編に引けを取らないくらいにカオスな状態になっています。
今回も女優のレオナが登場するのですが、まずレオナと精神科医の会話から物語はスタートし、その後歴史の話(エリザベート)になり、アヘン中毒が問題になっていた中国に焦点が飛び、最終的に現実世界で連続殺人事件が起こります。

その殺人事件ではレオナが容疑者として疑いがかかり、ピンチになったら御手洗さんが登場し、今までの謎を全て解いてくれます。

あらすじだけでカオスさが伝わったでしょうか?どちらにせよ面白いことは間違いないので、ぜひ挑戦してみてください。

あらすじ
虚栄の都・ハリウッドに血でただれた顔の「怪物」が出没する。ホラー作家が首を切断され、嬰児が次々と誘拐される事件の真相は何か。

女優・松崎レオナの主演映画『サロメ』の撮影が行われる死海の「塩の宮殿」でも惨劇は繰り返された。
甦る吸血鬼の恐怖に御手洗潔が立ち向かう。渾身のミステリー巨編が新たな地平を開く。

御手洗シリーズ8巻
龍臥亭事件(上・下)

今回は石岡くんががんばって事件を解く物語です。(いろいろあって御手洗さんは海外に行ってる)
その昔に連続殺人事件を起こした犯人が50年後の今、蘇って幽霊としてまた連続殺人をやっているという事件です。
元になっている実際の事件は、金田一の八つ墓村でも使っているものと一緒です。

石岡くんが本当に最後までがんばっていて、最終的にはよくがんばりました!!と言いたいくらいの出来栄えの謎解きでした。
石岡くんファンはぜひご覧ください!

あらすじ
御手洗潔が日本を去って一年半。彼の友人で推理作家の石岡は、突然訪ねてきた二宮という女性の頼みで、岡山県まで悪霊祓いに出かけた。
二人は霊の導くままに、寂しい駅に降り立ち、山中に分け入り、龍臥亭という奇怪な旅館に辿り着く。

そこで石岡は、世にもおぞましい、大量連続殺人事件に遭遇した。推理界の奇才が、渾身の筆致で描く本格ミステリー超大作!

御手洗シリーズ 短編集
御手洗潔のメロディ

収録作品は以下4つです。

・IgE
・SIVAD SELIM
・ボストン幽霊絵画事件
・さらば遠い輝き

これは全部が面白いですが、中でもファンの私からすると「さらば遠い輝き」は一番面白くて切なかったです。
(島田先生が描く文章には威力が高すぎて、読んだ後撃沈しました。)

この話は完全に女性ファンに向けた短編だと思いますが、レオナがひょんなことタイミングで知人から御手洗の気持ちを耳にします。

ある意味「異邦の騎士」の裏話と言えます。
石岡くんと初めて出会ったあの時、御手洗は何を思ったのか?ぜひファンは読んでみてください。

あらすじ
何度も壊されるレストランの便器と、高名な声楽家が捜し求める美女。

無関係としか思えない2つの出来事の間に御手洗潔が存在する時、見えない線が光り始める。
御手洗の奇人ぶり天才ぶりが際だつ「IgE」のほか、大学時代の危険な事件「ボストン幽霊絵画事件」など、名探偵の過去と現在をつなぐ4つの傑作短編を収録。

御手洗シリーズ 短編集
Pの密室

収録作品は以2つです。

・鈴蘭事件
・Pの密室

あらすじ
完全な密室で発見された残虐な刺殺体。周囲のぬかるみに足跡も残さず消えた犯人。
そして現場の床に整然と敷き詰められた赤い紙の謎。幾重にも重なる奇怪な状況に警察は立ち往生するが、小学2年生の御手洗少年は真相を看破する。

表題作のほかに、名探偵・御手洗潔が5歳の頃に遭遇した「鈴蘭事件」を収録。ファン垂涎の1冊!

御手洗シリーズ 短編集
最後のディナー

収録作品は以下3つです。

・里美上京
・大根奇聞
・最後のディナー

あらすじ
ミステリー作家の石岡は女子大生の里美に誘われて英会話学校に通い始めた。
ふたりはそこで知り合った孤独な老人・大田原と親交を深めるが、大田原はイヴの夜の晩餐会を最後に帰らぬ人となった。

老人はなぜ、「神を見た!」と叫んだのか。御手洗が見抜いた真相とは? 「龍臥亭事件」の犬坊里美が再登場! 表題作など全3篇。

御手洗シリーズ9巻
ハリウッド・サーティフィケイト

あらすじ
知らぬまに子宮を盗まれた女‘ アメリカ黒社会を描く衝撃本格ミステリー!

異常者によって、女優のパトリシアの「子宮」が盗まれた事件は、全米中を震撼させていた。
そしてLAPDに犯人から郵送された2本目の殺人テープ。テープハリウッドで起こる連続殺人事件は何か?本格ミステリー大長編!

御手洗シリーズ10巻
ロシア幽霊軍艦事件

この話は、もしロシアの皇女であるアナスタシアが生きていたら?という仮説を元にしたミステリー作品です。
御手洗さんがまた日本にいた頃の話で、御手洗さんと石岡くんの二人が富士屋ホテルに行き、一枚の写真から過去の謎を解き明かします。

この作品はめちゃくちゃ面白いです。真偽は置いておいて歴史好きなら堪らないと思います。

しっかりミステリー作品なのに、物語としてもかなり読み応えがあるので、隠れた名作と言っていいと思います。

あらすじ
箱根、富士屋ホテルに飾られていた一枚の写真。そこには1919年夏に突如芦ノ湖に現れた帝政ロシアの軍艦が写っていた。
四方を山に囲まれた軍艦はしかし、一夜にして姿を消す。
巨大軍艦はいかにして“密室”から脱したのか。
その消失の裏にはロマノフ王朝最後の皇女・アナスタシアと日本を巡る壮大な謎が隠されていた――。御手洗潔が解き明かす、時空を超えた世紀のミステリー。

御手洗シリーズ11巻
魔神の遊戯

今回はイギリスに渡った御手洗さんが、海外で事件の謎を解く話です。
殺人を犯した犯人は身長10mの巨人ではないか?という仮説が漂う中、御手洗さんは非常に冷静に調査します。

私自身、読んだ時は犯人もトリックも欺かれて非常に悔しい思いをしました。
王道なんですが、最後のどんでん返しは非常に気持ちが良い作品です!

あらすじ
ネス湖畔の寒村ティモシーで、突如として発生した凄惨な連続バラバラ殺人。
空にオーロラが踊り、魔神の咆哮が大地を揺るがすなか、ひきちぎられた人体の一部が、ひとつ、またひとつと発見される。
犯人は旧約聖書に描かれた殺戮の魔神なのか? 名探偵・御手洗潔の推理がもたらす衝撃と感動……。ロマン溢れる本格ミステリー巨篇。

御手洗シリーズ12巻
セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴

あらすじ
横浜・馬車道に事務所を移した御手洗潔と石岡は、ある老婦人の訪問を受ける。
名探偵への冷やかし客かと思われた彼女の話を聞いた御手洗は、しかしその出来事を“大事件”と断定した。猿楽町にある教会での集いの最中に降り出した雨。

その瞬間、顔を蒼白にして倒れた老婆。奇妙な現象、行動の裏には、政府とロシアにまつわる秘宝の存在が……。聖夜を彩る心温まるミステリー。

御手洗シリーズ 短編集
上高地の切り裂きジャック

あらすじ
名探偵・御手洗潔が活躍する中篇集。腹を横一文字に切り裂かれ、内臓のかわりに石が詰め込まれた女優の死体が上高地で見つかった。
誰が、いったい何のために? しかも、浮上した最有力容疑者には鉄壁のアリバイが。

100年の時を経て日本に甦った“切り裂きジャック”に、北欧にいる御手洗は電話による捜査で挑む。横浜時代の御手洗が活躍する傑作中篇「山手の幽霊」も収録。

御手洗シリーズ13巻
ネジ式ザゼツキー

あらすじ
記憶に障害を持つ男が書いた奇妙な童話『タンジール蜜柑共和国への帰還』。
そこには蜜柑の樹の上の国、ネジ式の関節を持つ妖精、人工筋肉で羽ばたく飛行機などが描かれていた。それらはいったい何を意味しているのか?

御手洗潔は男の脳内の迷宮を探り、男の過去と童話に隠された驚愕の真実に到達する! 本格ミステリー長編の野心作。

御手洗シリーズ14巻
龍臥亭幻想(上・下)

あらすじ
石岡和己、犬坊里美、そして加納通子――。

雪に閉ざされた龍臥亭に、8年前のあの事件の関係者が、再び集まった。雪中から発見された行き倒れの死体と、衆人環視の神社から、神隠しのように消えた巫女の謎!
貝繁村に伝わる「森孝魔王」の伝説との不思議な符合は、何を意味するのか? 幻想の「龍臥亭事件」が、いま、その幕を開ける!

御手洗シリーズ15巻
摩天楼の怪人

あらすじ
ニューヨーク、マンハッタン。高層アパートの一室で、死の床にある大女優が半世紀近く前の殺人を告白した。

事件現場は一階、その時彼女は34階の自室にいて、アリバイは完璧だったというのに…。
この不可能犯罪の真相は?彼女の言うファントムとは誰なのか?建築家の不可解な死、時計塔の凄惨な殺人、相次いだ女たちの自殺。若き御手洗潔が摩天楼の壮大な謎を華麗に解く。

御手洗シリーズ 短編集
溺れる人魚

あらすじ
ポルトガル・リスボン。ミュンヘン五輪で4つの金メダルを獲得した稀代の女性スウィマーがピストル自殺を遂げた。

ほぼ同時刻、2キロ離れた自宅でリスボン大学名誉教授リカルド・コスタが射殺され、2つの命を奪ったのは同じピストルから発射された銃弾だと判明した!?
精神外科手術の恐怖を描いた表題作ほか、ナチの非人道的実験やモンゴル帝国の盛衰が現代にもたらした不思議など、最新科学の成果を盛り込んだ、“21世紀本格”へのプレリュードともいうべき短篇集。

御手洗シリーズ 短編集
UFO大通り

あらすじ
ドラマ原作「傘を折る女」収録! 名探偵・御手洗潔の「遠隔推理」と追いつめられた女の行動の対比が見事な傑作中編!

異様な姿で死んでいる男が鎌倉の自宅で発見された。白いシーツを体にぐるぐる巻き、ヘルメットとゴム手袋という重装備。この男の近所に住む老女は、戦争をしている宇宙人たちを見たという。
これはUFOがからんだ殺人なのか? 表題作「UFO大通り」もあわせた迫力の中編集。

御手洗シリーズ16巻
最後の一球

あらすじ
自殺未遂をした母親の動機が知りたい——。青年の依頼に、いつになく渋面を浮かべる御手洗潔。
やがて原因は悪徳金融業者からの巨額の借金であることが判明し、さすがの御手洗も打つ手がない。だが、奇跡が起った。

突然の火事により、債務者を苦しめる書類が灰になったのだ。
やがて御手洗は、この奇跡が、偉大な才能を持った1人のスラッガーと、あえなくプロ野球をクビになった凡庸なピッチャーとの友情の賜物だったことを知る。御手洗シリーズ中出色の異色&感動作。

御手洗シリーズ 短編集
リベルタスの寓話

あらすじ
傑作中編集。民族紛争地帯のボスニア・ヘルツェゴヴィナで、酸鼻を極める切り裂き事件が起きた。

心臓以外のすべての臓器が取り出され、電球や飯盒の蓋などが詰め込まれていたのだ。殺害の容疑者にはしかし、絶対のアリバイがあった。
RPG(ロールプレイングゲーム)世界とこの事件が交差する謎に、天才・御手洗潔が挑む。同じく民族紛争がもたらした怨念が胸をえぐる中編『クロアチア人の手」も収録。

御手洗シリーズ 短編集
追憶のカシュガル 進々堂世界一周

あらすじ
時は一九七四年、京都大学医学部に在籍していた御手洗潔は、毎日、午後三時に、進々堂に現れた。

その御手洗を慕って、同じ時刻に来るサトルという予備校生がいた。
放浪の長い旅から帰ったばかりの御手洗は、世界の片隅で目撃した光景を、静かに話し始める…。

砂漠の都市と京都を結ぶ幻の桜、曼珠沙華に秘められた悲しき絆、閉ざされた扉の奇跡、そして、チンザノ・コークハイの甘く残酷な記憶…。芳醇な語りが、人生の光と影を照らし出す物語。

御手洗シリーズ17巻
星籠の海(上・下)

あらすじ
瀬戸内の小島に、死体が次々と流れ着く。奇怪な相談を受けた御手洗潔は石岡和己とともに現地へ赴き、事件の鍵は古から栄えた港町・鞆(とも)にあることを見抜く。

その鞆では、運命の糸に操られるように、一見無関係の複数の事件が同時進行で発生していた――。
伝説の名探偵が複雑に絡み合った難事件に挑む! 二〇一六年六月四日公開、玉木宏主演映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』原作

御手洗シリーズ18巻
屋上(別名:屋上の道化たち)

あらすじ
同じ場所から次々と飛び降りて死んだ男女。
被害者は、幸福の絶頂にあった女性、「自殺しません」と宣言してから様子を見に行った男性など。

「まだ御手洗が馬車道にいた頃、暗闇坂、龍臥亭にも劣らないほど印象深い事件だった」。人智を超えた謎と鮮やかな解決。名探偵のなかの名探偵・御手洗潔が降臨する!

御手洗シリーズ 短編集
御手洗潔の追憶

あらすじ
ちょっとヘルシンキへ行くので留守を頼む――。そんな置き手紙を残し、御手洗潔は日本を去った。

石岡和己を横浜・馬車道に残して。その後、彼は何を考え、どこで暮らし、どんな事件に遭遇していたのか。
ロスでのインタビュー。スウェーデンで出会った謎。明かされる出生の秘密と、父の物語。活躍の場を世界へと広げた御手洗の足跡を辿り、追憶の中の名探偵に触れる、番外作品集。

御手洗シリーズ19巻
鳥居の密室 世界にただひとりのサンタクロース

あらすじ
完全に施錠された家に現れたサンタ、殺されていた母親。鳥居の亡霊、猿時計の怪。

クリスマスの朝、少女は枕元に初めてのプレゼントを見つけた。家は内側から完全に施錠され、本物のサンタが来たとしか考えられなかったが――別の部屋で少女の母親が殺されていた。
誰も入れないはずの、他に誰もいない家で。周囲で頻発する怪現象との関連は? 若き日の御手洗潔が哀しく意外な真相を解き明かす長編本格ミステリー。

御手洗シリーズ20巻
ローズマリーの甘き香り

あらすじ

世界中で人気を博す、生きる伝説のバレリーナ・クレスパンが密室で殺された。

1977年10月、ニューヨークのバレエシアターで上演された「スカボロウの祭り」で主役を務めたクレスパン。
警察の調べによると、彼女は2幕と3幕の間の休憩時間の最中に、専用の控室で撲殺されたという。
しかし3幕以降も舞台は続行された。
さらに観客たちは、最後までクレスパンの踊りを見ていた、と言っていてーー?

名探偵・御手洗潔も活躍、島田荘司待望の長編新作!

まとめ

島田先生は、非常に好きです。かのエラリークイーンと同じレベルでかなりのファンです。
といってもまだ島田先生の作品を全て読んでいるわけではないのですが、生きてる間には全て読み尽くしてやろうとは思っています。

御手洗シリーズはとりわけ一番好きなので、もっと読んでくださる方が増えてくださると嬉しいです。