読みやすい小説50選|読書初心者でも楽しく読める本まとめ

読みやすい小説50選|読書初心者でも楽しく読める本まとめ

今回は私が読んできた小説2000冊以上の中から、初心者の方に自信持っておすすめする、読みやすい小説50冊を選んでみました。どれも間違いなく面白いので、ぜひどれか一冊読んでみてください!

【エンタメ編】読みやすい小説おすすめ15選

①「海の見える理髪店」

ぶくおくんぶくお

もう一度自分の省みる小説。人間の暖かさを教えてくれる作品。とても考えさせられるよ。

第155回直木賞を受賞した粒揃いの短編集です。

ほんのり爽やかに、そして静謐に描いていて、すっきりに読ませてくれる秀逸な作品です。

特に「海の見える理髪店」、「空は今日も」、「スカイと成人式」がおすすめですのでぜひ。

あらすじ

店主の腕に惚れて、有名俳優や政財界の大物が通いつめたという伝説の理髪店。

僕はある想いを胸に、予約をいれて海辺の店を訪れるが…(海の見える理髪店)

人生に訪れる喪失と向き合い、希望を見出す人々を描く全6編。

②「舟を編む」

ぶくおくんぶくお

辞書ってあまり使わないんだけど、この物語を読むととっても使いたくなって、愛おしく感じたな。

辞書を作る物語など中々お目にかからないテーマなんですが、映画化にもなってる名作です。

一つの辞書を作るのにかなりの努力が必要なんだと、新しい発見を教えてくれる一冊。

読んだ後はきっと、「紙」の辞書が欲しくなると思います。

あらすじ

出版社の営業部員・馬締光也(まじめみつや)は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。

新しい辞書「大渡海(だいとかい)」の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。
定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。

そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!

③「線は、僕を描く」

ぶくおくんぶくお

水墨画に挑戦する大学生の物語。映画化するほどの話題作!

絵をまともに描いたことない大学生が、水墨画に挑戦する物語です。
水墨画への描写がとても印象的で、透き通った墨の綺麗さが読者に伝わってくるところが見どころです!

何かに夢中になる時って、その時間の分だけ時間が進んでいないような感覚になりますが、それを味わえる瞬間って気持ちいいなと感じます。

あらすじ

「できることが目的じゃないよ。やってみることが目的なんだ」

家族を失い真っ白い悲しみのなかにいた青山霜介は、バイト先の展示会場で面白い老人と出会う。
その人こそ水墨画の巨匠・篠田湖山だった。なぜか湖山に気に入られ、霜介は一方的に内弟子にされてしまう。

それに反発する湖山の孫娘・千瑛は、一年後「湖山賞」で霜介と勝負すると宣言。
まったくの素人の霜介は、困惑しながらも水墨の道へ踏み出すことになる。第59回メフィスト賞受賞作。

④「凍りのくじら」

ぶくおくんぶくお

涙なしでは読めない小説。辻村さん節が満載。読みながら共感しちゃう。

筆者がドラえもんの大ファンで、この物語の中ではドラえもんの秘密道具を章のタイトルやモチーフとして使用しています。

物語的には中々サスペンス色が強く、前半は主人公に対してモヤモヤしてしまうかもしれませんが、物語を通じて共感するところが増えて、最後は涙なしでは読めない作品となっています。

辻村さんの小説は、一応読む順番があると聞いたことがあるかもしれませんが、こちらの作品単体でも充分楽しめますのでぜひ!

あらすじ

藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。

高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。
戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。

そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。

⑤「夜は短し歩けよ乙女」

ぶくおくんぶくお

愉快痛快な乙女との恋愛。森見さんの特徴的な文章と合わさって面白い!

実は恋愛小説なんですが、個人的にコメディ色が強いと感じたので、エンタメ枠に入れました。

物語は現代なんですが、昭和の匂いがする物語で、かなりクセがある話です。
そもそも筆者の森見さんは独特な文調に加えて、周りくどい言い回しなどを使ってユーモラス度高めで書いてるので面白いです!

あらすじ

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。

けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。

そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。

⑥「夜のピクニック」

ぶくおくんぶくお

読後が爽やかな青春小説。空を見上げながらみんなで歩くなんて、憧れちゃう。

本屋大賞を受賞したほどの名作です。映画にもなったのですが、これまたとても良い青春小説です。

ただ高校生が歩いているだけなんですが、修学旅行の夜のようなフワフワした感情を思い出す物語です。あの何だか浮ついた感じ。

高校生の青い心理描写がまた非常に上手に描いていて、懐かしい気持ちになれること間違いなしです。

あらすじ

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。

それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。
甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭に臨んだ。

三年間、誰にもいえなかった秘密を精算するためにーー。

学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。

⑦「風が強く吹いている」

ぶくおくんぶくお

青春最後の箱根駅伝小説。ぼくは毎年、年末に読んで箱根駅伝を見るのが楽しみ!

こちらは箱根駅伝の青春小説です。

私は毎年、年末にこれを読んで箱根駅伝を迎えるルーチンがあるほどお気に入りの小説です。
著者の三浦さんの描写力がお上手で、思わず走者の見てる情景やその様子が頭に思い浮かんでくるほど、素晴らしいです。

タスキを繋いでいくシーンは毎回感動します。これを読めば、絶対に箱根駅伝を見たくなること間違いありません!

あらすじ

君だったのか、俺が探していたのは。
走れ、「速く」ではなく「強く」。

走るために生まれながら、走ることから見放されかけていた清瀬と蔵原。
2人は無謀にも陸上とは無縁だった8人と「箱根」に挑む。

走ることの意味と真の“強さ”を求めて……。箱根の山は蜃気楼ではない。
タスキをつないで上っていける、俺たちなら――。

⑧「新世界より」

ぶくおくんぶくお

結構ボリュームがある作品なんだけど、物語の設定がものすごい練られてて、めちゃくちゃ面白いよ!!

第29回の日本SF大賞を受賞した作品でもあります。
上中下の3冊構成で非常にボリュームのある小説ですが、ページをめくる手が止まらない面白い作品です!

世界観がかなり広く、設定が綿密です。描写も細かいので、とても読み応えがあります。

あらすじ

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。

一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。

いつわりの共同体が隠しているものとは―。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる。

ちなみにアニメ化もされていて、amazonプライムでも視聴できます。
アニメは小説よりも見やすいのでおすすめです!なにより絵がかわいい。

⑨「ラン」

ぶくおくんぶくお

死んだ家族へ走って会いに行く話。生と死ってなんだろう、と考えたことないけどなんとく考えてしまう。

「カラフル」で一躍有名となった作家の森絵都さんが描く、生と死をテーマにした物語です。

重たいテーマなのに対して、読んでて疾走感あふれる、気持ちのいい作品となっています。
なにより主人公が両親の死に対してどう向き合っていくのか、その過程にとても勇気づけられます。

あらすじ

9年前、13歳の時に家族を事故でなくした環は、ある日、仲良くなった自転車屋さんからもらったロードバイクに乗ったまま、異世界に紛れ込んでしまう。

そこには死んだはずの家族が暮らしていた・・・・。

⑩「みをつくし料理帖1」

ぶくおくんぶくお

女料理人が作る暖かな小料理屋の話。1巻は茶碗蒸しが出てくるんだけど、本当に美味しそうなの!レシピも載ってるからぼくも作ってみたよ。

江戸時代に小料理屋で料理人として働く女性が、男女差別がある中、人々のために美味しい料理を作っていく物語です。
当時料理人は男性がなる職種だったにもかかわらず、女性がなることで最初は主人公は差別していました。

ですが、女性ならではの機転で独自の創作料理を作り出し、人々を癒していく主人公がひたむきで健気で泣けてきます。
シリーズの読む順番はこちら。

みをつくし料理帖シリーズ(高田郁)の読む順番一覧|苦悩な人生を進む女料理人
みをつくし料理帖シリーズ(高田郁)の読む順番一覧|苦悩な人生を進む女料理人

あらすじ

神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。

店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。
大坂と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。

しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・。

料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生!

11. 「テスカトリポカ」

ぶくおくんぶくお

麻薬カルテルのトップが日本に来て裏ビジネスをする話。グロいのが苦手な方は要注意!

こちらの作品は2021年に直木賞を受賞した作品です。
めちゃくちゃ読み応えがあって、かなり面白いです。

初心者向けに悩みましたが、比較的読みやすいので変わり種としてご紹介しました。

ですが、麻薬カルテルの話なのでグロいのが苦手な方はご注意ください。

あらすじ

メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。

二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。

海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。

ちなみにこちらの作品の感想は以下で語っています。

テスカトリポカ(佐藤究)のあらすじと感想(考察)|生きたまま心臓をえぐる凄惨な祝宴
テスカトリポカ(佐藤究)のあらすじと感想/考察|生きたまま心臓をえぐる凄惨な祝宴

12.「しゃばけ」

ぶくおくんぶくお

ほんわかする人間と妖の日常物語。まだまだ連載してるんだけど、舞台化にもなってて超有名な作品だよ!

この作品は妖と人間の日常物語なんですが、主人公の若旦那が可愛くて優しく、ほっこりする話ばかりです。

主人公だけでなく周りにいるさまざまな妖もユニークで、毎回読んでいて楽しいので手軽に面白い作品を読みたい方におすすめです。

あらすじ
江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。
ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。

若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う……。
愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。(解説・小谷真理)

こちらはシリーズです。読む順番については以下でご紹介しています。

小説しゃばけシリーズ(畠中恵)の読む順番一覧|おすすめ5作品ご紹介
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13.「君と夏が、鉄塔の上」

ぶくおくんぶくお

著者の賽助さんは鉄塔マニアなんだって!ぼく、こんなにも鉄塔がメインの小説を読んだの初めて!

かなり爽やかな小説です。
主人公と同級生の帆月ちゃんはこれまた風変わりな少女で、全ての事柄に全力を注ぐといった性格です。

キャラも読んでいてとても面白かったのですが、読了後は少しノスタルジックになるような良い雰囲気の作品でおすすめです。

あらすじ
鉄塔の上に、男の子が座ってる――

鉄塔マニアの地味な伊達(だて)は中学3年生の夏休みをダラダラすごしていた。
しかし登校日の学校で、破天荒な同級生、帆月蒼唯(ほづきあおい)から「鉄塔のうえに男の子が座っている」と声をかけられる。

次の日から幽霊が見えると噂される比奈山(ひなやま)も巻き込み、鉄塔の上に座るという男の子の謎を解き明かそうとするのだが――。

爽やかに描かれるひと夏の青春鉄塔小説!!

14.「タルト・タタンの夢」

ぶくおくんぶくお

気軽に読める日常ミステリー小説。登場するフレンチ料理がおいしそうなんだ〜!

日常ミステリーの連作短編集です。
とあるフレンチレストランのシェフが、来店するお客様のちょっとしたミステリーを解決するシリーズの1巻です。

ほんわかするんですが、話によっては少し切なかったり、色々な短編が揃っているので飽きずに面白いです。

あらすじ
カウンター七席、テーブル五つ。下町の片隅にある小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。
シェフ三舟は、フランスの田舎のオーベルジュやレストランを転々として修業してきた変人。無精髭を生やし、髪を後ろで束ねた無口なシェフの料理は、気取らない、

本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。
そんな彼が、客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎をあざやかに解く。常連の西田さんが体調を崩したわけは? フランス人の恋人はなぜ最低のカスレをつくったのか? 絶品料理の数々と極上のミステリをどうぞ!

こちらの作品もシリーズなので、以下で詳しくご紹介しています。

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15.「マチルダはちいさな大天才」

ぶくおくんぶくお

結構重いテーマなんだけど、コメディちっくに書かれているから痛快で面白いよ!

ベストセラーの有名作品。「チャーリーとチョコレート工場の秘密」を書いた著者さんの作品です。

ジブリの宮崎駿監督もファンになってしまうほどの痛快作品です。

内容的には結構重い問題を取り扱ってますが、それを軽快に書いてるので全く重さを感じさせません。むしろラストはスカッとするので、読んでいてとても気持ちがいいです!

あらすじ

マチルダは天才少女。
三歳になる前に字が読めるようになり、四歳で、有名な文学作品も読みこなす。

ところが両親ときたら、そんな娘を「かさぶた」あつかい。「物知らず」だの「ばか」だのと、どなりちらしてばかり。
学校にあがると、そこには巨大な女校長がいて、生徒をぎゅうぎゅう痛めつけている。

横暴で高圧的な大人たちに頭脳で立ち向かうマチルダの、痛快仕返し物語。

【恋愛編】読みやすい小説おすすめ15選

あまたる恋愛小説を読んできましたが、挙げた10作品は甘酸っぱいもの〜濃い恋愛小説までを取り揃えました。
どうも一筋縄ではいかない恋愛ばかりが集まりました。お気に入りの作品が見つかると嬉しいです。

①「君の名残を(上・下)」

ぶくおくんぶくお

結末を変えられない辛い恋愛。結末がわかってる恋愛ってすごく泣ける。

歴史小説を忠実に使った恋愛物語です。
現代の高校生が平安時代の終わりかけにタイムトリップし、そこで恋を知ります。

ですが、歴史を知った上で恋を知ってしまうので主人公はとても苦しい想いをします。最後の展開はまさに手に汗握るほどの展開です。
歴史を知らなくとも一気に読めてしまうほど、面白い小説ですのでぜひ。

あらすじ

累計130万部突破『四日間の奇蹟』の著者・浅倉卓弥が描いた、渾身の浅倉版「平家物語」である『君の名残を』が装いも新たに復刊します。
幼馴染みで、剣道部主将を務める高校生・原口武蔵と白石友恵は雨が降りしきる下校途中、忽然と姿を消してしまう。

二人が目覚めたそこは平安末期、動乱の前夜だった……。

現代の高校生が、突然、平安時代の末期にタイムスリップし、それぞれが重要な歴史上の人物として生きていく壮大な歴史ロマンス。

②「君の膵臓を食べたい」

ぶくおくんぶくお

純粋な二人の高校生の恋愛模様。わかっていながらどうしても泣いちゃう。

主人公は男性で、同い年の女性に純粋な恋をします。
ですが、色々と理由があって女性に感情移入をしないよう、恋をしないように我慢をします。

二人の関係はとても切ないのですが、重さを一切感じない爽やかな雰囲気の物語です。
泣ける、といってしまえば陳腐な感想になってしまいますが、純粋な気持ちに触れたいときにおすすめです。

あらすじ

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。

タイトルは「共病文庫」。

それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。

③「この悪夢が消えるまで」

ぶくおくんぶくお

超大人気シリーズのロマンス小説。男性でも憧れるロークがとってもかっこいいんだ〜!

今も続いている大人気ラブロマンス&サスペンス小説です。
刑事のイヴと大富豪のロークが、とある事件で出会ってお互い一目惚れします。

しかし、身分違いからか二人の仲は一向に進みません。
じれじれするんですが、ラブ要素だけでなく毎回サスペンス要素が必ずあるので、読み応えは抜群です。

あらすじ

21世紀半ばのニューヨーク。
ブロードウェイの高層ビルでシャロンという名の娼婦が射殺され、女性警部補イヴが捜査の指揮を命じられた。

シャロンは著名な上院議員の孫娘で、凶器は前世紀の拳銃、現場に残された紙片には<六の一>と書かれていた。
イヴは、そのビルのオーナーである謎めいた大富豪ロークを容疑者と見なす一方、心ならずも彼に惹かれていく。

だが、やがてふたたび娼婦殺害事件が発生、現場には<六の二>と記された紙が……。

こちらのシリーズが気になった方は以下もチェック!

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④「恋文の技術」

ぶくおくんぶくお

笑いなしでは読めない恋文のやり取り。他の作品では見られない独特な作品。

一癖も二癖もある、著者の森見登美彦さんの恋愛小説。

恋愛小説なんですが、文章がとても独特で全てを遠回しに表現するのでもしかしたら恋愛中だと気付かないかもしれません。
主人公と様々な人たちが手紙を交わすのですが、文章がとても面白いです。

思わず、クスっと笑ってしまうこと間違いなしです。

あらすじ

京都の大学院から、遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。

無聊を慰めるべく、文通修業と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。
文中で友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れるが、本当に想いを届けたい相手への手紙は、いつまでも書けずにいるのだった。

⑤「言の葉の庭」

ぶくおくんぶくお

高校生と先生、映画のような恋愛模様。映像見てるかのような文章の綺麗さ。

新海監督の映画を小説にした作品。
映画よりもより深く登場人物の心情などが知れて、とても面白いです。

小説の章の構成がとても上手な上に、文章を読んでいるの映像がそのまま頭に浮かんでくるような表現をするので、また一味違った読書体験をできる小説だと思います。

あらすじ

また会うかもね。もしかしたら。雨が降ったら―。雨の朝、静かな庭で2人は出会った。

靴職人を志す高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性・雪野。
迷いながらも前に進もうとする2人は、どこへ足を踏み出すのか。

圧倒的な支持を受けた劇場アニメーション『言の葉の庭』を、新海誠監督みずから小説化。
アニメでは描かれなかった人物やエピソードを多数織り込み、小説版ならではの新たなる作品世界を作り上げた傑作。

⑥「トワイライト」

ぶくおくんぶくお

燃え上がるような運命の恋。映画とはまた違った原作ならではの楽しさがある。

映画化で大ヒットしたほどの恋愛小説。
原作小説もベストセラーになるだけあって、とても面白い上にキュンとします!

ある日転校生としてヴァンパイアの彼がやってきて、主人公の女の子は一目惚れをしてしまいます。
王道なストーリーですが、禁断の恋に落ちる二人が甘くて夢中になって読んでしまうこと間違いないです!

あらすじ

「きみは自分のことがぜんぜん見えていない。きみはこれまで会った誰とも違うんだ」ハチミツ色の瞳、シルクのような声、彫刻のような横顔…

雨と霧の街フォークスで出会った美少年エドワードは、他とは違う空気をまとっていた。
なぜかベラだけをにらみつけ、避けようとするエドワード。そこには、彼にしかわからない秘密が隠されていた。

土地に伝わる“冷人族”の伝説、狼を守り神とするインディアンの掟…。
禁断の恋におちたベラとエドワードの切なく甘い運命が動きはじめる。

⑦「阪急電車」

ぶくおくんぶくお

阪急電車の密やかな恋愛模様。ぼくのこんな恋をしてみたい・・・

阪急電車に乗車する人々に焦点を置いたちょっと甘い連作短編小説です。
中でもお気に入りなのが、同僚に彼氏を寝取られた女性が、討ち入りとして彼らの結婚式に白ドレスを着ていくという話です。

恋愛がテーマなんですが、甘さだけでなく切なさが含まれた物語らが読み応えあっておすすめです。

あらすじ

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。
片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。

乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。
恋の始まり、別れの兆し、途中下車―人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。

ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。

⑧「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」

ぶくおくんぶくお

切ない運命で結ばれた二人のお話。わかっていてもどうしようもない気持ちになる・・・

ライトに読める小説なんですが、設定はとても重い恋愛物語です。
最初はよくある男女の恋愛話かと思ったのですが、徐々に展開が変わって現実の厳しさがじわじわと感じさせます。

SFちっくな話ですが、もしも自分が彼らの立場だったら…と思うと胸が苦しくなります。

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あらすじ

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。

高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。
気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて――。

「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。

彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。

⑨「恋愛寫眞」

ぶくおくんぶくお

両片思いのような恋人のお話。映画の宮崎あおいちゃんがかわいい!

宮崎あおいと玉木宏で映画化された有名作品。
小説ももちろんグッとくる作品です。

著者の市川さんは言葉遣いが巧みで、物語の雰囲気がとても優しいです。

彼らの現実は決して良いものではないかもしれないのに、雰囲気が優しいのでスルスルと読めてしまいます。
印象的な最後ですが、優しい恋愛物語を読みたい人におすすめです。

あらすじ

カメラマン志望の大学生・瀬川誠人は、嘘つきでとても謎めいた女の子・里中静流と知り合う。

誠人はかなりの奥手だったが、静流とは自然にうちとける。
そして静流は誠人に写真を習うようになる。

やがて誠人は静流に思いを告げられるが、誠人にはずっと好きな人がいて、その思いを受け取ることはできなかった。

一年後、卒業を待たずに静流は姿を消した。嘘つきでしょっちゅう誠人をからかっていた静流だったが、最後の大きな嘘を誠人についたまま…。

⑩「ライオンハート」

ぶくおくんぶくお

生まれ変わっても巡り合う二人の話。恩田さんの作品の中で一番ロマンチックじゃないかな?

恩田陸さんの恋愛小説です。
元々幻想的な雰囲気を描くのがとてもお上手な著者さんなんですが、この作品もとても素晴らしいです。

転生を繰り返すたびに巡り合う二人。
二人が必ず恋に落ちる瞬間が、読者の胸に鈍く突き刺さります。

転生を繰り返した二人の行き着く先は、ぜひ読んで確かめてみてください。

あらすじ

いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。

会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ……。
17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。

時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。
結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って――。

神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。

11. 「ナラタージュ」

ぶくおくんぶくお

粋も甘いもリアルな大人の恋愛話。恋愛にもいろんな形があるんだと教えてくれる。

先生と教え子の恋愛物語です。

なんというか、恋愛という言葉の領域から出た男女関係をリアルに描いた作品です。
ある意味とても濃い恋愛話なので、恋愛小説を読みたい!と思う方におすすめです。

個人的には、「惚れたほうが負け」という言葉がぴったりの恋愛模様だと思いました。

あらすじ

お願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、あなたにはそうする義務がある―

大学二年の春、母校の演劇部顧問で、思いを寄せていた葉山先生から電話がかかってきた。
泉はときめきと同時に、卒業前のある出来事を思い出す。

後輩たちの舞台に客演を頼まれた彼女は、先生への思いを再認識する。
そして彼の中にも、消せない炎がまぎれもなくあることを知った泉は―。

早熟の天才少女小説家、若き日の絶唱ともいえる恋愛文学。

12. 「時をかける少女」

ぶくおくんぶくお

アニメ映画にもなったSF作品。今読んでも全く色褪せない作品なんだよ〜!

アニメ映画の「時をかける少女」でも大ヒットになった原作小説です。
ちなみに原作は、短編小説なのでお間違いなく。

ある日、過去に戻れる力を手にしてしまった少女が、その力を使ってどう選択していくのか。甘酸っぱさと切なさを感じる短編が入ってます。

あらすじ

放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。
壊れた試験管の液体からただようあまい香り。この匂いをわたしは知っている──そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床に倒れてしまった。

そして……目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始める。
思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時を超え、未来へと引き継がれる。

13. 「クジラの彼」

ぶくおくんぶくお

自衛隊三部作のスピンオフ短編集!どれも甘くてキューンとなること間違いなし!

有川さん2作目のご紹介になりますが、こちらはスピンオフ作品になります。
もちろん、こちらの作品を単独で読んでも全く問題ないです。

甘すぎて、こんな恋をしてみたいな〜と思うこと間違いなしの、大人の恋がたくさん詰まっています。(激推しです)

あらすじ
『浮上したら漁火がきれいだったので送ります』。それが2ヶ月ぶりのメールだった。

彼女が出会った彼は潜水艦(クジラ)乗り。ふたりの恋の前には、いつも大きな海が横たわる――有川浩がおくる制服ラブコメ短編集!

自衛隊三部作についてはこちらで詳しくご紹介しています。

自衛隊三部作「空の中・海の底・塩の街」有川浩|番外編もご紹介!
自衛隊三部作「空の中・海の底・塩の街」有川浩|番外編もご紹介!

14. 「真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ」

ぶくおくんぶくお

どちらかというと恋愛要素は少なめ。でも人間味溢れる物語が温かくて面白いよ!

こちらはまよぱんシリーズと呼ばれている1巻目です。
深夜にしかパン屋をやらないお店に、高校生の女の子が突如訪れて、パン屋に居候を始めます。

パン屋に集まる人たちはどこか変わった人たちばかりだけれど、温かくて優しい人たちに囲まれながら女の子が前を向いていく、そんなお話。

あらすじ
謎多き笑顔のオーナー・暮林と、口の悪いイケメンパン職人・弘基が働くこの店には、パンの香りに誘われて、なぜか珍客ばかりが訪れる……。

夜の街を徘徊する小学生、ワケありなオカマ、ひきこもりの脚本家――― 夜な夜な都会のはぐれ者たちが集まり、次々と困った事件を巻き起こすのだった。

家庭の事情により親元を離れ、「ブランジェリークレバヤシ」の2階に居候することになった女子高生・希実は、“焼きたてパン万引き事件”に端を発した失踪騒動へと巻き込まれていく……。

シリーズの続きはこちら。

真夜中のパン屋さんシリーズ(大沼紀子)の読む順番をご紹介!
真夜中のパン屋さんシリーズ(大沼紀子)の読む順番一覧|ほろり切ない日常物語

15. 「年下の男の子」

ぶくおくんぶくお

歳の差の恋模様がめちゃくちゃドキドキするお話。ぼくもこんな出会い方してみたいな〜

37歳の女性と20代前半の男性の恋愛模様。
昔の作品で、時代背景もまだガラケーの時ですが、それでも面白くってつい読んでしまうテンポのいい恋愛小説です。

年上の女性が年下の子に一歩踏み出せない、そんな描写がリアルでおすすめです!!

あらすじ
マンションを買ってしまった、37歳課長補佐の恋の行方は?
銘和乳業勤務のわたし(川村晶子)は37歳にしてマンションを購入。契約翌日、新製品の健康ドリンクの宣伝用フリーペーパーをめぐってトラブルが発生。価格欄が空白のまま刷り上ってしまったのだ。

これは、徹夜で空白部分にシール貼りをするしかない。担当者のわたしは、ピーアール会社の23歳の契約社員・児島くんと夜を徹してのシール貼り作業を敢行。
なぜか二人は話が合ったのだが……。

【ファンタジー編】読みやすい小説おすすめ10選

個人的にファンタジー小説も昔から読んできたのですが、その中でも名作中の名作を10作品ご紹介いたします。

①「かがみの弧城」

ぶくおくんぶくお

願いを叶えるために鍵を探す話。集められた子どもたちにはある共通点があるんだけど・・・考えながら読むと面白いよ!

本屋大賞を獲得した作品。とても読みやすく、中高生におすすめです。

突如かがみの弧城に集められた少年少女たちが、願いを叶えるために、鍵を探す話です。
集められた子供たちは皆、どこかに問題を抱えた人間たちで、他人と打ち解けながら克服していきます。

子供たちの心理描写がとても上手で、自分もそう考えた時があったなあと振り返ってしまうほど感慨深くなる話でした。

あらすじ

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。
輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。

そこにはちょうど“こころ”と似た境遇の7人が集められていた――なぜこの7人が、なぜこの場所に。

すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。

②「モモ」

ぶくおくんぶくお

ファンタジーの中では一番名作と言っても良いかも知れない。モモが時間どろぼうたちと戦うところは、一番胸アツだよ!

1973年の海外ファンタジー小説です。

子供向けなんですが、内容はむしろ大人向けだと思います。

日々流れる「時間」はどうして大切なのか?ということを教えてくれる、非常に名作です。

あらすじ

時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。

人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う、エンデの名作。

③「ブレイブ・ストーリー」

ぶくおくんぶくお

アニメ映画にもなった有名作品。最後は本当に泣けるんだ…ミツル…

宮部みゆきさんは現代小説も面白いですが、ファンタジー小説もかなり面白いです。

現代の小学生が、自分の願いを叶えるために異世界へトリップし、数々の冒険をします。

その冒険は決して楽なものではなく、小学生が背負うにはとても辛い旅なんですが、主人公の成長する姿にはとても勇気を貰えます。

あらすじ

小学五年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな男の子。

大きな団地に住み、ともに新設校に通う親友のカッちゃんがいる
街では、建設途中のビルに幽霊が出るという噂が広がっていた。

そんなある日、帰宅した亘に、父は「この家を出てゆく」という意外な言葉をぶつける。

不意に持ち上がった両親の離婚話。これまでの平穏な毎日を取り戻すべく、亘はビルの扉から、広大な異世界―幻界へと旅立った!

④「ハリーポッターと賢者の石」

ぶくおくんぶくお

言わずと知れたちょー名作!シリーズ通して全巻面白くて、夜ふかししながら読んじゃうほど!

このシリーズは、言わずものがな、かなりの名作ですがとても面白い海外ファンタジー小説です。
両親がいない孤児が魔法使いとして、魔法学校に入学し人間として成長していく物語です。

友情、恋愛、冒険など全ての要素がつまった、超大作です。
子供向けの作品ですが、大人のファンも多い面白い作品です。

シリーズについてはこちら。


【決定版】ハリー ポッターの読む順番一覧(全7巻/完結済み)|関連作品などの情報まとめ

あらすじ

ロンドン郊外の、どこにでもありそうな平凡な街角、ある晩不思議なことがおこる。
そして額に稲妻形の傷跡を持つ赤ん坊が、一軒の家の前にそっと置かれる。

この家の平凡なマグルのおじ、おばに育てられ、同い年のいとこにいじめられながら、その子、ハリー・ポッターは何も知らずに11歳の誕生日を迎える。

突然その誕生日に手紙が届く。魔法学校への入学許可証だった。
キングズ・クロス駅の9と3/4番線から魔法学校行きの汽車が出る。

ハリーを待ち受けていたのは、夢と、冒険、友情、そして自分の生い立ちをめぐるミステリー。ハリーはなぜ魔法界で知らぬものが無いほど有名なのか?

⑤「デルトラ・クエスト1」

ぶくおくんぶくお

ファンタジーの世界での冒険ものだからとっても面白いよ!ドキドキハラハラする作品。シリーズはちょっと長いんだけど、一冊一冊が薄めだから読みやすいと思う。

海外小説で、シリーズものです。

物語は、悪のボスによって腐敗した世界を元に戻すべく、主人公たちが冒険していく話です。

海外小説ですがとても読みやすく、展開もどんどん変わっていくので思わず夢中に読んでしまいます。

あらすじ

王家に伝わる7つの宝石が、国を守っているデルトラ王国。

しかし、その宝石が、影の大王にうばわれ、7つの魔境にかくされた!

デルトラ王国を救うため、7つの宝石をとりもどすため、1枚の地図をたよりに、少年が冒険の旅に出る。

⑥「妖怪アパートの幽雅な日常1」

ぶくおくんぶくお

妖怪アパートでのご飯の様子が、本当に美味しそうなの!ぼくもあんなアパートに住んでみたいな。

マンガやアニメ化した有名作品です。
孤児になった主人公が、ある日妖怪アパートで居候することになります。

そこに住んでいる不可思議な妖怪たちとの日常物語です。

見どころは、このアパートの食事描写がとても美味しそうに書かれているところです。ぜひ食事シーンだけでも読んでほしいです!

あらすじ

共同浴場は地下洞窟にこんこんと湧く温泉、とてつもなくうまいご飯を作ってくれる「手首だけの」賄いさん――

13歳で両親を失った俺が高校進学と同時に入居したのは人呼んで“妖怪アパート”!

次々と目の当たりにする非日常を前に、俺の今までの常識と知識は砕け散る。

⑦「アルテミス・ファウル」

ぶくおくんぶくお

悪役が主人公という珍しい作品!でもこの男の子がとってもユニークで見ていて飽きないんだ。

海外のファンタジー小説で、海外で映画化している名作です。
子供向けの作品なんですが、普段小説を読み慣れていない大人でも楽しめる作品だと思います。

犯罪一家に生まれた天才少年が、「妖精の黄金」を手に入れる話です。

この天才少年が、清々しいほど悪いことを企む子供なんですが、妖精と出会うことによって友情を覚えていきます。
物語のスケールが大きいので、映画を見ているような面白さがあっておすすめです!

あらすじ

アルテミス・ファウルは、伝説的な犯罪一家に育った12歳の天才少年。

「妖精の書」を解読したアルテミスは、妖精の黄金を手に入れようともくろむが、本物の妖精たちは、ハイテクで武装した危険な集団だった!

⑧「エラゴン1」

ぶくおくんぶくお

ドラゴンに選ばれた一人の男の子の冒険話なんだけど、とにかく毎回ドキドキする展開なの!ドラゴンと主人公の関係にも注目!

海外ファンタジー小説で、映画化している名作です。
ある日少年がドラゴンの卵を拾い、内緒でドラゴンを孵します。

生まれたのは貴重なメスのドラゴンで、紆余曲折あってドラゴンと旅をすることになり、世界の戦争に巻き込まれていくことになります。

海外小説らしくスケールが巨大で、主人公に数々の試練が降りかかっていくので非常にハラハラドキドキします。

あらすじ

ドラゴンライダー…それは超人的な身体に魔力をまとった人々。
竜と心を交わし、華麗に乗りこなす誇り高き種族。

伝説によると、彼らは“十三人の裏切り者”によって竜もろとも滅ぼされたという。

森で青く輝く不思議な石を手にした瞬間、少年エラゴンの運命は“伝説”と繋がり、大きく動きだした…
邪悪な力が支配を強める世界―少年と青き若竜サフィラはいま、目覚める。

⑨「獣の奏者」

ぶくおくんぶくお

世界観すごく壮大で、ファンタジー好きには堪らない作品!主人公のエリンはとても勇敢でがんばれって言いたくなる。

子供向けの日本のファンタジーですが、大人からも大人気の作品です。

孤児になった少女がある日、王獣と出会ったことによって王獣の医師を志します。
ですが、この出会いによって王国の争いに巻き込まれることになります。

少女が自分の運命に立ち向かうその姿は勇気づけられますが、辛くて切ない気持ちでいっぱいになります。

世界観が壮大で、ファンタジー好きには堪らない作品です。

あらすじ

児童文学のノーベル賞にあたる、国際アンデルセン賞作家賞受賞!
世界的注目作家の新たなる代表作。リョザ神王国。

闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。

母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが――。
苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける!

⑩「ハウルの動く城 1」

ぶくおくんぶくお

ジブリの「ハウルの動く城」原作。翻訳小説だけど、読みやすくてハウルのことをもっと知りたい人はおすすめ!

ジブリによって映画化された有名な作品の原作です。

ただ、映画と原作はかなり違います。
映画のほうは恋愛色が強いのですが、原作はどちらかというとコメディです。

魔法で老婆になってしまった少女は、ハウル城の掃除婦として乗り込み魔法の解き方を探します。

途中でクスっと笑ってしまうような要素もあるので、ぜひ一度読んでみてください。
ちなみにこの物語には続きがあります。以下でまとめてますのでぜひシリーズ全巻ご覧ください!

「ハウルの動く城」原作シリーズの読む順番をご紹介|ハウルとソフィーその後の物語
“ハウルの動く城”原作シリーズの読む順番を全巻ご紹介|ハウルとソフィーの続編小説

あらすじ

魔法が本当に存在する国で暮らす18歳のソフィーは、「荒地の魔女」に呪いをかけられ、老婆に変身してしまった。

家を出て、悪名高い魔法使いハウルの動く城に、掃除婦として住み込んだソフィーは、暖炉に住む火の悪魔と仲よくなる。

やがて、ハウルもまた「荒地の魔女」に追われていると知ったソフィーは…?

【ライトノベル編】読みやすい小説おすすめ10選

私が高校生の頃は非常にハマっていて、ライトノベルを読み漁っていた時期がありました。

その中でも、屈指の名作10作をご紹介いたします。

①「ビブリア古書堂の事件手帖1」

ぶくおくんぶくお

店主の華麗な謎解きには毎回しびれる〜!古書好きには堪らない作品かも。いっぱい名作が出てくるし。

アニメや映画化にもなった人気作。
古書店の女店主が探偵役となって、古書にまつわるミステリーを解く日常物語です。

主人公の男性はその古書店のアルバイトとして、女店主と関わることになります。
シリーズものなんですが、古書についての雑学が学べるお得な小説でもあります。本好きには堪らない設定の小説です。

あらすじ

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋 「ビブリア古書堂」。
そこの店主は古本屋のイメージに合わない、若くきれいな女性だ。

だが、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。
だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。

彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは栞子と奇妙な客人が織りなす、“古書と秘密”の物語である。

②「半分の月が昇る空」

ぶくおくんぶくお

最初読んだ時は、ラノベなんだけど良い意味でラノベっぽくなくて感動したよ。最後はわかっているけど泣いちゃうんだ。

まんがやアニメになった作品。ライトノベルの中でもかなりの名著です。
不治の病に侵された少女とある少年との恋愛物語です。

穏やかな雰囲気の日常がゆっくりと続くのですが、一方でじわじわと病に侵されていく女の子を考えると辛くなっていくので、泣けてしまいます。
二人の関係はゆっくりと続く日常がこの上なく幸せなんだと、物語を通して感じられるのが切ないです。

あらすじ

肝炎で入院中の高校生・戎崎裕一は、エロ本集めが趣味の多田さんや元ヤンキーの看護師・亜希子さんに翻弄される日々の中で、同い年の秋庭里香に出会う。

人形のように美しく、本を愛し、そして女王様のようにワガママな里香は、難しい病気をかかえていた――。

③「デュラララ!!」

ぶくおくんぶくお

キャラクターが濃くてみんな面白い!しずちゃんとイザヤがかっこよく見えたな〜アニメで大ヒットしたから合わせて見るのがおすすめ!

池袋を舞台にした非日常を描く小説です。アニメ化にもなりました。

至って平凡な男子高校生が、いろんなキャラクターと出会うのですが、マフィアや情報屋、闇医者、デュラハンなど一癖も二癖もある現実味のないキャラクターばかりです。

キャラクターがみんな面白い上に、リアルの池袋と相まってハチャメチャな雰囲気が好きな人はハマると思います!

あらすじ

「楽しみだなあ。楽しみだなあ。楽しみだなあ。この街は俺の知らない事がまだまだまだまだ溢れ、生まれ、消えていく。これだから人間の集まる街は離れられない! 人、ラブ! 俺は人間が好きだ! 愛してる!」

東京・池袋。そこにはキレた奴らが集う。非日常に憧れる少年、喧嘩上等のチンピラ、ストーカーもどきの電波娘、趣味で情報屋を営む青年、ヤバイ患者専門の闇医者、魔物に魅せられた高校生、そして漆黒のバイクを駆る“首なしライダー”。

そんな彼らが繰り広げる物語は痛快な程マトモじゃない。だが、彼らは歪んでいるけれども――恋だってするのだ。

④「涼宮ハルヒの憂鬱」

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どういう話なんだろう?と最初は思ったけど、だんだん読んでるとハルヒが癖になってくる作品。世界はラブ&ピースだねえ〜

いわずもがな、ライトノベルといったらこの作品です。
超人気作で、2020年にようやく新作が出ました。

主人公の男子高校生が、同じクラスの変人少女によって日常を振り回されます。
少女は宇宙人を見たいらしく、部活を立ち上げるのですが、段々と主人公と少女の周りに不思議なことが起こります。

ずっと軽快な調子で続いて面白いので、息抜きにはぴったりの作品です。

あらすじ

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。
入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。

そんなSF小説じゃあるまいし…と誰でも思うよな。俺も思ったよ。
だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。

それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた―。

⑤「彩雲国物語1」

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少女小説と侮ってはだめ!物語がよく作り込まれていて、キャラクターたちもいいキャラしてて面白いよ!泣いたり笑ったり忙しいかも。

中華風ファンタジー小説です。
ライトノベルとは思えないくらい、世界観がしっかりと作り込まれていて、物語の展開も想像できないのでとても面白い作品です。

女性には堪らない、イケメンたちが登場するのでぜひチェックしてみてください。

あらすじ

紅秀麗は彩雲国きっての名門・紅家のお嬢様。
ところが世渡り下手な父のせいで家計は常に火の車。おかげで深窓の姫君とは思えないほどのしっかり者に成長した秀麗のもとへ、ある日とんでもなく高額な賃仕事の話が舞い込んだ。

提示された報酬に目がくらみ、一も二もなく飛びついた秀麗だったが、その仕事内容はといえば、即位間もない昏君・紫劉輝の教育係として、からっぽの後宮に貴妃の身分で入内しろというものだった…。

⑥「ブギーポップは笑わない」

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不思議な作品。少年少女たちの描写が上手くて、青春の時のような懐かしさを思い出す。ぼくは今青春してるのかもしれない。

こちらもライトノベルの中では名著です。
「ブギーポップ」という人格を持つ一人の少女が、世界の敵と戦う世界観の中、「ブギーポップ」と関わる少年や少女の青春物語です。

中々説明が難しい作品なんですが、ハマる人にはハマる作品です。
これまた読みやすいので、まずは1巻を読んでみてください。

あらすじ

君には夢があるかい?残念ながら、ぼくにはそんなものはない。

でもこの物語に出てくる少年少女達は、みんなそれなりに願いを持って、それが叶えられずウジウジしたり、あるいは完全に開き直って目標に突き進んだり、また自分の望みというのがなんなのかわからなかったり、叶うはずのない願いと知っていたり、その姿勢の無意識の前向きさで知らずに他人に勇気を与えたりしている。

これはバラバラな話だ。かなり不気味で、少し悲しい話だ。

――え? ぼくかい?

ぼくの名は”ブギーポップ”――。

⑦「[映]アムリタ」

ぶくおくんぶくお

好き嫌いが別れるかもしれないけど、ある意味名作のような作りをしてる作品。なんとも言えない読後は癖になるよ…

一言でどんな作品か表すなら、一本の短編映画を見ているような感覚になる小説です。
読み終わった後はなんとも言えない読後感なのですが、この世界観にハマった方は野崎まどさんにハマったのと同じです。

もしかしたら好き嫌いが分かれるかもしれない作品です。

あらすじ

芸大の映画サークルに所属する二見遭一は、天才とうわさ名高い新入生・最原最早がメガホンを取る自主制作映画に参加する。

だが「それ」は“ただの映画”では、なかった――。

⑧「クビキリサイクル」

ぶくおくんぶくお

ラノベ特有の展開が好きな人はおすすめ!言葉遊びをする著者さんなんだけど、世界観にハマる人続出。ぼくもその一人。えへへ。

これもどういう物語か説明するのが難しい作品なんですが、現実と非現実の中で自虐性の高い主人公が日常ミステリーを解決していく話です。
途中からミステリー要素はなくなっていくのですが・・・

西尾維新さんが描くキャラクターはどれもユニークで、物語展開も読者に飽きさせないような作りになっています。
この世界観にハマれる人は、西尾維新さんの著作が全部好きになれると思います。

読む順番やスピンオフについては以下の記事でまとめています。

戯言シリーズ(西尾維新)の読む順番一覧|スピンオフの人間シリーズ,最強シリーズもご紹介
戯言シリーズ(西尾維新)の読む順番一覧|スピンオフの人間シリーズ,最強シリーズもご紹介

あらすじ

絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、5人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする!

工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行を“証明終了(QED)”できるのか?

⑨「文学少女と死にたがりの道化」

ぶくおくんぶくお

文学を食べるってなに!?と思ったけど、青春物語でほっこりするよ。文学好きにはおすすめ!

普通の男子高校生が、「文学を食べる」天真爛漫な女子高校生に振り回される話です。
日常ミステリの一つなんですが、個性豊かなキャラクターが登場するのでとても面白いです。

タイトルどおり、現代の文学作品が登場する物語で、文学好きでしたらもっと面白く読めると思います。
ちなみに知らなくても全く問題はないです!

あらすじ

天野遠子・高3、文芸部部長。自称“文学少女”。
彼女は、実は物語を食べる妖怪だ。水を飲みパンを食べる代わりに、本のページを引きちぎってむしゃむしゃ食べる。

でもいちばんの好物は、肉筆で書かれた物語で、彼女の後輩・井上心葉は、彼女に振り回され「おやつ」を書かされる毎日を送っていた。
そんなある日、文芸部に持ち込まれた恋の相談が、思わぬ事件へと繋がって…。新味、ビター&ミステリアス・学園コメディ!

⑩「伯爵と妖精」

ぶくおくんぶくお

少女まんがのような展開が好きな人にはおすすめ!ちょっと危ないイケメンってモテるよね〜ぼくもちょいワルになろうかな・・・。

少女向けの恋愛ファンタジー作品で、アニメ化にもなった有名作品です。
妖精博士のヒロインと伯爵の恋愛物語なんですが、最初の内は全く二人はくっ付かないので、ジレジレ恋愛ものが好きな方にはおすすめです。

ちなみに私は片想いが一生続いている物語が好きです。

あらすじ

リディアは、妖精が見えて、彼らと話ができる女の子。
父に会うためロンドン行きの船に乗った彼女は、突然現れた若い男に誘拐されてしまう。

エドガーと名乗るその男は、自分は伯爵だと言い、彼の身分を明かすための宝剣探しをリディアに依頼する。
胡散臭いと思いながらも、彼と契約してしまうリディア。

一方、ちまたでは凶悪な強盗事件が噂になっていた。犯人の特徴はエドガーに似ていて…!?

まとめ

いかがでしたでしょうか。
40冊ピックアップするのはさすがに骨が折れました。どれも面白すぎて選書するのに時間がかかったほどです。

私としては全部おすすめなんですが、時間は有限なので気になったものはどんどん読んでみてください!
反対に気に入らなかったら読むのをやめて、次の作品を手にとっていただけると嬉しいです。

その他いろいろなおすすめ本をご紹介していますので、合わせてご覧ください!


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