小説しゃばけシリーズ(畠中恵)の読む順番一覧|おすすめ5作品ご紹介

小説しゃばけシリーズ(畠中恵)の読む順番一覧|おすすめ5作品ご紹介

ぶくおくんぶくお

今回は「しゃばけシリーズ」を紹介するよ。妖怪と若だんなの物語なんだけど、ハラハラドキドキしたり、ほっこりしたりする人気のシリーズなんだ!

しゃばけシリーズとは

しゃばけシリーズは、著者の畠中 恵(はたけなか めぐみ)さんが執筆した、妖と人間の日常物語です。

2020年4月時点で累計870万部突破した、超大人気ファンタジー時代小説です。
このシリーズは畠中さんの代表作として有名で、漫画化やミュージカル、ラジオドラマなどと様々な形でメディア化されています。

舞台は江戸時代です。
妖が見える薬屋若だんなを主人公として、妖によって引き起こされる様々な事件をお付きの仁吉(にきち)と佐助(さすけ)、近所の妖たちと一緒に解いていく日常物語です。

2022年の新刊!「こいごころ」

2022年7月21日にしゃばけシリーズの新刊が発売されました!

あらすじ

剣呑なお願いをする妖狐・老々丸と笹丸が現れて、またもや若だんなは頭を悩ましているってぇ!

しかも笹丸は妖としての力が尽きかけているようで、兄やも長崎屋の妖たちもいつもと様子が違う……。
あまりに切実な、“また会いたい”という願い、永遠の命を持つはずの妖にとっての最期とは――。シリーズ第21弾。

しゃばけシリーズの読む順番(未完結)

ここから小説のはしゃばけシリーズを出版年数順にご紹介します。
順番に読んだほうが、各キャラの過去や関わった事件などがより詳しく知れますので、おすすめです!

No. タイトル 出版年数
1 しゃばけ 2001
2 ぬしさまへ 2003
3 ねこのばば 2004
4 おまけのこ 2005
5 うそうそ 2006
6 ちんぷんかん 2007
7 いっちばん 2008
8 ころころろ 2009
9 ゆんでめて 2010
10 やなりいなり 2011
11 たぶんねこ 2013
12 すえずえ 2014
13 えどさがし(外伝) 2014
14 なりたい 2015
15 おおあたり 2016
16 とるとだす 2017
17 むすびつき 2018
18 てんげんつう 2019
19 いちねんかん 2020
20 もういちど 2021
21 こいごころ 2021
解説本 新・しゃばけ読本(解説本) 2018

まんが版のしゃばけシリーズ

小説だけでなく、まんが化もしています。小説が苦手な方はぜひ読んでみてください。

①作画・みもりさんのマンガ(未完結)

原作に沿ったマンガです。絵柄が本当に可愛いので、おすすめです!

②色々なマンガ家さんの合作(完結)

「犬夜叉」などを描いた高橋留美子さん他、色々なマンガ家さんが書いた合作本です。

原作に沿っているわけではなく、マンガ家さんのオリジナルマンガです。

しゃばけシリーズのおすすめランキング

全19巻(2020年時点)ある人気シリーズの中で、一番おすすめの物語をご紹介します。

どの巻も様々な妖が登場して、事件が起こるので大変面白いのでおすすめです!

1位 ぬしさまへ(2巻)

あらすじ

きょうも元気に(?)寝込んでいる、若だんな一太郎の周囲には妖怪がいっぱい。おまけに難事件もめいっぱい。

幼なじみの栄吉の饅頭を食べたご隠居が死んでしまったり、新品の布団から泣き声が聞こえたり…。

でも、こんなときこそ冴える若だんなの名推理。ちょっとトボケた妖怪たちも手下となって大活躍。

ついでに手代の仁吉の意外な想い人まで発覚して・・・

見た目が色男の仁吉の昔の恋物語が語られます。

お相手はなんと、若だんなのおばあちゃん「おぎん」です。

一体どこで出会って恋に落ちたのか。若だんながいる時点で切ない恋だと察したと思いますが、本当に切ない話です。

このシリーズで仁吉が一番好きなキャラクターなので、この巻を1位にしました。

2位 すえずえ(13巻)

あらすじ

若だんなの許嫁が、ついに決まる!?幼なじみの栄吉の恋に、長崎屋の危機…騒動を経て次第に将来を意識しはじめる若だんな。

そんな中、仁吉と佐助は、若だんなの嫁取りを心配した祖母のおぎん様から重大な決断を迫られる。

千年以上生きる妖に比べ、人の寿命は短い。

ずっと一緒にいるために皆が出した結論は。謎解きもたっぷり、一太郎と妖たちの新たな未来が開けるシリーズ第13弾。

2位もちょっと切ない話が入ってる、この巻にしました。

仁吉と佐助の千年」の話が特に切ないです。今の生活をずっと続けていきたい、という二人の心情が如実に伝わってくる話です。

妖と人間は時間の流れが違うので、いつかは別れが来るのでしょうが、今この瞬間は強固な絆で彼らは結ばれています。そんな関係にとてもほっこりします。

3位 うそうそ(5巻)

あらすじ

若だんな、生まれて初めて旅に出る!

相変わらずひ弱で、怪我まで負った若だんなを、両親は箱根へ湯治にやることに。

ところが道中、頼りの手代たちとはぐれた上に、宿では侍たちにさらわれて、山では天狗に襲撃される災難続き。

しかも箱根の山神の怒りが原因らしい奇妙な地震も頻発し―。若だんなは無事に帰れるの?

今回は若だんなが箱根へ療養しにいく話です。

ですが、まさかの途中で兄やたちとはぐれたり、侍に攫われたりして前途多難な旅となってしまいました。

いつもは連作短編なんですが、この巻は長編なのでとても面白いです!

若だんなの凄いところは、裏切られても一切怒らないし、むしろ相手を心配してしまうという心の持ち主です。

完璧お人よしなんですが、そこが妖たちにも気に入られる部分なんだろうなと思います。

4位 いちねんかん(19巻)

あらすじ

ついに、病弱若だんなの後継ぎ修業が本格始動! 試練続きの一年の幕開けだ。

江戸の大店長崎屋の主夫妻が旅に出かけ、父から店を託された若だんなは大張り切り。

しかし、盗人に狙われたり、奉公人となった妖が騒ぎを起こしたり、相変わらずのてんやわんや。

おまけに江戸に疫病が大流行! 長崎屋に疫病神と疫鬼が押しかけてくるし、若だんなは無事に長崎屋と皆を守れるのか?

今回は若だんなの両親が突然、親戚に会いに旅に出かけ、若だんなに店を託していきます。

若だんなは張り切って店を切り盛りしようとするのですが、なんだかんだ事件が起きて四苦八苦します。

始めの頃に比べて成長したな~と孫を見守るような気持ちで読んでいました。

立派に後継者として育っている若だんなを見れる、楽しい巻です!

5位 しゃばけ(1巻)

あらすじ

江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう身体が弱く外出もままならない。

ところが目を盗んで出掛けた夜に人殺しを目撃。

依頼、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すこと。

若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。

その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。

記念すべき第一巻ですね。

既にこの頃から、仁吉と佐助の若だんなに対する甘やかしが始まっています。両親も同じく。

薬屋の子供なのにどんだけ病弱なんだ…寝て早く治そうよ…と思っていても、若だんなは事件があるとすぐに行動します。

でもって事件で若だんなが倒れたりすると、まるで彼らみたいに若だんなを心配している自分がいます。

早く丈夫になってほしいなと思うのですが、最新刊でも変わらずの不調っぷりなのでしばらく続きそうです。

しゃばけシリーズの登場人物

このシリーズの登場人物は妖を含めたらかなり多いので、主要キャラクターのみご紹介します。

公式でわかりやすい相関図があったので、詳しく知りたい方はぜひそちらへ!

しゃばけのキャラクター相関図

ちなみに、表紙の絵など描かれているのは、柴田ゆうさんです。

ツイッターで度々絵を投稿してらっしゃるので、しゃばけファン必見です!

Twitter

若だんなの一太郎

しゃばけの舞台である、江戸の廻船問屋兼薬種問屋・長崎屋の跡取り息子、一太郎(いちたろう)です。みんなからは「若だんな」と呼ばれています。

長崎屋を簡単に説明すると、貨物船の運用とお薬屋さんで有名なお店です。(大店と呼ばれるレベル)

約15歳の男の子なんですが、小さい頃からとても病弱で、すぐに熱を出して寝込んでしまいます。

そのため、両親も手代の兄や(仁吉と佐助)も一太郎にものすごく甘いです。(それはもう、どえらい甘い。)

とはいえ、とても素直な良い子で頭の回転が速いです。長崎屋で起こる様々なことを毎回とても上手く解決します。

母親のおたえが妖と人間のハーフのため、息子の一太郎は妖が視えます。ただ妖に対しての不思議な力は持っていません。

手代の仁吉(にきち)

手代の仁吉(にきち)です。

※手代(てだい)とは、長崎屋で大体上から三番目くらいに偉い使用人です。(番頭と丁稚の中間)

彼は白澤(はくたく)という妖で、普段は人間に化けて長崎屋の薬種のほうで働き、若だんなのお世話をしています。

白澤とは神獣の一種で、9つの目を持っているとされ、万物の知識を持つと言われています。なので、このシリーズの仁吉も同じような性質をもっています。

彼が若だんなのお世話をしている理由は、物語の中でエピソードとしてありますので、ぜひご覧ください。(2巻「ぬしさまへ」の「仁吉の思い人」より

手代の佐助(さすけ)

もう一人の手代、佐助(さすけ)です。

佐助も犬神(いぬがみ)という妖で、仁吉と同じように人間に化けて若だんなのお世話をしています。かなりの力持ちで、主に廻船のほうの仕事を担当しています。

佐助と仁吉は第一に若だんな、第二に若だんな…といった具合に、とにかく若だんなを優先します。

なぜなら、若だんながいつ熱で倒れてもおかしくない体調なので、目が離せないからです。

彼が若だんなのお世話をしている理由については、3巻「ねこのばば」の産土で語られていますので、ぜひご覧ください。