三島屋変調百物語シリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|未完結の大人気ホラーシリーズ

三島屋変調百物語シリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|未完結の大人気ホラーシリーズ

本・マンガのお得情報
小説やマンガをお得読みたいならBOOK☆WALKER「読み放題」サービスがおすすめです!
「ゆるキャン」など有名な作品が読み放題に入ってるので結構お得です。(角川の本が対象です)

三島屋変調百物語シリーズとは

三島屋変調百物語シリーズとは、作家宮部みゆきが描く、時代ものホラー連作短編シリーズです。

主人公のおちかが聞き手となり、いろんな人が心の奥底にしまっておいた怖い話や不思議な話を語っていくストーリーです。
現在も雑誌の「小説 野性時代」にて連載されています。

今回は三島屋変調百物語シリーズをご紹介いたします。

宮部みゆきのその他の作品

宮部みゆきさんのその他の人気シリーズは以下でご紹介しています。合わせてご覧ください!

【最高傑作】宮部みゆきのおすすめ小説ランキング20選|初心者にもおすすめの最高傑作はこれだ!
【最高傑作】宮部みゆきのおすすめ小説ランキング20選|初心者にもおすすめの最高傑作はこれだ!




三島屋変調百物語シリーズの読む順番は?(未完結)

MEMO

連作短編ですので、ぜひ順番に読んでみてください。

一応ホラー小説のくくりではありますが、グロテスクなシーンなどはありませんのでホラー苦手な方でも読めるテイストになっています。

三島屋変調百物語シリーズの読む順番一覧

No.タイトル出版年あらすじ
1おそろし 三島屋変調百物語事始2008あらすじ
2あんじゅう 三島屋変調百物語事続2010あらすじ
3泣き童子(わらし) 三島屋変調百物語参之続2013あらすじ
4三鬼 三島屋変調百物語四之続2016あらすじ
5あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続2018あらすじ
6黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続(単行本)2019あらすじ
7魂手形 三島屋変調百物語七之続(単行本)2021あらすじ
8よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続(単行本)2022あらすじ
9青瓜不動 三島屋変調百物語九之続(単行本)2023あらすじ

※文庫本と単行本の違いは、単行本のほうが各ページに挿絵が入っています。個人的にはそちらのほうがおすすめです。

これ以外にも、1〜5巻をまとめた「三島屋変調百物語 おちか編5冊合本版」があります。
Kindle限定ですので、気になる方はぜひチェックしてみてください。




三島屋変調百物語シリーズ1
「おそろし」

連作短編4作が掲載されている記念すべき1巻。
どの話も大変面白いのですが、怖ろしく、悲しみに溢れている物語ばかりです。

聞き手であるおちかが悲しみに暮れている理由も、最後の物語で明らかになります。悲しすぎる…
宮部さん好きなら絶対に読んでいて欲しいシリーズです。

あらすじ
17歳のおちかは、ある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。
ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。

ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。
客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。

三島屋変調百物語シリーズ2
「あんじゅう」

今回も全4編です。どの話も不思議で、ちょっぴり切ない物語が揃っています。

どれも面白いのですが、一番よかったのが「暗獣」という話です。
くろすけという獣が登場するのですが、なんとも切なく可愛い子です。ぜひ読んでみてください。

あらすじ
一度にひとりずつ、百物語の聞き集めを始めた三島屋伊兵衛の姪・おちか。ある事件を境に心を閉ざしていたおちかだったが、訪れる人々の不思議な話を聞くうちに、徐々にその心は溶け始めていた。

ある日おちかは、深考塾の若先生・青野利一郎から「紫陽花屋敷」の話を聞く。
それは、暗獣“くろすけ”にまつわる切ない物語であった。人を恋いながら人のそばでは生きられない“くろすけ”とは―。三島屋シリーズ第2弾!

三島屋変調百物語シリーズ3
「泣き童子(わらし)」

前回から怖い話が続いたと思いきや、ほのぼのとした物語も用意されているこの巻。
「魂取の池」という話が一番ほのぼのとしてて、癒される物語です。

もう一つ、「まぐる笛」という青年の武士が登場する話はかなり面白かったのでおすすめです!

あらすじ
三島屋伊兵衛の姪・おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。
幼なじみとの祝言をひかえた娘や田舎から江戸へ来た武士など様々な客から不思議な話を聞く中で、おちかの心の傷も癒えつつあった。

ある日、三島屋を骸骨のように痩せた男が訪れ「話が終わったら人を呼んでほしい」と願う。
男が語り始めたのは、ある人物の前でだけ泣きやまぬ童子の話。童子に隠された恐ろしき秘密とは―三島屋シリーズ第三弾!

三島屋変調百物語シリーズ4
「三鬼」

今回はタイトルの短編「三鬼」がいちばんずっしりとくる物語です。
閉鎖された共同体の中に存在していた鬼。人間が作り出した鬼の行末はいかに。

どこか考えさせる物語が面白く、その点が宮部さんの作品の魅力だと思います。

あらすじ
三島屋の黒白の間で行われている変わり百物語。
語り手の年齢や身分は様々で、彼らは正しいことも過ちもすべてを語り捨てていく。

十三歳の少女は亡者の集う家の哀しき顛末を、絶品の弁当屋の店主は夏場に休業する理由を、そして山陰の小藩の元江戸家老は寒村に潜む鬼の秘密を語る。
聞き役に従兄の富次郎も加わり、怪異を聞き積んでいく中でおちかにも新たな出逢いと別れがあり―恐ろしいけど面白い三島屋シリーズ第四弾!

三島屋変調百物語シリーズ5
「あやかし草紙」

表紙がおちかの嫁入りしているという、かなり盛大なネタバレをしている今作。
お察しのとおり、おちかが遂に嫁入りします。でも、ただ嫁入りしているだけじゃないので非常面白いです。

ここまでこのシリーズを読んだ方なら、彼女の成長に思わずほろっと涙すると思います。

あらすじ
三島屋の主人伊兵衛は、傷ついた姪の心を癒やすため、語り捨ての変わり百物語を始めた。
悲しみを乗り越えたおちかが迎える新たな語り手は、なじみの貸本屋「瓢箪古堂」の若旦那勘一。

彼が語ったのは、読む者の寿命を教える不思議な冊子と、それに翻弄された浪人の物語だった。
勘一の話を引き金に、おちかは自身の運命を変える重大な決断を下すが…。怖いけれども癖になる。三島屋シリーズ第五弾にして、第一期の完結篇!

三島屋変調百物語シリーズ6
「黒武御神火御殿」

ついにおちかが引退し、富次郎が聞き役となりました。第二部のスタートです!
いつものごとく全部面白い話だったのですが、特に怖かったのが表題作の「黒武御神火御殿」です。

個人的に今までの中で一番怖かったかもしれません・・・

あらすじ
文字は怖いものだよ。遊びに使っちゃいけない――。
江戸は神田にある袋物屋〈三島屋〉は、一風変わった百物語を続けている。

これまで聞き手を務めてきた主人の姪“おちか”の嫁入りによって、役目は甘い物好きの次男・富次郎に引き継がれた。
三島屋に持ち込まれた謎めいた半天をきっかけに語られたのは、人々を吸い寄せる怪しい屋敷の話だった。

読む者の心をとらえて放さない、宮部みゆき流江戸怪談、新章スタート。

三島屋変調百物語シリーズ7
「魂手形」

いくつか気に入った作品はあったのですが、中でもめちゃくちゃ怖かったのが「火焔太鼓」です。
祀られていたものは化け物なのか、はたまた人間なのか・・・真実を知った語り手の行く末とは。

唯一の吉事は、おちかのニュースです。ぜひご覧ください。

読んだ感想はこちら。

魂手形(宮部みゆき)のあらすじと感想|三島屋変調百物語七之続
魂手形(宮部みゆき)のあらすじと感想|三島屋変調百物語七之続

あらすじ
百物語なんかしていると、この世の業を集めますよ――。
江戸は神田の袋物屋・三島屋では、風変わりな百物語が続けられている。
語り手一人に、聞き手も一人。

主人の次男・富次郎が聞いた話はけっして外には漏らさない。

少年時代を木賃宿で過ごした老人が三島屋を訪れた。迷える魂の水先案内を務める不思議な水夫に出会ったことがあるという――。
三島屋に嬉しい報せも舞い込み、ますます目が離せない宮部みゆき流の江戸怪談。

三島屋変調百物語シリーズ8
「よって件のごとし」

今回は三本だてです。
個人的に「賽子と虻」という話が、とても面白かったです。
あの世に迷い込んでしまった子供が神様たちに仕えていくお話なんですが、千と千尋の神隠しを彷彿とさせるような不思議な物語でした。

ちなみに一番怖い話は「よって件のごとし」なので、ぜひご覧ください。

あらすじ
江戸は神田三島町にある袋物屋の三島屋は、風変わりな百物語をしていることで知られている。
語り手一人に聞き手も一人、話はけっして外には漏らさず、「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」これが三島屋の変わり百物語の趣向である。

従姉妹のおちかから聞き手を受け継いだ三島屋の「小旦那」こと富次郎は、おちかの出産を控える中で障りがあってはならないと、しばらく百物語をお休みすることに決める。
休止前の最後の語り手は、商人風の老人と目の見えない彼の妻だった。

老人はかつて暮らした村でおきた「ひとでなし」にまつわる顛末を語りだす――。

三島屋変調百物語シリーズ9
「青瓜不動」

ついに1巻〜の主人公おちかが出産する回です!
表題作の「青瓜不動」がそれに関連した物語なんですが、なんと富次郎が出産祈願で奮闘します。
まるで怪に化かされたような気分になりますが、面白いのでおすすめです!

その他だと、「だんだん人形」という物語がなんとも辛く印象に残る物語でした。今回も粒揃いの物語が揃っていますのでぜひ。

あらすじ
行く当てのない女達のため土から生まれた不動明王。

悲劇に見舞われた少女の執念が生んだ家族を守る人形。描きたいものを自在に描ける不思議な筆。そして、人ならざる者たちの里で育った者が語る物語。

恐ろしくも暖かい百物語に心を動かされ、富次郎は決意を固める──。




三島屋変調百物語シリーズの登場人物

百物語の聞き手「おちか」

本作の舞台は江戸時代、袋物屋「三島屋」で預けられている17歳のおちかが、「変わり百物語」の聞き手になります。

とある出来事をきっかけに心に傷を負い、息抜きとして三島屋で「変わり百物語」を始めました。

おちかが心に傷を負った理由は、第一巻の「おそろし 三島屋変調百物語事始」にて語られています。

三島屋の次男「富次郎(とみじろう)」

三島屋の夫婦の次男、21歳の富次郎は奉公先「恵比寿屋」で揉め事に巻き込まれて怪我をして三島屋に戻ってました。

ある時から、おちかと一緒に「変わり百物語」を聞き始めるようになります。

富次郎が登場するのは第4巻の「三鬼 三島屋変調百物語四之続」からになります。

かなり好感が持てる好青年ですので、登場する回はぜひ御覧ください。

三島屋夫婦(伊兵衛/お民)

おちかの叔父である伊兵衛(いへえ)は、三島屋を袋物(柄が入った布袋など)で繁盛させたやり手の商人です。

伊兵衛と妻のお民(おたみ)はおちかを優しく見守っている人物です。

「変わり百物語」を始めたのも伊兵衛の思いつきで、おちかの良い息抜きになればいいと思い提案しました。




まとめ

三島屋シリーズはずっとおちかが聞き手として続いていくものだと思っていたのですが、途中で主人公が変わった時は非常に驚きました。
ちょっぴり寂しくもあり、楽しみでもあるんですが、そういった展開も含めて宮部さんの作品は面白いな〜と改めて思いました。

時代小説が好きな方はぜひ読んでいただきたい、名作シリーズの一つです。

宮部みゆきのその他シリーズ

宮部みゆきさんのその他の人気シリーズは以下でご紹介しています。合わせてご覧ください!

■時代もの

霊験お初捕物控シリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|霊が視える町娘の事件帖
霊験お初捕物控シリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|霊が視える町娘の事件帖

ぼんくらシリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|全三巻の人情織りなす時代劇
ぼんくらシリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|全三巻の人情織りなす時代劇

きたきた捕物帖シリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|ぼんくらファンは必読!
きたきた捕物帖シリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|ぼんくらファンは必読!

■現代もの

杉村三郎シリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|ドラマ情報などまとめ
杉村三郎シリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|ドラマ情報などまとめ

元警察犬マサシリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|全2巻/完結済み
元警察犬マサシリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|全2巻/完結済み

親友"島崎君"シリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|全2巻/完結済み
親友”島崎君”シリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|全2巻/完結済み

■ファンタジーもの

ドリームバスターシリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|全4巻/未完結
ドリームバスターシリーズ(宮部みゆき)の読む順番一覧|全4巻/未完結