霊験お初シリーズ(宮部みゆき)の読む順番|霊が視える町娘の事件帖

霊験お初シリーズ(宮部みゆき)の読む順番|霊が視える町娘の事件帖
ぶくおくんぶくお
今回は宮部みゆきさんの「霊験お初シリーズ」をご紹介します!時代ミステリーなんだけど、ゾクッとしてしまうような人間の怖さがある小説だよ…

霊験お初シリーズとは

このシリーズは、著者の宮部みゆきによって書かれた、少女お初を主人公とした時代ものミステリ小説です。

江戸時代後期を舞台に、霊が視えるお初が探偵として様々な怪奇現象を解決していきます。

ちなみに霊験(れいげん)とは、「神仏の不思議で測り知れない力のあらわれ。」という意味だそうです。科学じゃ説明がつかない不思議な力のことですね。

今回は霊験お初シリーズをご紹介します。

宮部みゆきさんの別シリーズ「三島屋変調百物語」は以下でご紹介しています。合わせてご覧ください!

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霊験お初シリーズの登場人物

霊感持ちのお初

主人公のお初(おはつ)は普通の町娘なんですが、なぜか人とは違って霊が視えてしまう体質を持ちます。

江戸時代後期であれば気味悪がられて、下手したら迫害を受けるかもしれない中で、この不思議な力をできるだけ人の役に立てようと様々な怪奇現象に立ち向かいます。

かなり強くてかっこいい女の子なので、女性はちょっと憧れると思います。

ちなみに能力のことは岡っ引きの兄夫婦や相棒の右京之助などしか知りません。

与力見習いの古沢右京之助

与力見習いの右京之助(うきょうのすけ)です。

読んでもらえればわかりますが、かなりかわいい男の子です。

父親が鬼と恐れられる腕利きの与力で、厳しい父親の元に育った反動か、自分に自信がない坊ちゃんです。

※与力(よりき)とは、同心(下級役人)を部下に持つ役人です。

数学が大好きで、本当は数学者になって毎日問題を解いていたいのですが、跡継ぎなので与力にならなきゃいけないと、いろいろと苦しんでいる最中です。

お初とは、ある事件を解決するためにタッグを組んだのですが、事件の道筋を調べる役はお初で、謎解きは頭の切れる右京之助が担当します。

お初はすぐに行動する女の子で、右京之助は注意深く推理しながら慎重に行動します。この二人のタッグが相性ぴったりで面白いシリーズです。

霊験お初シリーズの読む順番

物語自体は1巻ずつ完結しているので、どこからでも読んでも問題ありません。

No, タイトル 出版年数
1 震える岩 霊験お初捕物控1 1992年
2 天狗風 霊験お初捕物控2 1995年
3 かまいたち 1996年

1巻 震える岩

あらすじ

死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。

甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。

だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。

お初が初登場の巻です!

死人がなぜか生き返り、その後どこかへ行ってしまうという怪奇現象を二人で調査します。

一瞬、ただの殺人事件として物語が終わりそうになるんですが、そこからどんどんお初と右京之介の周りが巻き込まれ、なぜか将軍の徳川綱吉まで絡んでくる始末。

後半は面白すぎて、物語にのめり込むことになること間違いなしです。

2巻 天狗風

あらすじ

真っ赤な朝焼けの中、娘が一陣の風とともに忽然と消えた。

居合わせた父親が自身番に捕らえられるが、自ら命を絶ってしまう。

不自然な失踪に「神隠し」を疑うお初と右京之介。

探索を始めた二人は、娘の嫁ぎ先に不審な点があることを突き止める。だがその時、第二の事件が起こった。

今回は神隠しの事件についてですが、お初たちは勇敢に怪奇現象に立ち向かいます。前巻も中々怖いのですが、この巻はさらに不気味さが増しています。

神隠しに遭うのは決まって、若くて綺麗な娘。

妬みや嫉妬といった、人間の醜い部分が明らかになるようなお話です。

誰にでもそんな気持ちが存在しますが、それとどう向き合うかが人間の真価を問われているんじゃないかなと個人的には思います。

事件を通して、色々と考えさせられるお話です。

その他/短編集かまいたち

あらすじ

夜な夜な出没して江戸市中を騒がす正体不明の辻斬り“かまいたち”。

人は斬っても懐中は狙わないだけに人々の恐怖はいよいよ募っていた。

そんなある晩、町医者の娘おようは辻斬りの現場を目撃してしまう…。

サスペンス色の強い表題作はじめ、純朴な夫婦に芽生えた欲望を描く「師走の客」、超能力をテーマにした「迷い鳩」「騒ぐ刀」を収録。

こちらは宮部さんの初期作品、短編集です。

お初のシリーズができる前の原作みたいなお話なんですが、シリーズとは関係がありません。また、話の設定は違います。

全4編なんですが、お初登場シーンは「迷い鳩」、「騒ぐ刀」です。

この短編集も中々完成度高くて面白いです。

時代ものが好きな方へおすすめ小説

①しゃばけシリーズ

しゃばけシリーズは、著者の畠中 恵(はたけなか めぐみ)さんが執筆した、妖と人間のほっこり日常物語です。

宮部さんのお初シリーズよりは明るくコメディ的な物語ですが、読み応えは抜群で面白いです!

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②一鬼夜行シリーズ

このシリーズは著者の小松エメルが描く、妖怪と人間の日常物語です。

過去のトラウマにより人間と関わることが苦手な主人公の喜蔵と、猫又の小春が出会ってそれぞれの生き方を見つけていく話です。

ほっこりするんですが、切ない場面などが多い物語なのでぜひご覧ください。

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