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一鬼夜行シリーズ(小松エメル)の読む順番をご紹介!妖怪と人間の暖かい物語

一鬼夜行シリーズ(小松エメル)の読む順番をご紹介!妖怪と人間の暖かい物語

ぶくおくんぶくお
今回は一鬼夜行シリーズを紹介するよ!傷ついた妖と、人を信じられない人間が織りなす温かい話で、ちょっぴり切ない気持ちになるシリーズだよ。

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一鬼夜行シリーズとは

著者の小松エメルが描く、妖怪と人間の日常系物語です。ジャンルとしては時代ものになります。

2008年にジャイブ大賞を受賞し、漫画化(全3巻)にもなった人気シリーズです。

シリーズはまだ続いており、現在は11巻まで発売されています。

私は小松エメルさんの作品を初めて知ったのがこのシリーズなんですが、ほっこりしたり、切なくなったり、色々な感情が湧き出る楽しい作品です。

今回は一鬼夜行シリーズについてご紹介いたします。



一鬼夜行シリーズの読む順番

No,タイトル出版年
1一鬼夜行2010
2鬼やらい(上・下)2011
3花守り鬼2012
4枯れずの鬼灯2012
5鬼の祝言2013
6鬼が笑う2014
7雨夜の月2015
8鬼の福招き2016
9鬼姫と流れる星々2017
10鬼の嫁取り2018
11つくも神会議2019

一鬼夜行シリーズの登場人物

主人公は孤独な商人、喜蔵

物語の主人公は、浅草で古道具屋を営む喜蔵(21歳)です。

とても真面目な青年なんですが、その一方で眼光が鋭く、閻魔顔とも間違えられるような恐ろしい顔立ちをしています。

近所の人間は彼を怖がり、誰も彼の側に寄らない始末です。

喜蔵にもわざとそう振る舞っている節があって、理由は過去に人に裏切られた経験から、人に期待をしないという性格になってしまったのが原因でもあります。

猫又から鬼になった、相方の小春

孤独に日々を過ごしていたある日。家の庭に小春という少年が落ちてきました。

その小春が、このシリーズでの喜蔵の相方になります。

実は小春は猫又から鬼になった妖怪で、ある日百鬼夜行に参加していたら、喜蔵の庭に落ちてしまいました。

喜蔵の庭に落ちてしまったのには理由があるのですが、詳しくは本編で確かめてみてください!



1巻 一鬼夜行

初登場の主人公喜蔵はかなりの頑固ものです。

ですが、彼の姿勢はどこか共感するところがあります。

もう二度と人に裏切られたくないから、誰にも期待しない、そういった経験は、大人になってから味わう人が多いのではないでしょうか。

人間くさくて、魅力的な主人公です。

2巻 鬼やらい(上・下)

あらすじ

厄介な「居候」が百鬼夜行に帰って以降―再会した妹に「共に暮らそう」と言い出せず、むなしく日々を過ごす喜蔵は、多聞と名乗る男と馴染みになる。

優雅な声音と物腰で女性を虜にする多聞だが、喜蔵が営む古道具屋で買うのは、なぜか付喪神の宿る品ばかり。

同じ頃「女性だけを狙う妖怪が出没する」との噂が浅草を賑わせており…。

相変わらず、人との付き合いが不器用な喜蔵です。

ですが、小春との出会いにより段々と考えを変えていくところが、孫を見るような気持ちでほっこりしてしまいます。

これは自分が大人になった証拠でしょうか。

3巻 花守り鬼

あらすじ

人嫌いの若商人・喜蔵が営む古道具屋を、旅の若者・高市が訪ねてくる。

一緒に花見へと繰り出した妹の深雪たちを追いかける羽目になった喜蔵だが、料理だけを残して皆の姿は消えていた。

不可思議な一日に翻弄される喜蔵を、待ち受けていたのは―?からくり人形が語り出す深雪の秘めた想い。綾子のかなしい過去。

小春の意外な思い出…桜の中でそれぞれの心が交錯する。

まだまだ頑固な主人公です。

少しずつ、自分の言葉を口に出しているのですが、人間の性格は変わらないものですね。

そういう点がリアルで面白いです。花見でさらにほっこりする巻。

4巻 枯れずの鬼灯

あらすじ

「一年前のお約束の品を受け取りに参ります」―強面の古道具屋の主・喜蔵の元に、奇妙な手紙が舞い込んだ。

喜蔵の脳裏に、不思議な老女と交わした約束が蘇る。

そんな折「縄張りの視察だ」とうそぶく小春が再びあちらの世からやって来た。どうやら永遠の命を授けるという「アマビエ」なる妖怪に関わる事件が起きているようなのだが…。

妖怪と人間がアマビエを求める話です。

ある意味戦争になるのですが、なんだか2020年にも通ずる話のような気がします。

アマビエブームあったなあ…

5巻 鬼の祝言

あらすじ

閻魔顔の若商人・喜蔵が営む古道具屋「荻の屋」に、見合い話が持ち込まれた。

相手は両親を亡くしたばかりの由緒ある家の跡継ぎ。

この縁談、果たして妹の深雪のためになるのか。思い悩む最中、喜蔵はなぜか妖怪たちに襲われる。

危機を救ってくれたのは鬼の小春だったが、どうも様子がおかしくて―。

喜蔵の初恋も明らかに?

喜蔵にまさかの縁談が!

ですが喜蔵には想い人がいて一回断るのですが、なぜか妖怪の話が加わり出して、ドタバタ劇になります。

いつまで経っても不器用な喜蔵が可愛いです。人によっては焦ったくなると思いますが。

6巻 鬼が笑う

あらすじ

閻魔顔の若商人・喜蔵の許を、記録本屋の高市が訪ねてきた。

旅先で小鬼の小春と会ったという。

小春と猫股の長者の戦いが迫っていることに心乱れた喜蔵は、妖怪が行き来する「もののけ道」に足を踏み入れ、意外な場所に辿りついてしまう。

混乱する喜蔵に手を差し伸べたのは、決して会えるはずのない人物だった―。過去の点は線へと繋がり、物語は心揺さぶるクライマックスへ。

小春の宿敵との対決巻です。

始終ハラハラドキドキすること間違いなしです。

人と妖怪の絆を再確認できる、とても胸にくる話です。

7巻 雨夜の月

あらすじ

「三毛の龍」と巷で評判の化け猫の龍は、さらに強い妖怪・猫股になるため、猫股の長者の許を訪れる。

そこで出された条件は、「情を通い合わせた人間の首を取ってくること」だった。

気が進まぬまま飼い主を探しはじめた龍は、幼馴染に裏切られてすべてを失った男・逸馬に狙いを定めるが―。

小春の過去を描く待望の番外編ほか、人と妖の交流と絆を切なくも温かく描き出す珠玉の明治人情妖怪譚。

小春と、猫又の兄弟たちの番外編です。

少しだけグロいので苦手な方は注意してください。

また、かなり切ないです。6巻を読んだ後にこの巻を読むと一層切なさを増します。

ですが、彼らの過去を知れてよかったと、個人的には思います。

8巻 鬼の福招き

あらすじ

とある事情で大妖怪としての力を失い、強面の若商人・喜蔵が営む古道具屋「荻の屋」に居ついた小鬼の小春。

いつまでたっても怠惰を極める居候に喜蔵の怒りが頂点に達した時、小春が掲げた「妖怪相談処」の看板を見て妖怪たちが訪ねてきた。

主人の奇行を心配する忠鳥の依頼や切ない恋愛沙汰の解決などに奔走する二人だが、相談処の繁盛ぶりには思わぬ理由が―。

9巻 鬼姫と流れる星々

あらすじ

妖怪をも恐れさせる閻魔顔の若商人・喜蔵の営む古道具屋「荻の屋」で、小鬼の小春が妖怪相談処を開いてから早ふた月。

近ごろよく家をあける妹の深雪が恋をしているらしいと聞き、喜蔵は気が気ではない。

そこに現れたのは、小春の宿敵で、深雪とある「契約」を交わした裏山の天狗だった。

天下一の天狗を決める争いに巻き込まれた荻の屋の面々の運命や、いかに?大人気の明治人情妖怪譚!

10巻 鬼の嫁取り

あらすじ

永遠の命を授ける謎の妖怪アマビエが、再び江戸に出没した―古道具屋「荻の屋」の主・喜蔵と妖怪相談処を営む小春は、河童の棟梁・弥々子の頼みで、アマビエの鱗を探すことに。

その帰り道、喜蔵は想いを寄せる綾子が、見知らぬ男といる場に出くわし動揺する。

それぞれの想いが交錯する中、喜蔵と小春は大きな決断を下すことに―。

明治人情妖怪譚シリーズ第二部、感動と感涙の完結編!

11巻 つくも神会議

あらすじ

時は明治。強面で無愛想な若商人と百鬼夜行から落ちてきた可愛い小鬼が営む浅草の古道具屋では、今日も一風変わった事件が巻き起こる―。

優れた付喪神を決める五番勝負に、店に持ち込まれた生きている箱庭の正体、さらに品川の港には謎のあやかしが出没?