ミス・マープルシリーズ(アガサ・クリスティ)の読む順番は?全16作品ご紹介

ミス・マープルシリーズ(アガサ・クリスティ)の読む順番は?全16作品ご紹介

ミス・マープルシリーズとは

「ミス・マープルシリーズ」とは、著者のアガサ・クリスティが描いた老婆の安楽椅子探偵シリーズです。

マープルは自分では調査せずに、人からの情報と独自の観察眼で謎解きをします。
なのでホームズなどのような派手さはありません。

ですが、そこはミステリーの女王アガサ・クリスティの手腕でかなり面白くなっています。むしろミステリー初心者にはおすすめのシリーズかもしれません。

どれから読んでいいかわからない方は、まず「予告殺人」と「パディントン発4時50分」らへんを読んでみてください。

今回はマープルシリーズについてご紹介します。

ミス・マープルシリーズの読む順番は?(全16巻/完結済み)

ぶくおくんぶくお
ミス・マープルシリーズは1巻ずつ完結するから、どれから読んでも大丈夫!

このシリーズは、順番に読まなくても問題はありません。
ただ、以下の刊行順に読むと共通して登場するキャラクターや警察がいますので個人的には順番に読むと面白いかと思います。

ちなみに「早川書房」さんの翻訳本がおすすめです。誤訳が少なく、安定して楽しめます。以下の一覧表は、全て早川書房さんでまとめています。

No. タイトル 出版年 あらすじ
1 牧師館の殺人 1930 あらすじ
中短編 火曜クラブ 1932 あらすじ
中短編 黄色いアイリス 1939 あらすじ
2 書斎の死体 1942 あらすじ
3 動く指 1943 あらすじ
4 予告殺人 1950 あらすじ
中短編 愛の探偵たち 1950 あらすじ
中短編 教会で死んだ男 1951 あらすじ
5 魔術の殺人 1952 あらすじ
6 ポケットにライ麦を 1953 あらすじ
7 パディントン発4時50分 1957 あらすじ
中短編 クリスマス・プディングの冒険 1960 あらすじ
8 鏡は横にひび割れて 1962 あらすじ
9 カリブ海の秘密 1964 あらすじ
10 バートラム・ホテルにて 1965 あらすじ
11 復讐の女神 1971 あらすじ
12 スリーピング・マーダー 1976 あらすじ
番外 アガサ・クリスティーの秘密ノート(上・下)
※クリスティの創作秘話
2010

その他にもアガサ・クリスティのおすすめ作品を以下の記事でご紹介しています。

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1巻 牧師館の殺人

あらすじ

嫌われ者の老退役大佐が殺された。

しかも現場が村の牧師館の書斎だったから、ふだんは静かなセント・メアリ・ミード村は大騒ぎ。

やがて若い画家が自首し、誰もが事件は解決と思った……

だが、鋭い観察力と深い洞察力を持った老婦人、ミス・マープルだけは別だった! ミス・マープルの長篇初登場作。

ポアロと比べて、なかなか目立った発言も行動もしないで裏で動くというマープルですが、観察眼が凄まじいです。

村のことならなんでも知っているというものだから、自分の近隣にいたらある意味怖ろしいお婆さんです・・・。

水面下で動いているという感じで、ポアロとまた一味違って面白いです。ですが派手さはないので好き嫌い分かれるかもしれません。

牧師館の殺人 (アガサ・クリスティ)のあらすじと感想|マープルシリーズ1巻目
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中短編 火曜クラブ

あらすじ

甥のレイモンドを筆頭に、前警視総監や画家など様々な職業の人々がミス・マープルの家に集った。

一人の提案で各自が真相を知っている昔の事件を語り、その解決を推理しあうという〈火曜クラブ〉ができたが……田舎の老婦人ミス・マープルが、初めて驚異の推理力を披露した短篇13篇を収録。

全13編もの短編が収録されています。全てマープルなのでマープル好きには堪らないです!

火曜クラブというミステリーサークルみたいなところで、事件を共有して謎を解いて見せる「安楽椅子探偵」形式です。

ちなみに安楽椅子探偵ものは他にも「黒後家蜘蛛の会」シリーズなどあります。こちらは会を給仕する執事が探偵役で、とても面白いのでぜひ読んでみてください。

中短編 黄色いアイリス

あらすじ

四年前に死んだ妻の追憶のための晩餐会に出席してほしい――

ある富豪から依頼されポアロが赴いた場所では、昔と同じ状況が繰り返され、テーブルには依頼人の義妹の死体が……

表題作をはじめ、ポアロもの五篇、マープルもの一篇、パーカー・パインもの二篇、幻想小説一篇を収録する珠玉の短篇集。

全9つの短編が収録されています。今回マープルは、1つの短編で登場しています。

・ミス・マープルの思い出話

他にもポアロとパインものの短編がいくつかありますので、クリスティファンは必見です。

2巻 書斎の死体

あらすじ

町で名士と評判の大佐の家に死体が。

しかも金髪の女性の——町のうわさになり、四面楚歌の大佐のために、ミス・マープルが調査に乗り出した。

やがて死体の身元が判明するが、大佐と意外なつながりをみせる。著者初期の傑作。

これはシリーズの中でもお気に入りの作品だったりします。

最後まで犯人がボロを出さない、そして読者も犯人の見当がつかない、という数々のミスリードにやられる巻です。

少しヒント言いますと、被害者が見つかった場所である「書斎」は謎を解く重要な要素ではありません。騙されてはいけませんよ!

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3巻 動く指

あらすじ

傷痍軍人のバートンが療養のために妹とその村に居を構えてまもなく、悪意と中傷に満ちた匿名の手紙が住民に無差別に届けられた。

陰口、噂話、疑心暗鬼が村全体を覆い、やがて名士の夫人が服毒自殺を遂げた。

不気味な匿名の手紙の背後に隠された事件の真相とは?ミス・マープルが若い二人の探偵指南役を務める。

この巻はミステリーというより、主人公とその妹のロマンスがメインと言っても過言ではない物語です。

もちろんミステリー要素の一つである伏線などはありますが、ミステリ好きならすぐ見当がついちゃうかもしれないシンプルな事件です。

アガサが描くイケメンとのロマンスがお好きな方には、おすすめいたします。

動く指(アガサ・クリスティ)のあらすじと感想|マープル3巻目
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4巻 予告殺人

あらすじ

その新聞広告が掲載された朝、村は騒然となった。

「殺人をお知らせします。10月29日金曜日、午後6時半…」。

誰かの悪戯か、ゲームの誘いなのか?予告の場所に人々が集い、時計が6時半を示したとき、突如闇が落ち、三発の銃声が轟いた!

大胆かつ不可解な事件にミス・マープルが挑む、クリスティーの代表作。

個人的にマープルシリーズの中で一番面白かったと言っても過言ではない作品です。クリスティファンの中でも人気なほど面白い作品です。

殺人予告があった当日、急に部屋の中の電気が切れ、銃声が鳴り響きある男が死んでいるのが発見されました。

その男は誰なのか?どうして殺されたのか?という謎を解決するためマープルが大活躍します。

予告殺人(アガサ・クリスティ)のあらすじと感想|マープルシリーズ4巻目
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中短編 愛の探偵たち

あらすじ

雪に閉ざされたゲストハウスに電話が。ロンドンで起きた殺人事件の関係で警察が向かっているという。

やがて刑事がやってきて……マザー・グースの調べにのって起こる連続殺人劇、戯曲「ねずみとり」の原作を始め、ポアロ、ミス・マープル、クィンら名探偵たちの推理がきらめく珠玉の短篇集。

全8話収録されている短編集です。マープルは以下の4つです。あとはポアロとかクイン氏などが登場しています。

・奇妙な冗談
・昔ながらの殺人事件
・申し分のないメイド
・管理人事件

どの作品も読み応えあって気軽に読めるので、面白いです!

中短編 教会で死んだ男

あらすじ

踏会の最中に殺された子爵と美貌の婚約者の変死、消失した機密書類の行方、忽然と消えた使用人の謎など、ポアロとヘイスティングズの名コンビが数々の難事件に挑戦する。

ポアロもの11篇のほか、ミス・マープルもの1篇、怪奇もの1篇を収録。クリスティーが短篇の名手ぶりを発揮した傑作集。

こちらは全13作品が収録されており、そのうちマープルは以下の1作品に登場します。

・教会で死んだ男

その他にもポアロものが12作品もありますので、ポアロファンも必見の短編集になっています。

5巻 魔術の殺人

あらすじ

旧友の依頼で、マープルは変わり者の男と結婚したキャリイという女性の邸を訪れた。

その家は非行少年たちを集めた少年院で、異様な雰囲気が漂っていた。

キャリイの夫が妄想癖の少年に命を狙われる事件が起きたのも、そんななかでだった。

しかも同時刻に別室で不可解な殺人事件が発生していた!

シリーズの中ではちょっと変わった事件かもしれません。
みんながどこにいるか知っている中、別室で何故か殺人事件が起こります。

そして事件が起こる家の女主人の言動も不思議で、一体どれを信じればいいかわからなくなっていくところが、クリスティの上手いところです。

名作、とまでは行きませんが、マープル好きはぜひ読んでみてください。

魔術の殺人 (アガサ・クリスティ)のあらすじと感想|マープルシリーズ5巻目
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6巻 ポケットにライ麦を

あらすじ

投資信託会社社長の毒殺事件を皮切りにフォテスキュー家で起こった三つの殺人事件。

その中に、ミス・マープルが仕込んだ若いメイドが、洗濯バサミで鼻を挟まれた絞殺死体で発見された事件があった。

義憤に駆られたマープルが、犯人に鉄槌を下す! マザー・グースに材を取った中期の傑作。

これは確実に名作です。個人的に二番目に好きな作品。(一番目は「予告殺人」です。)

今回は見立て殺人なんですがこれがかなり面白く、途中から読者を引っ掛ける場面もあって非常に面白い作品です。

最後のシーンは思わずうるっときてしまう、名シーンでもあります。

ポケットにライ麦を(アガサ・クリスティ)のあらすじと感想|マープルシリーズ6巻目
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7巻 パディントン発4時50分

あらすじ

ロンドン発の列車の座席でふと目をさましたミセス・マギリカディは窓から見えた風景に、あっと驚いた。

並んで走る別の列車の中で、まさに背中を見せた男が女を締め殺すところだったのだ……

鉄道当局も警察も本気にしなかったが、ミス・マープルだけは別だった!

これも事件が珍しいパターンの物語でした。

まずマープルが独自に事件を調査し、警察も見つけられなかった死体を見事見つけます。

その後犯人を推理するのですが、これまた読者を引っ掛けるミスリードなどがあって、非常に読み応えがある作品です。
個人的にタイトルが好きです。

中短編 クリスマス・プディングの冒険

あらすじ

英国の楽しい古風なクリスマス。

そんな時でもポアロは推理にあけくれていた。

外国の王子がある女に由緒あるルビーを奪われたので、それを見つけてほしいというのだ。

女が潜む屋敷へと赴いたポアロは探偵活動を開始する。

表題作ほか短篇の名手クリスティーによる短篇のフルコースを召し上がれ。

全6作品の中短編が収録されています。原書にはいくつか重複する短編があったようで、他の短編集と重複してしまうため削除されています。最後の「グリーンショウ氏の阿房宮」だけがマープルものです。

一番のおすすめは表題作の「クリスマス・プディングの冒険」ですね。ちょうどクリスマスの時期に読んだのですが、雰囲気が楽しめて面白かったです。

あとは「二十四羽の黒つぐみ」という、行きつけのお店である常連客の老人が、1週間以上現れてないのを不思議に思ってポアロが調査する話です。中々味わい深いお話。

8巻 鏡は横にひび割れて

あらすじ

新興住宅地が作られ、セント・メアリ・ミードの風景もどんどん変わってゆく。

だがミス・マープルの好奇心だけはいつも変わらない。

有名女優が村に引っ越してきて、いわくつきの家に住み始めた。

その引っ越しパーティの席上、招待客が死亡してしまう。永遠の名老婦人探偵マープルが謎に挑む。

9巻 カリブ海の秘密

あらすじ

転地療養のため美しく平穏な西インド諸島を訪れたマープル。一週間は何事もなく穏やかにすぎていった。

だが、まもなく彼女を相手に懐古談をしていた少佐が死体となって発見される。

以前から少佐は何かを憂いていたようなのだが……。

義憤にかられた老嬢ミス・マープルが、事件の謎に挑む。

ちなみにこれの続編は「復讐の女神」になります。

10巻 バートラム・ホテルにて

あらすじ

古き良きエドワード朝時代の面影を今なお残すバートラム・ホテル。

ミス・マープルも淡い過去の思い出を求めて訪れた客のひとりだった。

だが、その優雅な雰囲気の陰に彼女が見たのは、巧妙にしくまれた大陰謀……

はたして巻き起こった驚愕すべき犯罪とは? 香り高き本格ミステリの逸品!

11巻 復讐の女神

あらすじ

マープルは、かつてともに事件を解決した富豪の死を知る。

その一週間後、「ある犯罪調査をしてほしい」と富豪が記した手紙が届く。

だが、具体的な犯罪の内容については何も書かれていなかった。

マープルは手紙の指示通り旅に出るが、そこには様々な思惑をもつ人々が待ちかまえていた。『カリブ海の秘密』の続篇。

ちなみに前の話は以下の「カリブ海の秘密」になります。

12巻 スリーピング・マーダー

あらすじ

若妻グエンダはヴィクトリア朝風の家で新生活を始めた。

だが、奇妙なことに初めて見るはずの家の中に既視感を抱く。

ある日、彼女は観劇中、芝居の終幕近くの台詞を聞いて突如失神した。

彼女は家の中で殺人が行なわれた記憶をふいに思い出したというが……ミス・マープルが回想の中の殺人に挑む。

まとめ

マープルシリーズは、基本的に1巻ずつ完結しているので順番に読む必要はありません。

ですが、前の事件で登場したキャラクターや警察などは結構な頻度で登場するので、世界観を楽しみたい方は出版順に読むと面白いと思います。(一番おすすめ!)

彼女の事件に派手さはないのですが、まさしく暗躍する裏方の名探偵としてはピカイチだと思います。
ぜひ彼女の推理力を見ていただきたいです!

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