ファイロ・ヴァンスシリーズ(S・S・ヴァン・ダイン)の読む順番一覧|古典名作ミステリーシリーズ

ファイロ・ヴァンスシリーズ(S・S・ヴァン・ダイン)の読む順番一覧|古典名作ミステリーシリーズ

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ファイロ・ヴァンスシリーズとは

「ファイロ・ヴァンスシリーズ」とは、著者S.S.ヴァン・ダインの人気シリーズのミステリー小説です。

ファイロ・ヴァンスは35歳の博識な素人探偵で、祖母の莫大な遺産で悠々自適に暮らしています。

このシリーズの有名作といえば、前期6冊が目玉です。
グリーン家殺人事件」や「僧正殺人事件」などがあります。

反対に後期の6冊は読者の中で物議を醸し出すほど、微妙な作品だったりします。
今回は、ファイロ・ヴァンスシリーズの読む順番についてご紹介いたします。




ファイロ・ヴァンスシリーズの読む順番は?(完結済み)

こちらのシリーズは1話完結型なので、どれから読んでも問題ありません。
ですが、出版順に読むと物語の時系列に沿っていて面白いのでおすすめです。

ファイロ・ヴァンスシリーズの読む順番一覧(全13巻/完結済み)

No.タイトル出版年あらすじ
1ベンスン殺人事件1926 あらすじ
2カナリヤ殺人事件1927 あらすじ
3グリーン家殺人事件1928 あらすじ
4僧正殺人事件1929 あらすじ
5カブト虫殺人事件1930 あらすじ
6ケンネル殺人事件1933 あらすじ
7ドラゴン殺人事件1933 あらすじ
8カジノ殺人事件1934 あらすじ
9ガーデン殺人事件1935 あらすじ
10誘拐殺人事件1936 あらすじ
11グレイシー・アレン殺人事件1938 あらすじ
12ウィンター殺人事件1939 あらすじ
短編集ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿2007 あらすじ




ファイロ・ヴァンスシリーズ1巻
ベンスン殺人事件

あらすじ
証券会社の経営者アルヴィン・ベンスンがニューヨークの自宅で射殺された。

事件は、有力な容疑者がいるため、解決は容易かと思われた。

しかし捜査に、尋常ならざる教養と才気をもち、並はずれて容姿端麗なファイロ・ヴァンスが加わったことで、事態は一変する。

友人の地方検事が提示する物的・状況証拠に裏付けられた推理を粉砕するヴァンスが、心理学的推理を用いて突き止める。

巨匠S・S・ヴァン・ダインのデビュー作にして、アメリカ本格ミステリの黄金時代の幕開けを告げた記念碑的傑作!

ファイロ・ヴァンスシリーズ2巻
カナリヤ殺人事件

あらすじ
ブロードウェイで男たちを手玉に取りつづけてきた美しきマーガレット・オウデルが、密室で無残に殺害される。
カナリアというあだ名のもと女優殺人事件の容疑者は、わずかに四人。

彼らのアリバイはいずれも欠陥があるが、犯人の決め手の証拠はひとつもなかった。

矛盾だらけで不可解きわまりなく、ほかに類を見ない犯罪に挑むのは、名探偵ファイロ・ヴァンス。
独自の推理手法で犯人を突き止めようとするのだが……。『ベンスン殺人事件』で颯爽とデビューしたヴァン・ダインが名声を確固たらしめたシリーズ第2弾。

ファイロ・ヴァンスシリーズ3巻
グリーン家殺人事件

あらすじ
ニューヨークのどまんなかにとり残された前世紀の古邸グリーン家で、二人の娘が射たれるという惨劇がもちあがった。
この事件をかわきりに、一家のみな殺しを企てる姿なき殺人者が跳梁する。

神のごときファイロ・ヴァンス探偵にも、さすがに焦慮の色が加わった。
一ダースにのぼる著者の作品中でも、一、二を争うといわれる超A級の名作。

ファイロ・ヴァンスシリーズ4巻
僧正殺人事件

あらすじ
だあれが殺したコック・ロビン?
「それは私」とスズメが言った――。四月のニューヨーク、マザー・グースの有名な一節を模したかのごとき不気味な殺人事件が勃発した。
胸に矢を突き立てられた被害者の名はロビン。現場から立ち去った男の名はスパーリング――ドイツ語読みでシュペルリンク――スズメの意。

そして“僧正”を名乗る者が、マザー・グース見立て殺人を示唆する手紙を送りつけてきた……。
史上類を見ない陰惨で冷酷な連続殺人に、心理学的手法で挑むファイロ・ヴァンス。江戸川乱歩が称讃し、後世に多大な影響を与えた至高の一品。

ファイロ・ヴァンスシリーズ5巻
カブト虫殺人事件

あらすじ
完全であることを唯一の弱点とする完全犯罪を描いて第一人者が贈る第五作。
エジプト博物館内で復讐の神を前にして殺されていた死体は、あまりにも明確に犯人を指摘しすぎていた。

法律的には正義の鉄槌を下しえない犯人に対し、エジプトの復讐の神は、いかなる神罰を用意していたか? 神を信じないファイロ・ヴァンスの知性は苦悶する。

ファイロ・ヴァンスシリーズ6巻
ケンネル殺人事件

あらすじ
巨匠会心の第六作!
世界推理文壇の寵児となった作者が〈コスモポリタン〉誌のたび重なる要請に応えて連載した本書は、果然、ヴァン・ダイン・ファンの期待にたがわぬ傑作となった。

古代中国陶器と犬についてのペダントリーに彩られた殺人事件は、それらの要素がクロス・ワード・パズルのように関連しあい、正しい解決へと導いていく。

ファイロ・ヴァンスシリーズ7巻
ドラゴン殺人事件

あらすじ
衆人環視の中を庭園プールにとびこんだ青年は、そのまま忽然と姿を消し、水底からは死体すら発見されなかった。
ただ巨竜の足跡が……。

この現代アメリカに、果たして原始古代の巨竜などが存在するのであろうか?
幻想世界をふまえて、真相をつきとめようとするファイロ・ヴァンス。彼は七度目の試練を、果たしてのりきれるかどうか?

ファイロ・ヴァンスシリーズ8巻
カジノ殺人事件

あらすじ
毒殺されたと推定されるのに胃から毒物が検出されぬ謎。単なる水をのんでは、つぎつぎに倒れる被害者。
ただの水に、果たして毒物が含まれているのだろうか?

H20のモチーフをたどるファイロ・ヴァンスは、ついにD20にたどりついた。
カシノのルーレットの輪のように旋回をつづける事件は、一発の銃声とともにその回転をとめる……。

ファイロ・ヴァンスシリーズ9巻
ガーデン殺人事件

あらすじ
一発しか聞こえなかった銃声。しかし、たしかに二発射たれたはずだった。

ニューヨークの住宅街の中心、二十階の屋上ガーデンで、競馬に全財産を賭けた青年の怪死は、最後まで現場にいたヴァンスをうならせたほどの完全な犯罪だった。
不可能の組合せをついに可能にするファイロ・ヴァンスの会心の推理。最後の結末まで読者はひきずられる。

ファイロ・ヴァンスシリーズ10巻
誘拐殺人事件

あらすじ
ガーデン殺人事件を解決して一息ついたファイロ・ヴァンスのもとへ、奇怪な誘事件の知らせがとどく。
旧家の道楽息子が誘され、現金五万ドルの身代金を要求した紙が残されていたというのだ。

現場を検証したヴァンスは「彼はもう死んでいる」とつぶやく。巨匠ヴァン・ダインの後期を飾る力作長編。付録として著者唯一の自伝を収録する。

ファイロ・ヴァンスシリーズ11巻
グレイシー・アレン殺人事件

あらすじ
《ハゲタカ》ベニーが刑務所を脱獄して行方をくらませた。検事マーカムへの報復を怖れる警察は、暗黒街とのつながりが噂されるドムダニエル・カフェに目を光らせる。
そこではベニーのかつての情婦ディクシーが歌い手となっており、暗黒街の大物《フクロウ》オーエンも姿を見せていた。

ファイロ・ヴァンスは自ら客となってカフェに乗り込むが、そこで待っていたのは、誰も出入りしなかったはずの部屋に忽然と現れた皿洗いの死体と、一介の下働きにすぎない彼の死に慌てふためくオーナーの不思議な態度だった。

シガレットケースに残されたシトロンの香りを手がかりに、香水メーカーの迷アシスタント、グレイシー・アレンの超絶的不可解論理に刺激されながらヴァンスは真相に迫っていく。

ファイロ・ヴァンスシリーズ12巻
ウィンター殺人事件

あらすじ
冬季五輪のフィギュア女王ソニア・へニーを主人公に想定して書かれた巨匠ヴァン・ダイン最後の作品。
巻末に作者の『探偵小説執筆の二十則』の全文訳を収録するとともに、最新情報に基づく『ウィンター殺人事件』の執筆秘話も紹介する。

レークプラシッドの大地主カリントン・レクソンが一時帰国する息子リチャードのために催した宴には怪しげな客が紛れ込んでおり、秘蔵のエメラルド・コレクションを危ぶんだレクソンはファイロ・ヴァンスに助けを求める。
ヴァンスがレクソン荘に赴くと、そこには、リチャードの許婚者が集めた奔放な若者たちと、リチャードがヨーロッパから連れ帰った謎の男がいた。

リチャードと許婚者のあいだには不自然な緊張があり、大地主レクソンのエメラルド偏愛ぶりとともに、地所内の使用人や労務者のあいだでさまざまに憶測を呼んでいた。
やがて、レクソン荘の番人が何者かに殺害され、エメラルド盗難の危機はにわかに現実味を帯びたものになる。
ヴァンスは、屋敷から遠く離れてひそかにスケートの練習に励むエラ・ガンサーを見かけて興味を抱くが、真っ先に番人殺しの容疑をかけられたのは彼女の父親だった。

ファイロ・ヴァンスシリーズ短編集
ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿

あらすじ
「ヴァン・ダインの登場によってアメリカ探偵小説は一夜にして成年に達した」評論家ヘイクラフトをしてこう言わしめた往年の巨匠ヴァン・ダイン。
日本人作家にも多大な影響を与えた彼の短編を世界で初めて一冊にまとめる。
名探偵ファイロ・ヴァンスが語る犯罪実話九編に加え、評論「傑作探偵小説」の原型となった初邦訳の「探偵小説論」や本名であるライト名義の書誌データ等、詳しい資料を併録。

収録作品:

・緋色のネメシス─ジェルメーヌ・ベルトン事件
・魔女の大鍋の殺人─フランツィスカ・プルシャ事件
・青いオーバーコートの男─ヤロスジンスキー事件
・ポイズン─グスタフ・コリンスキー事件
・ほとんど完全犯罪─ヴィルヘルム・ベッケルト事件
・役立たずの良人─カール・ハニカ事件
・嘆かわしい法の誤用─ボンマルティーニ事件
・能なし─オットー・アイスラー事件
・ドイツの犯罪の女王─グレーテ・バイヤー事件




まとめ

こちらのシリーズは、有名な前期の作品はkindleまで揃ってるんですが、後期の作品はほとんど絶版です(!)

ミステリー好き(もしくはシリーズを制覇したい人)にとっては中々読めない代物ではありますが、図書館など活用してぜひ読んでみてください。