エラリー・クイーンの作品一覧・シリーズまとめ【米国の本格ミステリー作家】

エラリー・クイーンの作品一覧・シリーズまとめ【米国の本格ミステリー作家】

ぶくおくんぶくお

今回はエラリー・クイーンについて紹介するよ!彼らが書いたミステリー作品は今でも熱烈なファンが多いんだ〜





本・マンガのおトク情報
本をおトクに読みたい方は、Amazonの「Kindle Unlimited」という本読み放題サービスがおすすめです。
1ヶ月無料なので、まずはお試しで使ってみてください。(個人的にめちゃおすすめです)
角川作品をよく読むならBOOK☆WALKER」の本読み放題サービスがおすすめです!
角川文庫が全て読み放題なので、ぜひチェックしてみてください!

エラリー・クイーン(Ellery Queen)とは

著者のエラリー・クイーン(Ellery Queen)とは、フレデリック・ダネイ(Frederic Dannay)マンフレッド・ベニントン・リー(Manfred Bennington Lee)の二人が作ったペンネームの一つです。

プロットとトリックを考える天才のダネイと、小説の天才リーの二人でミステリー小説を創作していました。

ちなみに、もう一つの創作名があってバーナビー・ロス(Barnaby Ross)という著名で「ドルリー・レーンシリーズ(悲劇四部作)」を書いています。
エラリー・クイーン名義では、「国名シリーズ」などを書いています。

ダネイとリーの同期には、アガサ・クリスティジョン・ディクスン・カーがいます。彼らは本格ミステリ作家として活躍していて、日本でも江戸川乱歩らの名著が気に入って読んでいたほどです。

エラリー・クイーンのおすすめ作品は、以下でご紹介しています。よろしければご参考ください。


【TOP10】エラリークイーンのおすすめ作品10選|最高傑作のミステリー小説
【TOP10】エラリークイーンのおすすめ作品10選|最高傑作のミステリー小説!

ちなみにエラリー・クイーンを一度も読んだことがない方は、以下を読んでみてください。個人的に面白すぎて発狂しました。




エラリー・クイーン作の名探偵と人気シリーズ

①名探偵エラリー・クイーン

エラリー・クイーンのイメージ
※私が勝手に書いたイメージ画です。

まず一つ目は、著者と同じ名前のエラリー・クイーンという青年探偵が活躍するシリーズです。

推理方法は完全ロジック思考で、消去法などを使って犯人を割り出します。
しかし後期からは、人物像の観察も行うようになり探偵として一層成熟した姿を見せてくれます。

容姿は丸眼鏡をしていて、約180cmで顔立ちが整っているそうです。
ハーバード大学の時はたまに詩を書いてる人でしたが、シリーズを追うごとに小説家になったり、ハリウッドで脚本家をやったりします。

女性にモテますが、本人はそこまで女に興味はないそうです。
ただ、「ローマ帽子の秘密」ではなぜか結婚して子供がいます。その後の巻ではロマンスがあるんですが、結婚した描写はありません。不思議。

エラリー・クイーンシリーズの読む順番については以下でご紹介しています。
シリーズ名は違いますが、全て同一シリーズになります。

【最新版】国名シリーズ(エラリークイーン)の読む順番一覧|全11巻完結済み|新訳”日本カシドリの秘密”登場!
【最新版】国名シリーズ(エラリークイーン)の読む順番一覧|全11巻完結済み|新訳”日本カシドリの秘密”登場!

ライツヴィルシリーズ(エラリークイーン)の読む順番一覧|全10巻の名作ミステリー
ライツヴィルシリーズ(エラリークイーン)の読む順番一覧|全10巻の名作ミステリー

②名探偵ドルリー・レーン

主人公は、元シェークスピアの俳優として活躍していたドルリー・レーンという50代の老人です。

ある時に聴覚が失われたことによって俳優業は引退したのですが、読唇術ができるので普通に人とコミュニケーションを取れます。
泳ぐのが得意で、歳の割には身体つきはがっしりしています。

シェイクスピアを敬愛していて、いつも例え話をする時にシェイクスピアを引用しています。
レーンは他人に成り代わる、つまり変装がかなり得意な人物です。
それこそルパンや怪人二十面相らと引けを取らないくらいに、上手く化けます。

ドルリー・レーンシリーズの読む順番については以下でご紹介しています。


悲劇シリーズ(エラリー・クイーン)の読む順番をご紹介!(ドルリー・レーンシリーズ)
悲劇シリーズ(エラリークイーン)の読む順番一覧【ドルリー・レーンシリーズ】




エラリー・クイーンの全作品一覧

こちらは名探偵エラリー・クイーンとドルリー・レーンの作品を出版順にまとめています。ぜひ全制覇してみてください!

エラリー・クイーンの作品一覧(長編)

No.タイトル出版年シリーズ備考
1ローマ帽子の秘密1929クイーン国名シリーズ1
2フランス白粉の秘密1930クイーン国名シリーズ2
3オランダ靴の秘密1931クイーン国名シリーズ3
4Xの悲劇1932レーン悲劇シリーズ1
5Yの悲劇1932レーン悲劇シリーズ2
6ギリシャ棺の秘密1932クイーン国名シリーズ4
7エジプト十字架の秘密1932クイーン国名シリーズ5
8Zの悲劇1933レーン悲劇シリーズ3
9レーン最後の事件1933レーン悲劇シリーズ4
10アメリカ銃の秘密1933クイーン国名シリーズ6
11シャム双子の秘密1933クイーン国名シリーズ7
12チャイナ蜜柑の秘密1934クイーン国名シリーズ8
13スペイン岬の秘密1935クイーン国名シリーズ9
14中途の家1936クイーン国名シリーズ10
15日本カシドリの秘密1937クイーン国名シリーズ11
16悪魔の報復1938クイーンハリウッドシリーズ1
17ハートの41938クイーンハリウッドシリーズ2
18ドラゴンの歯1939クイーンハリウッドシリーズ3
19災厄の町1942クイーンライツヴィルシリーズ1
20靴に住む老婆1943クイーン
21フォックス家の殺人1945クイーンライツヴィルシリーズ2
22十日間の不思議1948クイーンライツヴィルシリーズ3
23九尾の猫1949クイーン
24ダブル・ダブル1950クイーンライツヴィルシリーズ4
25悪の起源1951クイーン
26帝王死す1952クイーンライツヴィルシリーズ5
27緋文字1953クイーン
28最後の一撃1953クイーン
29ガラスの村1954ノンシリーズ
30盤面の敵1963クイーン※シオドア・スタージョンの代作
31第八の日1964クイーン※エイヴラム・デイヴィッドスンの代作
32三角形の第四辺1965クイーン※エイヴィラム・デヴィットスンの代作
33恐怖の研究1966クイーン
341967クイーン
35真鍮の家1968クイーン
36孤独の島1969
37最後の女1970クイーンライツヴィルシリーズ6
38心地よく秘密めいた場所1952クイーン
39間違いの悲劇1999クイーン短編と未完結「間違いの悲劇」のプロットが収録

エラリー・クイーンの番外編・ラジオ・映像の小説化

No.タイトル出版年
1クイーン警視自身の事件1956
2エラリー・クイーンの事件簿11972
3エラリー・クイーンの事件簿21974
4ナポレオンの剃刀の冒険―聴取者への挑戦12008
5死せる案山子の冒険―聴取者への挑戦22009
6犯罪コーポレーションの冒険 聴取者への挑戦32018
7消える魔術師の冒険 聴取者への挑戦42021

エラリー・クイーンの作品一覧(短編集)

No.タイトル出版年
1エラリー・クイーンの冒険(新訳)1934
2エラリー・クイーンの新冒険(新訳)1940
3犯罪カレンダー(1〜6月)1953
3犯罪カレンダー(7〜12月)1953
4クイーン検察局1955
5クイーンのフルハウス1965
6クイーンの犯罪実験室1968

以下、読んだ感想もまとめてます。

「エラリー・クイーンの冒険」のあらすじと感想(ネタバレ)|粒ぞろいの短編集
「エラリー・クイーンの冒険」のあらすじと感想(ネタバレ)|粒ぞろいの短編集

クイーン警視自身の事件(エラリークイーン)のあらすじと感想|父が活躍する番外編
クイーン警視自身の事件(エラリークイーン)のあらすじと感想|父が活躍する番外編

クイーン犯罪実験室のあらすじと感想(ネタバレ)|エラリー・クイーンの7冊目の短編集。
クイーン犯罪実験室のあらすじと感想(ネタバレ)|エラリー・クイーンの7冊目の短編集。


クイーン検察局のあらすじと感想(ネタバレ)|クイーンの4冊目短編集

ジュナの冒険シリーズ(角川文庫)

こちらは、エラリー・クイーン・ジュニア名義の児童書シリーズです。
国名シリーズで登場した、名探偵エラリーの助手ジュナが主人公となるシリーズです。

ただし、名探偵エラリーとは出会う前の話です。
以下の作品は新訳です。イラスト付きで楽しく読めるので小中学生に向けにおすすめです。

ジュナの冒険シリーズとしてはまだ2作品しか出ていないので、全シリーズ制覇したい方は、②の表を御覧ください。

No.タイトル出版年
1見習い探偵ジュナの冒険 幽霊屋敷と消えたオウム2016
2見習い探偵ジュナの冒険 黒い犬と逃げた銀行強盗2017

②ジュナの冒険シリーズ(ハヤカワ文庫)

以下の作品はだいぶ昔の作品で、絶版になっているので中々読めないと思います。

図書館で借りることをおすすめいたします。

No.タイトル出版年備考
1黒い犬の秘密1941
2金色の鷲の秘密1942
3緑色の亀の秘密1944
4赤いリスの秘密1946
5茶色い狐の秘密1948
6白い象の秘密1950
7黄色い猫の秘密1952
8青いにしんの秘密1954
9紫の鳥の秘密1966単行本化されていない作品。2008年2月号〜4月号ミステリマガジンに掲載。




エラリー・クイーンの関連作品

ここでは、エラリー・クイーン関連の解説書などをまとめます。

NO.タイトル年数概要
1エラリー・クイーン 推理の芸術2016偉大なミステリ作家のデビューから晩年までの軌跡をたどったエラリー・クイーン伝の決定版
2エラリー・クイーン創作の秘密: 往復書簡1947-1950年2004中期の傑作『十日間の不思議』『九尾の猫』『悪の起源』を完成させていく過程を明らかにした貴重なドキュメント。
3エラリー・クイーン完全ガイド2021エラリー・クイーン研究の第一人者によるクイーン入門ガイド

いろいろあるんですが、ファンにとっては垂涎ものだと思います。おすすめは「エラリー・クイーン創作の秘密: 往復書簡1947-1950年」が最高に面白いので、ぜひ読んで欲しいです。読んだ感想はこちら。


「エラリー・クイーン創作の秘密: 往復書簡1947-1950年」のあらすじと感想|ファンには堪らない創作秘話
「エラリー・クイーン創作の秘密: 往復書簡1947-1950年」のあらすじと感想|ファンには堪らない創作秘話




まとめ

ボリューミーになってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。
この作品が抜けてる、これは違うなどのご指摘がありましたら教えていただけると助かります!

エラリー・クイーンは人生の一冊と言っても過言ではありません。
作品と出会ったのは大人になってからですが、むしろ大人になってからハマってよかったと思うほどです。

ご興味ある方はぜひこの機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。