島田荘司「御手洗潔シリーズ」読む順番と一番おすすめの巻をご紹介!

島田荘司「御手洗潔シリーズ」読む順番と一番おすすめの巻をご紹介!

\\ AmazonのGWキャンペーン(50%OFF)//

Kindleの小説やまんが、ビジネス書、雑誌などが50%OFFになっています。これを機会にぜひ買い逃した本をチェックしてみてください!
開催期間:2021年4月28日(水)~2021年5月13日(木)(日本時間)

→50%OFFの本をチェック

御手洗潔シリーズとは

御手洗潔みたらい きよしシリーズとは、ミステリー作家の島田荘司しまだ そうじさんが創り出した大人気の名探偵シリーズです。

2015年に俳優の玉木さんが御手洗役として、ドラマ化したほどの大人気作品です。

このシリーズの第一作「占星術殺人事件」は著者島田さんの処女作なんですが、この後登場した数々のミステリー小説家や創作者にとって多大なる影響を与えた作品でもあります。

このシリーズの面白い点は、ミステリー小説における予想していなかったトリックの数々、小説としての物語の展開の上手さ、そして個性豊かな登場人物です。

第一作が発売されたのは1981年で40年以上前の作品ですが、今読んでも全く問題ないほどの面白さが味わえます。

今回は御手洗潔シリーズについて、ご紹介していきます。



御手洗潔シリーズの登場人物

名探偵の御手洗潔みたらい きよし

御手洗潔は、黒髪で長髪、そして女性にモテる男前な容姿をしています。

ですがそんな彼にも変わった一面があり、歩道でいきなり演説を始めたり、テンションが高い時と低い時の落差が激しく鬱の傾向がある、といった部分があります。

今話題の「Another」の著者である綾辻行人さんは、著者の島田さんを尊敬しているそうです。

その証拠に、綾辻さんの名作「館シリーズ」に登場する探偵の島田潔は、島田荘司さんの「島田」と御手洗潔の「潔」から由来します。

館シリーズの1巻「十角館の殺人」に少し触れられていますので、興味がある方はそちらをご覧ください。

相棒の石岡和巳いしおか たつみ

奇人変人の御手洗潔の相棒役として石岡和巳いしおか たつみがおり、ホームズとワトソンのような関係で色々な難事件を解決していきます。

御手洗シリーズは、ほとんど石岡さんの視点で書かれています。
今まで解決した事件は全て、石岡さんによって書籍化されるという設定です。

至って普通の男性なんですが、御手洗潔と出会ったきっかけはある事件に石岡さんが巻き込まれたのを御手洗潔が救ったことから始まります。

シリーズ3巻の「異邦の騎士」がその出会い編になりますので、ぜひご覧ください。

御手洗潔シリーズの読む順番

こちらは出版年数順に記載しています。

時系列が前後する場合がありますが、基本的には順番に読むと登場人物たちの関係性が見えてきて面白いです。

できれば、この順番どおりに読むと、御手洗さんや石岡さんなどの関係性が進んでいきます。

No. タイトル 長編/短編 出版年
1 占星術殺人事件 長編 1981
2 斜め屋敷の犯罪 長編 1982
3 御手洗潔の挨拶 短編 1987
4 異邦の騎士 長編 1988
5 暗闇坂の人喰いの木 長編 1990
6 御手洗潔のダンス 短編 1990
7 水晶のピラミッド 長編 1991
8 眩暈 長編 1992
9 アトポス 長編 1993
10 龍臥亭事件(上) 長編 1996
10 龍臥亭事件(下) 長編 1996
11 御手洗潔のメロディ 長編 1998
12 Pの密室 短編 1999
13 最後のディナー 短編 1999
14 ハリウッド・サーティフィケート 長編 2001
15 ロシア幽霊軍艦事件 長編 2002
16 魔神の遊戯 長編 2002
17 セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴 長編 2002
18 上高地の切り裂きジャック 短編 2003
19 ネジ式ザゼツキー 長編 2003
20 龍臥亭幻想(上) 長編 2004
20 龍臥亭幻想(下) 長編 2004
21 摩天楼の怪人 長編 2005
22 溺れる人魚 短編 2006
22 UFO大通り 短編 2006
24 最後の一球 長編 2006
25 リベルタスの寓話 短編 2007
26 追憶のカシュガル 進々堂世界一周 短編 2011
27 星籠の海(上) 長編 2013
27 星籠の海(下) 長編 2013
28 屋上(別名:屋上の道化たち) 長編 2016
29 御手洗潔の追憶 短編 2016
30 鳥居の密室 世界にただひとりのサンタクロース 長編 2018

御手洗潔関連作品

こちらは、名探偵の御手洗さんが登場する話もあれば、シリーズに登場した関連キャラクターが主人公になる話もあります。

No. タイトル 出版年 備考
1 毒を売る女 1991 御手洗さん登場
2 切り裂きジャック・百年の孤独 1988 御手洗さん登場
3 島田荘司読本 1997 「BEWITH」への手紙、読者への手紙を収録
4 犬坊里美の冒険 2006 犬坊里美が主役
5 痴漢をゆるさない! 犬坊里美の冒険 検察修習編 2010 ジャーロ No.40に収録
6 御手洗潔ショートショート 2016 BAILA 2016年6月号に収録
7 香具山の白い衣 2016 ダ・ヴィンチ 2016年6月号に収録
8 名探偵傑作短篇集 御手洗潔篇 2017 他の短編で収録されたものを再収録した本

今だ未完結シリーズ

ちなみに御手洗潔シリーズは、まだ完結していません。

一作ずつ完結型になっているので問題はないのですが、登場人物たちの行方にはまだまだ続きがあるようです。

個人的には、死ぬまでに続きが読めたら嬉しいなと思ってます。



御手洗潔シリーズのおすすめランキング

短編を含めると全26作品もあるシリーズですが、その中でもおすすめする作品をランキング形式で、10位ご紹介します。

シリーズを初めて読む方や、全部読むのが面倒な方など、以下の作品さえ押さえておけばOKです。

1位 異邦の騎士(3巻)

あらすじ

失われた過去の記憶が浮かび上がり、男は戦慄する。

自分は本当に愛する妻子を殺したのか。やっと手にした幸せな生活に忍び寄る新たな魔手。

私が一番おすすめする作品です。

今まで読んだ数々のミステリー小説の中でも一、二を争うほどの名作です。

ミステリ好きに聞くと、「占星術殺人事件」が真っ先にあげられるかもしれませんが、個人的にこちらが一押しです。

とにかく読後は脱帽。

主人公はワトソン役の石岡さんです。

ある日、なぜか自分の記憶を全て失った状態で一人の女性と出会います。

成り行きでその女性のお宅で住むことになるのですが、ある時女性の家の、部屋の中から自分の顔が映った免許証を発見します。

なぜ自分の免許証がそこにあるのか?女性が隠したのか?

ただ、この免許証に書いてある住所に行けば、自分の記憶を取り戻せるかもしれない。

そう思った石岡さんは女性に黙って、その住所に向かうのですが…。

そこから物語が急激に見え方が変わります。

最後までジェットコースターのように駆け抜けるので、読む手は止まらないです。

2位 占星術殺人事件(1巻)

あらすじ

怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。

その内容は、6人の処女から肉体各部をとり、星座に合わせて新しい人体を合成する、というもの。

画家は密室で殺された。そして1カ月後には、6人の若い女性が行方不明のあげくバラバラ死体となって…。

御手洗シリーズといえば、この作品です。

著者の島田さんのデビュー作なんですが、「これは本当にデビュー作なのか?」と思わず呟いてしまうほどの出来栄えです。

あらすじにもあるとおり、バラバラ死体が出てくるので、苦手な方は読むのをやめたほうがいいです。

ただ、それを超えてかなりトリックが面白いです。

物語の途中で「読者への挑戦状」という遊びが入ってます。(この部分はかの有名な著者エラリー・クイーンが始めた遊びです)

ここまで十分なヒントが出てるからお前ら(読者)にも解けるだろう、という島田さんからの挑戦なんですが、こういうことされると思わず挑戦したくなります。

国内の本格古典ミステリとして素晴らしい作品なので、ミステリを読んだことがない方はぜひ読んでいただきたいです。

これを機にミステリ沼へようこそ。

3位 御手洗潔の挨拶(短編集)

あらすじ

嵐の夜、マンションの十一階から姿を消した男が、十三分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。

しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、その首には絞殺の痕もついていた。

男は殺されるために謎の移動をしたのか?

奇想天外とみえるトリックを秘めた四つの事件に名探偵御手洗潔が挑む名作。

上位二作品は、長編ですが今作は短編です。

あらすじにもありますが、どう考えても物理的に不可能な事件が起こり、謎を解明するために御手洗さんが登場します。

短編だから初めての人は読みやすいという点と、なによりミステリー小説としての完成度が高いという点でランクインしました。

トリックは言うまでもなく、物語としてもぐっときます。

長編では見られない、御手洗さんの別の顔が見られるのでおすすめです。

4位 アトポス(9巻)

あらすじ

虚栄の都・ハリウッドに血で爛れた顔の「怪物」が出没する。

ホラー作家が首を切断され、嬰児が次々と誘拐される事件の真相は何か。

女優レオナ松崎が主演の映画『サロメ』の撮影が行われる水の砂漠・死海でも惨劇は繰り返され、甦る吸血鬼の恐怖に御手洗潔が立ち向う。

ハリウッド女優のレオナが主人公の、長編作品です。

なぜか次々と奇怪な殺人事件が起こるんですが、不気味すぎて一向に事件の概要が見えてきません。どれも繋がりがなくて混乱し、レオナもおかしくなっていきます。

最後の最後で、御手洗さんが登場して謎を解いてくれるんですが、謎解きを読んだ時の快感は素晴らしいです。

御手洗さんが登場した時は「待ってたよヒーロー!」と心の中で叫ぶくらいでした。

5位 御手洗潔のメロディ(短編集)

あらすじ

何度も壊されるレストランの便器と、高名な声楽家が捜し求める美女。

無関係としか思えない2つの出来事の間に御手洗潔が存在する時、見えない線が光り始める。

御手洗の奇人ぶり天才ぶりが際だつ「IgE」のほか、大学時代の危険な事件「ボストン幽霊絵画事件」など、名探偵の過去と現在をつなぐ4つの傑作短編を収録。

短編集です。どれも良作なミステリー小説がそろっています。

どの短編もおすすめなんですが、個人的に「さらば遠い輝き」という話が大変好きです。

ファン向けの短編なんですが、御手洗さんと石岡さんが好きなファンにとってはご褒美のような作品です。

6位 暗闇坂の人喰いの木(5巻)

あらすじ

さらし首の名所・暗闇坂にそそり立つ樹齢2000年の大楠。

この巨木が次々に人間を呑み込んだ?

近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とは何か?

信じられぬ怪事件の数々に名探偵・御手洗潔が挑戦する。

だが真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨を極めた。

始終暗い話が続くのですが、ページをめくる手が止まらないことを請負います。(少しグロイ描写があるので苦手な方はおすすめしません)

かなり長いと感じる人が多いと思います。ですが、それを超えて読ませてくる手腕はさすが島田さんだなと感嘆しました。

トリックは解けなかったのですが、めちゃくちゃ面白かったです。

7位 水晶のピラミッド(7巻)

あらすじ

エジプト・ギザの大ピラミッドを原寸大で再現したピラミッドで起こる怪事。

冥府の使者アヌビスが5000年の時空を超えて突然甦り、空中30メートルの密室で男が「溺死」を遂げる!

アメリカのビッチ・ポイントに出現した現代のピラミッドの謎に挑む名探偵・御手洗潔。壮大なテーマに挑んだ本格ミステリーの大作。

個人的にエジプトの話が好きなんですが、舞台はエジプトです!

密室殺人事件で、発想がかなり面白いです。トリックは検討がつかないかもしれません。

物語が壮大で、一体どこまで風呂敷を広げるの?と思いながら読みましたが最後まで非常に楽しめます。私は大好きな作品です。

8位 斜め屋敷の犯罪(2巻)

あらすじ

北海道の最北端・宗谷岬に傾いて建つ館――通称「斜め屋敷」。

雪降る聖夜にこの奇妙な館でパーティが開かれたが、翌日、密室状態の部屋で招待客の死体が発見された。

人々が恐慌を来す中、さらに続く惨劇。御手洗潔は謎をどう解くのか

恐らく出版された当時は衝撃的だったんじゃないかと思わせる、トリックや犯人だと思います。

読んだ当初は本当に予想がつかず、全くわからなかったのがすごく印象に残っています。

ちなみに御手洗さんが登場するまで、かなり長いです。でも舞台が館なので間違いなく面白いです!

9位 眩暈(8巻)

あらすじ

切断された男女が合成され、両性具有者となって甦る。

窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかりだ。

『占星術殺人事件』を愛読する青年が書き残した戦慄の日記が示すものは何か。

醜悪な現実世界に奇想と驚天動地のトリックの矢を放つ。ミステリーの新たな飛翔を決定づけた傑作。

この巻は、冒頭からかなり薄気味悪いです。

一体なんの話だと頭の中が混乱してくるんですが、先が気になりすぎてどんどん読んでしまいます。

伏線があちこちに張ってあり、最後は真相は驚くこと間違いありません。めちゃくちゃ面白いです。

10位 ロシア幽霊軍艦事件(15巻)

あらすじ

箱根、富士屋ホテルに飾られていた一枚の写真。

そこには1919年夏に突如芦ノ湖に現れた帝政ロシアの軍艦が写っていた。

四方を山に囲まれた軍艦はしかし、一夜にして姿を消す。

巨大軍艦はいかにして“密室”から脱したのか。

その消失の裏にはロマノフ王朝最後の皇女・アナスタシアと日本を巡る壮大な謎が隠されていた――。

御手洗潔が解き明かす、時空を超えた世紀のミステリー。

御手洗さんが現実でロマノフ王朝の謎を解く一方で、皇女アナスタシアの視点で歴史を振り返るような2つの物語が入り混じります。

その構成がかなり見事で、面白すぎて読み込んでしまいます。

実は私、初めに読んだ御手洗シリーズがこの巻で、当時は面白さに衝撃を受けたことを覚えています。

本当の歴史とは異なるように書いていると思いますが、こんなに歴史を上手くミステリーとして仕上げるのは流石だなと思いました。



まとめ

御手洗シリーズ、いかがでしょうか。

御手洗さんと石岡さんの関係は、まさにシャーロックホームズとワトソンの関係と凸凹ぐあいが一緒です。

ですが、シャーロックの敵はモリアーティのように、御手洗さんの敵は出てきません。

変わりにレオナ、というハリウッド女優が御手洗さんに片想いします。

ちょっとアイリーンのような立場ですが、アイリーンと違って、レオナは御手洗さんにベタ惚れです。

シリーズを読み進めると、御手洗、石岡、レオナの関係性が見えてきて面白いです。

実際に読まないと面白さは伝わらないと思いますが、この記事で少しは興味を持ってもらえたら嬉しいです。