「ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ」とは
「ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ」とは、小説家のアンソニー・ホロヴィッツが語り手となり、元刑事のホーソーンと共に事件を解決していくミステリシリーズです。
全10冊を予定しているシリーズなんですが、事件とは別に少しずつ探偵役のホーソーンの正体を探っていく物語でもあります。
今最も熱い本格ミステリー小説として注目されているので、ミステリ好きとしては絶対に見逃せない作品となっています。
今回はこちらのシリーズをご紹介いたします。
「ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ」の読む順番
基本的に、順番に読むことをおすすめします。
一巻ごとに事件は解決するのですが、謎が多いホーソーンの正体が少しずつ明かされていくので、順番に読んだほうが面白いです。
No. | タイトル | 出版年 |
---|---|---|
1 | メインテーマは殺人 | 2019 |
2 | その裁きは死 | 2020 |
3 | 殺しへのライン | 2022 |
4 | ナイフをひねれば | 2023 |
「ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ(Hawthorne and Horowitz)」の原書一覧
このシリーズの原題は「Hawthorne and Horowitz」です。
原書で読める方は、ぜひ御覧ください。
No. | タイトル | 出版年 |
---|---|---|
1 | The Word Is Murder | 2017 |
2 | The Sentence is Death | 2018 |
3 | A Line to Kill | 2021 |
4 | The Twist of a Knife | 2022 |
アンソニー・ホロヴィッツの他シリーズについては以下でご紹介しています。
そちらが現在一番人気ですので、合わせて御覧ください。
カササギ殺人事件シリーズの読む順番をご紹介|アンソニー・ホロヴィッツによる本格ミステリ
アンソニー・ホロヴィッツの作品一覧・シリーズまとめ【現代のクリスティ】
1巻 メインテーマは殺人
記念すべき1巻目。かなり本格ミステリーで面白いです。
自宅で殺された裕福な老婦人が、およそ数時間前に葬儀屋で自分の葬儀を予約していました。
老婦人は殺されることを予期していたのでしょうか?という点がポイントになります。
きちんと読者にも謎が解けるように、至るところにヒントが隠されていますので、ぜひ挑戦してみてください。
いやー最後の最後に騙されました…
あらすじや感想はこちら。
「メインテーマは殺人」のあらすじと感想|アンソニー・ホロヴィッツの読み応え抜群の本格ミステリー
あらすじ
自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。
彼女は自分が殺されると知っていたのか? 作家のわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、ドラマ『インジャスティス』の脚本執筆で知りあったホーソーンという元刑事から連絡を受ける。
この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかというのだ。かくしてわたしは、きわめて有能だが偏屈な男と行動をともにすることに……。
ワトスン役は著者自身、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ! 7冠制覇『カササギ殺人事件』に並ぶ圧倒的な傑作登場。
2巻 その裁きは死
今回は離婚専門の弁護士が撲殺された事件で、壁には「182」という謎の数字がペンキで書かれていました。
ホーソーンとホロヴィッツは調査を始めるのですが、被害者の弁護士には何人か怪しい人物がいるようで、彼の過去などを探っていきます。
前作を読んだ人なら察しがつくと思いますが、事件の流れがまるで一緒です。
しかし全く違ったミステリに仕上がっており、面白いのでぜひ読んでいただきたいです。
あらすじや感想はこちら。
「その裁きは死」のあらすじと感想|果たして犯人を当てられるか?(アンソニー・ホロヴィッツ)
あらすじ
実直さが評判の離婚専門の弁護士が殺害された。裁判の相手方だった人気作家が口走った脅しに似た方法で。
現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた数字“182”。被害者が殺される直前に残した謎の言葉。
脚本を手がけた『刑事フォイル』の撮影に立ち会っていたわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事件の捜査にふたたび引きずりこまれて──。
年末ミステリランキングを完全制覇した『メインテーマは殺人』に並ぶ、シリーズ第2弾! 驚嘆確実、完全無比の犯人当てミステリ。
3巻 殺しへのライン
今回は「メインテーマは殺人」のプローモーションで、オルダニー島の文学フェスにアンソニーとホーソーンの二人は参加します。
しかし文学フェスのパーティーの後日、文学フェス援助者であるチャールズが、椅子に座ったまま殺されているのが発見されます。
椅子に左手・両足首を縛られ、右手は自由のままの状態で首にペーパーナイフが刺さっていました。
今回フーダニットですが、言葉遊びが巧みな巻でもあります。ラインとはどういう意味なのか、考えながら読むと面白いです!
あらすじや感想はこちら。
「殺しへのライン」のあらすじと感想|一体誰が嘘をついているのか?
あらすじ
『メインテーマは殺人』の刊行まであと3ヵ月。
プロモーションとして、探偵ダニエル・ホーソーンとわたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは、初めて開催される文芸フェスに参加するため、チャンネル諸島のオルダニー島を訪れた。どことなく不穏な雰囲気が漂っていたところ、文芸フェスの関係者のひとりが死体で発見される。
椅子に手足をテープで固定されていたが、なぜか右手だけは自由なままで……。年末ミステリランキングを完全制覇した『メインテーマは殺人』『殺しへのライン』に並ぶ、〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ最新刊!
4巻 ナイフをひねれば
あらすじ
「われわれの契約は、これで終わりだ」彼が主人公のミステリを書くことに耐えかねて、わたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは探偵ダニエル・ホーソーンにこう告げた。
翌週、ロンドンの劇場でわたしの戯曲『マインドゲーム』の公演が始まる。初日の夜、劇評家の酷評を目にして落胆するわたし。
翌朝、その劇評家の死体が発見された。凶器はなんとわたしの短剣。
かくして逮捕されたわたしにはわかっていた。自分を救ってくれるのは、あの男だけだと。〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズの新たな傑作!
まとめ
ホロヴィッツ&ホーソーンシリーズは、中々好き嫌いが分かれる作品だと思います。
特にホーソーンが始終嫌味や人に気を使わない感じなので、地味に苦手になるかもしれません。個人的には大好きなキャラですが。
しかし作品としては、現代のホームズ&ワトソンらしくウィットに富んだ会話も含みつつ本格ミステリーとしてよく出来ています。
ぜひ機会があれば、読んでみてください!
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