その裁きは死(アンソニー・ホロヴィッツ)のあらすじと感想|果たして犯人を当てられるか?

その裁きは死(アンソニー・ホロヴィッツ)のあらすじと感想|果たして犯人を当てられるか?

「その裁きは死(アンソニー・ホロヴィッツ)」とは

「その裁きは死」とは、著者のアンソニー・ホロヴィッツが書いた、ホーソーン&ホロヴィッツシリーズの2巻目になります。

前作「メインテーマは殺人」はフーダニットでしたが、今回の謎も犯人を当てるミステリー作品です。
相変わらず、著者のアンソニーはかなり詳細に事件を描写しているので、読者に公平なミステリーになっています。

今回は「その裁きは死」をご紹介いたします。

アンソニー・ホロヴィッツの作品について

今回のシリーズや他のシリーズの詳細については、以下でまとめています。合わせて御覧ください!

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「その裁きは死」のあらすじと登場人物

あらすじ

実直さが評判の離婚専門の弁護士が殺害された。裁判の相手方だった人気作家が口走った脅しに似た方法で。

現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた数字“182”。被害者が殺される直前に残した謎の言葉。

脚本を手がけた『刑事フォイル』の撮影に立ち会っていたわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事件の捜査にふたたび引きずりこまれて──。

年末ミステリランキングを完全制覇した『メインテーマは殺人』に並ぶ、シリーズ第2弾! 驚嘆確実、完全無比の犯人当てミステリ。

大雑把にあらすじを説明すると、前回に引き続きホーソーンがホロヴィッツを連れて、本を書くためにとある殺人事件を調査します。

今回の被害者は離婚専門の弁護士で、部屋でワインボトルによって撲殺されていました。
壁にペンキで「182」という謎の数字が書かれており、殺される直前に何者かが被害者の部屋に訪れていたことだけ発覚します。

ホーソーンたちは周辺人物を調査し始めるのですが、被害者のリチャードには職業上、恨まれる立場で色々な人物が容疑者として上がってきます。
また、過去に洞窟事故でリチャードの友達が亡くなっていたことも発覚します。
被害者の敵が多い中、果たして誰が犯人なんでしょうか?

登場人物(少々ネタバレ)

登場人物が多いですが、実は注目すべき重要な人はちょっとだけです。流し見してください。

ダニエル・ホーソーン:元刑事。色々あってロンドン警視庁の顧問で、警察の案件を受けて捜査している

アンソニー・ホロヴィッツ:本作の語り手。「アレックス・ライダー」など著名な作家

リチャード・プライス:離婚専門の弁護士。やり手でお金持ち。ダヴィーナを援助している

スティーヴン・スペンサー:リチャードのパートナー。同居している画廊経営者

アキラ・アンノ:作家。リチャードが殺される前に飲食店で彼を罵る

エイドリアン・ロックウッド:アキラの元夫。不動産開発業者。金持ち

ダヴィーナ・リチャードスン:チャーリーの妻。インテリアデザイナーで、リチャードに援助してもらってる

チャールズ・リチャードスン(チャーリー):ダヴィーナの夫。リチャードの同級生。洞窟事故で死亡

コリン・リチャードスン:ダヴィーナの息子

グレゴリー・テイラー(グレッグ):リチャードの同級生。建設資材会社の経理部長

スーザン・テイラー(スー):リチャードのパートナー。同居している画廊経営者

カーラ・グランショー:ロンドン警察庁警部。めちゃくちゃ嫌なやつ

ダレン・ミルズ:ロンドン警視庁巡査。めちゃくちゃ嫌なやつ

その裁きは死(アンソニー・ホロヴィッツ)の感想(ネタバレあり)

2巻目も中々読み応えがありました。
途中まで「あれ、これ1巻目と物語展開が似てない…?」と不思議だったのですが、さすがに最後は全く違いました。

今回も最初からきちんと伏線が張ってあって、わかる人には解けるようになってるのですが、私は普通に間違えました…(難しいですね)

ただ個人的には、1巻のほうが新鮮でした。
というかホーソーンが好きすぎて、途中からホーソーンの謎のほうに気を取られてました。

以下気になった点を語っていきます。

殺人事件を解く鍵とは?

今回の事件で重要な手がかりになるのは、被害者のリチャードが殺害される前に部屋に誰かを招き入れたことです。
そして、同居人のスペンサーが通話ごしに「もう遅いのに」と言うのを聞いています。

そして、もう一つは壁に謎の182という数字が書かれていることです。
これらを忘れずに考えながら読むと解けます。

しかし面白いくらいに、作中でミスリードを誘う仕掛けがいくつかあって、完全に惑わされました。

トリックと犯人については書きませんが、最後は必ずあっと驚くような展開が待ち受けています。
著者がよく使う手で、本筋から読者の目を逸らす技巧が中々手強かった…相変わらず上手かったです。

少しずつ明かされるホーソーンの謎

前回は彼の住むところ、息子、彼が警察を辞めさせられた経緯などが明かされました。

今回は、ホーソーンの偽名疑惑と、彼の相棒の存在、そして彼が参加する「読書会」について語られていきます。

個人的にホーソーンはかなり気に入っているので、今回も活躍しているところをニヤニヤしながら読んでいました。彼の決して懐かない猫っぷりが非常にかわいいです。

ホーソンは本名?偽名?

事件の調査でギャリヴァンに帰ってきてから、パブでホーソーンを「ビリー」と呼ぶマイク・カーライルという男に出会います。
しかし、ホーソーンは彼を人違いだと頑なに拒否します。

どうやらマイクの中でホーソンは、リースという場所にいたビリーという人物のようでした。

今だによくわかっていないのですが、彼の名前は偽名なんでしょうか?
職業上、前もって身元を調査されるでしょうし、偽名ではないと思うのですが、一体彼はリースで何をしていたんでしょうか?

2人目の協力者

1巻目では、ホロヴィッツに自分の本を書いてもらおうとホーソーンの奥さんに援護射撃をお願いしていました。

今回は調査のための資料集めに、まさかの19歳ケヴィンに協力してもらっていました。
ケヴィンはホーソーンの家の下の階に住んでいる車椅子の男の子で、どうやらPCのハッキングが得意のようです。

ホーソーンに誘われてホロヴィッツが「読書会」に参加した時、ケヴィンの部屋を覗くと自分の画像が彼のPCに映っていました。
このシーン地味にホラーでした。自分の知らないところで誰かに調べられている経験ってあんまりないでしょうね。芸能人でもない限り。

そんな出来事によってホーソーンの秘密が明かされたわけですが、彼にはまだまだ秘密がありそうです。

今のところ気になっているのは、

・妻子との関係は?
・マイクとの関係は?
・どうして本を出したいのか?

この中で一番気になっているのは、どうしてホーソーンは本を出したいのか、についてです。
勝手な推測だと、自分の息子が重病で金いる、今住んでいるところから引っ越したい、などが考えられますが…。

なんにしてもお金が欲しいというのは間違いなさそうですが、本にしても即金でもらえないのになぜ?という疑問もあります。

3巻もワクワクしながら待ちたいと思います。

まとめ

相変わらず読み応え抜群のシリーズですが、今回はちょっと前回と同じ物語展開だったので、正直飽きました。
ミステリーは上手いのですが。

あくまでも個人的な感想なのでご了承いただきたいのと、本格ミステリー小説が好きな方は満足できる作品だと思います。

ご興味あったらぜひ読んでみてください。

1巻目の感想はこちら。
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