横溝正史のおすすめ名作ランキング10選!代表作シリーズのまとめ

横溝正史のおすすめ名作ランキング10選!代表作シリーズのまとめ

横溝正史(よこみぞせいし)とは

横溝正史とは、日本ミステリーを代表する推理作家です。江戸川乱歩や高木彬光などと並ぶほど、彼の創り出した「名探偵の金田一耕助」は日本三大探偵の一人です。

彼の代表作は、「獄門島」や「蝶々殺人事件」などがあります。

ちなみに、彼の作風はミステリーに加えて怪奇色が強く、胸糞悪い結末を迎える系が多いです。角川文庫の表紙がかなり怖い絵になっていますが、実際に小説の中身も中々ドロドロした内容が多いです。
江戸川乱歩が淫靡だとしたら、横溝正史は陰惨です。

今回は横溝正史作品の中でおすすめ作品やシリーズについてご紹介します。

ちなみに、横溝先生の代表作「金田一耕助シリーズ」については以下の記事でご紹介していますので、合わせて御覧ください。
金田一耕助シリーズ(横溝正史)の読む順番は?全30巻をご紹介!

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横溝正史のおすすめ名作ランキング10選!

横溝正史作品は金田一耕助シリーズだけでも70作品以上にものぼっています。その中でも選りすぐりの10作品をランキング化してみました。
未読の方はぜひ参考にしてみてください。

1位 貸しボート十三号(金田一耕助シリーズ)

あらすじ

白昼の隅田川にポツンと漂う一艘の貸しボート。

そのボートの中を見た人々は一斉に悲鳴を上げた。 中には、首を途中まで挽き切られ、血まみれになって横たわる男女の惨死体が!

金田一耕助と等々力警部はただちに現場へ急行した。

綿密な聞き込みの結果、事件直前に、金ぶち眼鏡に鼻ひげを蓄えた中年紳士がボートを借りたことが判明。

この謎の人物を追って捜査が開始された。 だが、事件の進展は意外な方向に……。表題作ほか2篇を含む横溝正史の本格推理傑作選。

横溝正史の代表作を差し置いてこの巻を選んだのは、一番おもしろくて衝撃を受けたからです。

この巻には、
・貸しボート十三号
・湖泥
・堕ちたる天女
の三編が収録されていて、どれも非常に秀逸な作品となっています。

犯罪がどれも陰惨で「うっ・・・」となったりしますが、捜査の展開が面白くて読み進める手が止まらないこと間違いなし。
ちなみにこの中の一番は「湖泥」です!田舎の閉鎖的なコミュニティが舞台で、とても面白いです。

ただ、物語がとてもドロドロしてるので苦手な方はお気をつけくださいね。

2位 本陣殺人事件(金田一耕助シリーズ)

あらすじ

江戸時代からの宿場本陣の旧家、一柳家。

その婚礼の夜に響き渡った、ただならぬ人の悲鳴と琴の音。

離れ座敷では新郎新婦が血まみれになって、惨殺されていた。

枕元には、家宝の名琴と三本指の血痕のついた金屏風が残され、一面に降り積もった雪は、離れ座敷を完全な密室にしていた……。

アメリカから帰国した金田一耕助の、初登場作品となる表題作ほか、「車井戸はなぜ軋る」「黒猫亭事件」の二編を収録。

今回は金田一が初登場する巻なんですが、ぎりぎりまで登場しないという巻。
大雪が降る日、犯罪現場には足跡が一つも残っていないという密室事件です。

最後の謎解きが非常に面白くて、加えてお家騒動のドラマチックで思わず読んでしまいます。

ただ、密室殺人が起こるまでのトリックが複雑すぎて、リアルで再現できるかというと無理かな〜と思います。

3位 夜歩く(金田一耕助シリーズ)

あらすじ

「我、近く汝のもとに赴きて結婚せん」という奇妙な手紙と佝僂の写真が、古神家の令嬢八千代のもとにまいこんだ。

三日後に起きた、キャバレー『花』での佝僂画家狙撃事件。

それが首なし連続殺人の発端だった……。 因縁の呪いか? 憎悪、貪欲、不倫、迷信、嫉妬と、どす黒い要素が執念深くからみあって、古神家にまつわる、世にも凄惨な殺人事件の幕が切って落とされた!!

この巻もとっても面白くて名作です!なんで知名度が低いのかわからないくらいです。

ストーリーの運びがかなりお上手で、何重のトリックも意外な犯人も全然見抜けませんでした。
ちょっとアガサ・クリスティの「アクロイド殺し」に似てます。

「夜歩く」というのが何を指してるのかも想像すると面白いと思います。

4位 獄門島(金田一耕助シリーズ)

あらすじ

獄門島――江戸三百年を通じて流刑の地とされてきたこの島へ金田一耕助が渡ったのは、復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託されたためであった。

『三人の妹たちが殺される……おれの代わりに獄門島へ行ってくれ』瀬戸内海に浮かぶ小島で網元として君臨する鬼頭家を訪れた金田一は、美しいが、どこか尋常でない三姉妹に会った。

だが、その後、遺言通り悪夢のような連続殺人事件が! トリックを象徴する芭蕉の俳句。 後世の推理作家に多大な影響を与えたミステリーの金字塔!!

横溝さんといったらこの作品。
かなり雰囲気が怖いのですが、面白くてあっという間に読めます!

金田一が戦死した友人の死を知らせに獄門島へ行きます。しかしその島で何故か三姉妹が次々と奇妙な姿で殺されていきます。

この事件の犯人は中々狂ってる感じだったのが印象です。どの事件も狂ってる人が多いんですが、異様なくらい狂人で、背筋がゾワッとしました。

5位 犬神家の一族(金田一耕助シリーズ)

あらすじ

信州財界一の巨頭、犬神財閥の創始者犬神佐兵衛は、血で血を洗う葛藤を予期したかのような遺言状を残して永眠した。

佐兵衛は生涯正室を持たず、女ばかり三人の子があったが、それぞれ生母を異にしていた。

一族の不吉な争いを予期し、金田一耕助に協力を要請していた顧問弁護士事務所の若林がやがて何者かに殺害される。

だが、これは次々と起こる連続殺人事件の発端にすぎなかった! 血の系譜をめぐる悲劇、日本の推理小説史上の不朽の名作!!

いやーこの巻は凄まじいです。ミステリというより昼ドラ並みのおどろおどろしさが溢れています。

面白さは抜群なので、一度はぜひ読んでおいたほうがいい作品です。

芸人さんでも流行った、「犬神家の一族!」といって逆立ちして股を開くポーズをしますが、あれは2人目の被害者がそのポーズをしています。

小説ではあんまし目立たないので、映像化されたから異様に注目を浴びてしまったんだろうな・・・と思います。

しかしなんでドロドロした人間関係ってあんなに面白いんでしょうか。

6位 悪魔が来りて笛を吹く(金田一耕助シリーズ)

あらすじ

世の中を震撼させた青酸カリ毒殺の天銀堂事件。

その事件の容疑者とされていた椿元子爵が姿を消した。

「これ以上の屈辱、不名誉にたえられない」という遺書を娘美禰子に残して。

以来、どこからともなく聞こえる“悪魔が来りて笛を吹く”というフルート曲の音色とともに、椿家を襲う七つの「死」。

旧華族の没落と頽廃を背景にしたある怨念が惨殺へと導いていく――。名作中の名作と呼び声の高い、横溝正史の代表作!!

この事件は「黒猫亭事件」と「夜歩く」事件の間に起きた事件です。

トリック云々よりも、まず人間関係のドロドロさと胸糞の悪さがすごい巻です。愛憎劇とでも言うのでしょうか。

トリックは相変わらず密室殺人で、最後の悪魔曲の種明かしには鳥肌が立つほどの出来栄えです。

ちなみに「帝銀事件」という本当に起こった事件が元となっています。
※帝銀事件とは、1948年帝国銀行で容疑者が行員12人を毒殺し、強盗した事件のこと。

7位 女王蜂(金田一耕助シリーズ)

あらすじ

伊豆半島の南方にある月琴島に源頼朝の後裔と称する大道寺家が住んでいた。

絶世の美女、大道寺智子が島から義父のいる東京に引きとられる直前、不気味な脅迫状が舞い込んだ。

『あの娘のまえには多くの男の血が流されるであろう。彼女は女王蜂である……』

この脅迫状には、十九年前に起きた智子の実父の変死事件が尾を引いているらしい。

智子の護衛を依頼された金田一耕助だが、その前で血みどろの惨劇が! 大胆なトリックで本格探偵小説の一頂点をきわめた、驚異の大傑作!!

この巻は、絶世の美女とされる智子がまさに女王蜂そのもので、ちょっと淫靡な雰囲気が醸し出されていて思わず読み入ってしまうようなキャラクターです。(男の妄想全開とでもいいましょうか・・・)

最後の犯人も驚きますが、ミステリーというよりドラマを見てるかのような作品でした。相変わらず物語は面白い。

智子の周りにいる登場人物たちの恋物語も結構面白い要素の一つです!

8位 八つ墓村 (金田一耕助シリーズ)

あらすじ

戦国の頃、三千両の黄金を携えた八人の武者がこの村に落ちのびた。

だが、欲に目の眩んだ村人たちは八人を惨殺。

その後、不祥の怪異があい次ぎ、以来この村は“八つ墓村”と呼ばれるようになったという――。

大正×年、落人襲撃の首謀者田治見庄左衛門の子孫、要蔵が突然発狂、三十二人の村人を虐殺し、行方不明となる。

そして二十数年、謎の連続殺人事件が再びこの村を襲った……。現代ホラー小説の原点ともいうべき、シリーズ最高傑作!!

今回も「夜歩く」と同じように第三者の一人称で物語が進んでいきます。

八つ墓村には伝承があるのですが、いつもより増して陰惨で胸糞悪い伝承で、事件より一番印象深かったです。

最後の種明かしもまたよくて、今回の犯人も頭良いな〜と関心してしまいました。

ちなみに、八つ墓村をテーマにした島田荘司の「龍臥亭事件」も面白いので、ご興味あれば一読ください!

9位 不死蝶(金田一耕助シリーズ)

あらすじ

「蝶が死んでも、翌年美しくよみがえるように、いつか帰ってきます」二十三年前、謎の言葉を残し、突然姿を消した一人の女。

当時、鍾乳洞殺人事件の容疑者だった彼女は、成長した娘と共に疑いをはらすべく、今、因縁の地に戻ってきた。

だが、その彼女の眼の前で、再び忌わしい殺人が起きた! 被害者の胸には、あの時と同じく、剣のように鋭い鍾乳石が……。
迷路のように入り組んだ鍾乳洞で、続発する殺人事件の謎を追って、金田一耕助の名推理が冴える

他の作品と比べるとドロドロさが少ない作品です。(あくまで比較的)
昔、容疑者だった女性に似た人が戻ってきて、殺人事件が起こる話です。

ずっと不気味な雰囲気のまま、洞窟探索を続けて最後は横溝さんらしい結末。ちょっとした冒険小説っぽいです。

一緒に掲載されてる、「人面瘡」も中々泣かせてくる話で、とてもいい短編です。

10位 死仮面(金田一耕助シリーズ)

あらすじ

昭和23年秋、「八つ墓村」事件を解決した金田一耕助は、岡山県警へ挨拶に立ち寄った。

ところがそこで、耕助は磯川警部から、無気味な死仮面にまつわる話を聞かされる。

東京で人を殺し、岡山に潜伏中の女が腐爛死体で発見され、現場に石膏のデスマスクが残されていたのだ。

デスマスクはいったい何の意味なのか? 帰京した耕助は、死んだ女の姉の訪問を受け、さらに意外な事実を聞いて、この事件に強い興味をそそられた。巨匠幻の本格推理に、絶筆「上海氏の蒐集品」を併録する。

八つ墓村」の事件からすぐ後の事件です。

金田一は磯川警部から奇妙な告白を見せられます。

その告白はある店主が、瀕死の女を拾って情交を交わしたら死なせてしまい、彼女の希望であるデスマスクを石膏で作ってある場所に送る、という告白です。

この告白がいい効果を発揮して読者を考えていて、最後の犯人には驚きました。

しかも最後は明るい話で終わっていて、よかったです。金田一作品ではかなり珍しいんではないでしょうか。

横溝正史の名探偵と人気シリーズ

①金田一耕助

日本三大名探偵の一人。

容姿は至って平凡で、鳥の巣のような髪型をしています。
普段はのらりくらりとした人で、興奮すると頭をかき回す癖があります。

彼の経歴は、19歳のときに大学に入りますが退屈して、アメリカに渡り麻薬中毒になりかけます。

しかしそこで久保銀造と出会い、とある事件を解決した後に「名探偵になろう」と決意し、久保銀造にパトロンになってもらって日本で探偵事務所を開きます。

金田一シリーズについては以下の記事で解説してますので、合わせて御覧ください。
金田一耕助シリーズ(横溝正史)の読む順番は?

②由利先生&三津木俊助

金田一ほど知名度はないですが、この2人のシリーズも30作品以上あります。

由利先生は元警視庁の捜査課長でしたが、色々な苦悩があって辞職し、その後発狂しました。

そして何か「怖ろしいこと」を体験をして40歳なのに白髪になってしまいました。その後私立探偵へと転職をしています。

三津木俊助は新聞記者で、シリーズの中で由利先生のワトソン役になっています。毎回登場するわけではないです。

由利先生&三津木俊助シリーズについては以下の記事で解説してますので、合わせて御覧ください。
由利先生・三津木俊助シリーズ(横溝正史)の読む順番

まとめ

このシリーズは金田一耕助よりも知名度がないシリーズになりますが、横溝先生の中でも隠れた名作があります。

そして相変わらずホラーと特有のねちっこい雰囲気があって、人によっては好き嫌い分かれるかもしれません。

ですが、ミステリー小説としては非常に面白いので、機会があったら読んでみてください。

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