エラリー・クイーンおすすめ厳選5作!国名シリーズの読む順番を解説

エラリー・クイーンおすすめ厳選5作!国名シリーズの読む順番を解説

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エラリー・クイーンシリーズとは

エラリー・クイーンシリーズとは、著者のエラリー・クイーン(Ellery Queen)が執筆した、同姓同名の名探偵エラリー・クイーンの本格ミステリ小説シリーズです。

著者エラリー・クイーンが執筆し始めた1930年代は本格ミステリ黄金世代と呼ばれており、同じ世代にはアガサ・クリスティージョン・ディクスン・カーなどの有名ミステリ作家がいます。

純粋にミステリを楽しみたい方におすすめする作品で、推理ロジックが綿密に組まれており、読者を思わず唸らせる小説ばかりです。

今回は、エラリー・クイーンシリーズ(国名シリーズ、ライツヴィルシリーズ、ハリウッドシリーズ)について紹介していきます。



エラリー・クイーンシリーズのおすすめ厳選5作(初心者向け)

まず最初に、エラリー・クイーンシリーズ全33巻ほど読んだ、私個人のおすすめランキングを初心者向け5作品ご紹介します。
できるだけ読みやすく、物語的に面白いものを選んでおります。

1位 チャイナ蜜柑の秘密(8巻)

あらすじ

NYの“ホテル・チャンセラー”22階で、火掻き棒で頭蓋骨を粉砕された男の死体が見つかった。

部屋の持ち主は、出版社を経営し、切手収集家としても名が知られているドナルド・カーク。

外出先から、友人のクイーンを伴い、晩餐会に出席するため、事務室に寄った時の出来事だった。

殺された男の正体は誰もわからない。ただ、死人の衣服が前後逆に着せられており、部屋の中も何もかも逆向きだった…。

2位と迷ったんですが、やはりこの巻です。

理由は、シリーズには珍しく第三者の視点から入ってロマンスから始まり、事件も最後まで全く読めなくて二重に面白かったからです。

国名シリーズってよくも悪くもミステリ中心だったのに、この巻は物語としても面白かったので個人的に一番好きでした。

実は著者が自作作品の中でベスト1位としてランクインしているのが、この巻です。
ちなみに、2位「災厄の町」、3位「中途の家」です。

この3つだけはぜひ読んでいただきたいところです。

2位 九尾の猫(19巻)

あらすじ

次から次へと殺人を犯し、ニューヨークを震撼させた連続絞殺魔、通称猫事件。

すでに五人の犠牲者が出ているにもかかわらず、その正体は依然として掴めずにいた。

指紋も同期もなく、目撃者も容疑者も全くいない。

猫が風のように町を通り過ぎた後に残るものはただ二つーーしたいとその首に、巻きついたタッサーシルクの紐だけだった。

過去の呪縛に苦しみながらも、エラリーと猫の頭脳戦が展開される。

ミステリもよし、物語の構成もよし、と総合的に満点あげたいくらいの巻です。

ニューヨーク中で話題となっている猫による殺人事件が、未だ解決できずに誰もが恐怖に怯えていた頃にエラリーが参加します。

前回の事件がトラウマになっていたエラリーは事件に関わらない予定でしたが、父のリチャードによる説得で渋々調査に乗り出します。
今回のラストも、中々の衝撃を受けること間違いないです。

実は、この巻を読む前に前作である「十日間の不思議」を読んでからこの巻を読んでいただいたほうが、さらにエラリー・クイーンの世界が楽しめます。

この二巻の事件を通じて、エラリーが探偵として成長していく姿が見れるのでおすすめです。

3位 シャム双子の秘密 (7巻)

あらすじ

カナダでの休暇からもどる途中、山火事に遭遇したクイーン父子。

身動きが取れなくなったふたりが見付けたのは、薄気味悪い雰囲気が漂う屋敷だった。

初めは使用人に追い払われたものの、主人であるゼイヴィア博士の好意で、泊まらせてもらえることに。

しかし翌朝、書斎で博士の射殺体が発見される。

右手の指には半分にちぎれたトランプが挟まっていた。

まさかの山火事で遭難しかけたエラリーとリチャード警視。

火の手が逃亡先でお邪魔していた家にも伸びてきて食料も尽き、かなり緊迫した状況下にエラリーたちは陥ります。

かなりドラマティック状況なんですが、そんな中で冷静に謎解きをします。

最後の謎解きは、このシリーズの中でもかなり場が盛り上がった作品です。

4位 災厄の町(15巻)

あらすじ

【巨匠の代表作を新訳で贈る】 結婚式直前に失踪したジムが、突如としてライツヴィルの町に戻ってくる。

三年間じっと彼の帰りを待っていた婚約者のノーラと式を挙げ、幸福な日々が始まったかに見えた。

ところがある日、ノーラは夫の持ち物から奇妙な手紙を見つけた。

そこには妻の死を知らせる文面が……旧家に起こった奇怪な毒殺事件の真相に、名探偵エラリイが見出した苦い結末とは?

ライツヴィルを舞台としたシリーズ1巻目。作家業のためにライツヴィル町に訪れたエラリー。

滞在した家では災厄の家と呼ばれる、不吉な家でした。
この家である毒殺事件が起こるのですが、事件よりもこの町の人間が恐ろしくなるような話です。

昔の閉鎖的田舎のような人間関係で、少しでも膿(自分たちが嫌なもの)があればそれを排除する町の人間たちが描かれていて、かなり怖かったです。

人間の物語としてよく表現できている作品と言えます。

この巻の一番見どころは「裁判」です。手に汗握る様子は夢中になって読むこと間違いありません。

5位 ローマ帽子の秘密(1巻)

あらすじ

ブロードウェイのローマ劇場で異常事態が発生。

劇の進行中に、ほぼ満席状態の観客席から男の毒殺死体が発見されたのだ。

騒然とする劇場に颯爽と現れたのは市警きっての名捜査官リチャード・クイーン警視。

そしてその息子で、推理作家にして天才探偵のエラリー・クイーン。

劇場から忽然と消え失せた被害者のシルクハットの謎を追う!

著者エラリークイーンのデビュー作です。

これがデビュー作とは…と驚くこと必須です。緻密にプロットを組んであってかなり面白いです。

初めての人でも1作目は読みやすいと思います。
ただ、登場人物がちょっと多いので、人物紹介を見ながら読んだほうが読みやすいかもしれません。

途中で読者への挑戦があるので、ぜひ読みながら推理してみてください。

キーポイントは、「帽子」です。



エラリー・クイーンシリーズのおすすめ厳選5作(読書家向け)

こちらでは上記で紹介した巻以外の、おすすめ作品を5作選びました。

隠れた名作として、ぜひ読んでいただきたいです。

1位 中途の家(10巻)

あらすじ

ニューヨークとフィラデルフィアの中間にあるトレントンという町で、一人の男が殺された。

被害者は、エラリーの旧友ビルの妹の夫だった。現場に向かったエラリーが調査を進めていくと、男の妻だという女性が新たに現れる。

2つの都市を行き来して二重生活を送っていた男は、どちらの人格として殺されたのか?論理パズルと人間ドラマが融合した、クイーンの傑作。

これはミステリ小説として、文句なしの作品です。

今までいろんなミステリ小説を読んできましたが、ここまで犯人が読めなかった作品はありません。(いやきちんとロジックを立てながら読めばわかるように作られてると思いますが、それでも一本とられました。)

最後の謎解きで、全てに合点がいきます。

2位 十日間の不思議(18巻)

あらすじ

ぼくを見張ってほしい――たびたび記憶喪失に襲われ、その間自分が何をしているのか怯えるハワード。

探偵エラリイは旧友の懇願を聞き入れて、ハワードの故郷であるライツヴィルに三たび赴くが、そこである秘密を打ち明けられ、異常な脅迫事件の渦中へと足を踏み入れることになる。

連続する奇怪な出来事と論理の迷宮の果てに、恐るべき真実へと至った名探偵は……

今回は、ライツヴィルで起こる事件です。

友人のハワードから、自分を助けてほしいという依頼から、ライツヴィルでハワード家に招かれたエラリーですが、徐々に奇妙な人間関係に巻き込まれてしまいます。

そして、突如ハワードの義理の母が殺されてしまい、状況証拠からハワードが疑われてしまいます。

この巻も最後の種明かしには、かなり衝撃を受けること間違いない話です。

全部を言うとネタバレになってしまいますので書きませんが、エラリーが探偵へとさらに成長していくきっかけにもなる熱い巻です

この話を踏まえて次の「九尾の猫」を読むことを強くおすすめします。

3位 スペイン岬の秘密(9巻)

あらすじ

北大西洋に突き出したスペイン岬にあるゴドフリー家の別荘で殺人事件が起きた。

殺されたのは、ゴドフリー氏の客人。

マントにステッキといういでたちで発見されたが、マントの下は全裸だった。休暇中のマクリン判事のもとに遊びに来ていたエラリーはその捜査に付き合わされることに。

さらに、同時に起きていたゴドフリー家の娘・ローザの誘拐事件との関係とは…?

シリーズの中で物語がピカイチに面白い作品です。

さすがに1位よりは個人の好みが下回ってしまったのですが、この巻も秀逸です。

死体が全裸という突飛な工夫も最高です!意味がわからなくて最初はちょっと笑ってしまいました。

4位 ニッポン樫鳥の謎(11巻)

あらすじ

東京帝国大学教授の令嬢ふたりが、時を同じくして不可解な“自殺”をとげた。

しかも妹は流行の花形作家。ニューヨークの心臓部に近い日本庭園のなかをかけめぐる“かしどり”は、どんな秘密をついばんでいたか?

ノーベル賞受賞の医学者とエラリーがしのぎをけずる知能くらべは、犯罪の背景が東京にあるだけに、日本の読者向きである。

今作は今までの巻と違って、物語がドラマチックに仕上がっています。

かなり面白い作品だったんですが、特に最後の10ページは見ものです。
この10ページのために今作を読んでほしいほどです。

順番に読んだ方はお気づきだと思いますが、別のシリーズであるドルリー・レーンと同じような考えの探偵に、エラリー・クイーンが仕上がっていて、今後に非常に期待しています。

しかしこの巻だけ、国名シリーズの竹中さんのイラストじゃないんです…寂しい。

5位 靴に棲む老婆(16巻)

あらすじ

世界的な製靴会社を築き上げたコーネリと前夫との間に生れた三人の子供は奇人揃いだった。

ある日、長兄のサーロウは弟のロバートに決闘を申し込み、なんとクイーンに介添人を頼んできたのだった。

彼は一計を案じ、銃に空包をつめたのだが……!

マザー・グースの歌を本格推理にみごとに融合されたクイーンの中期の傑作。

靴で一代を築いた老婆の子供たちが巻き起こす事件です。

風変わりな作品と書いてありますが、たしかにエラリークイーンシリーズの中では少々変わった作品かもしれません。

まず、登場人物である老婆の子供たちが奇人変人ばかりで、いきなり銃を14丁も購入して兄弟同士で決闘を行うような人物です。その決闘がきっかけで殺人事件が起こるのですが…

しかし登場人物の性格を上手く利用した、かなり面白い作品です。

最後を読んだら思わず上手いな〜と唸ったほどなので、おすすめします。



エラリー・クイーンシリーズの登場人物

ここで、このシリーズに出てくる登場人物について、ご紹介いたします。

名探偵のエラリー・クイーン

主人公は、著者と同じ名前のエラリー・クイーンという青年です。このシリーズの探偵役を担う人物です。

丸眼鏡をしていて、たまに詩を書いてる人。180cmで顔立ちが整った青年。

女性にモテますが、本人はそこまで女に興味はない模様。(ただし、「ローマ帽子の秘密」で結婚して子供がいるみたいです。独身主義だったのに、と驚きました)

警視の父リチャード・クイーン

対する相棒役は、エラリーの父、リチャード・クイーン警視です。

立派な髭を蓄えた名警視で、いつもかぎタバコ(タバコくずをそのまま吸うもの)を吸っている、ニコチン中毒みたいな人です。

あとちょっと荒っぽいけど正義感あふれる人。

エラリーの最後まで絶対に真相を言わないルールには、いつもイライラしています。

このシリーズはリチャード警視の事件を手助けする形で、エラリー・クイーンは難事件を次々と解いていきます。

国名シリーズとは?読む順番リスト

ここからは国名シリーズ(エラリー・クイーンシリーズの前期)について解説します。

国名シリーズとは、1〜11巻目までのタイトルが全て国名なので、そう呼ばれています。
ただし日本限定の呼び方で、海外ではエラリー・クイーンシリーズと呼ばれています。

国名シリーズの読む順番

1巻ごとに完結しているので、順番に読む必要はありません。

ただ順番に読むと、エラリーやリチャード警視の行動を時系列に追っかけることができるのでおすすめです。
ちなみにタイトルは、「~の秘密」や「~の謎」と出版社によって翻訳が違いますのでお気を付けください。

No, タイトル 出版年数
1 ローマ帽子の秘密 1929年
2 フランス白粉の秘密 1930年
3 オランダ靴の秘密 1931年
4 ギリシャ棺の秘密 1932年
5 エジプト十字架の秘密 1932年
6 アメリカ銃の秘密 1933年
7 シャム双子の秘密 1933年
8 チャイナ蜜柑の秘密 1934年
9 スペイン岬の秘密 1935年
10 中途の家 1936年
11 ニッポン樫鳥の謎 1937年



国名シリーズのおすすめ3作品

ここでは、最初のランキングにランクインしていない作品をピックアップしてご紹介します!

①ギリシャ棺の秘密(4巻)

あらすじ

盲目の大富豪・ハルキス氏の死が全てのはじまりだった―。

葬儀は厳かに進行し、遺体は墓地の地下埋葬室に安置された。

だが直後、壁金庫から氏の遺言状が消えていることが発覚する。

警察の捜索の甲斐なく、手掛かりさえも見つからない中、大学を卒業してまもないエラリーは、棺を掘り返すよう提案する。

しかし、そこから出たのは第二の死体で…。天才的犯人との息づまる頭脳戦!

この時のエラリーは大学を卒業したてで、かなり調子に乗っていた時期です。

かなり生意気で調子乗っている青年でしたが、この巻をきっかけに態度を改めるようになり、独自ルールを設けるようになりました。

独自ルールとは、犯人がわかっても容疑者として確実な証拠が見つかるまで誰にも明かさない、というルールです。(このルールのおかげでこの後リチャードは苦労します 笑)

生意気なエラリーを見たい方は、ぜひ読んでみてください。

②スペイン岬の秘密(9巻)

あらすじ

北大西洋に突き出したスペイン岬にあるゴドフリー家の別荘で殺人事件が起きた。

殺されたのは、ゴドフリー氏の客人。

マントにステッキといういでたちで発見されたが、マントの下は全裸だった。休暇中のマクリン判事のもとに遊びに来ていたエラリーはその捜査に付き合わされることに。

さらに、同時に起きていたゴドフリー家の娘・ローザの誘拐事件との関係とは…?

シリーズの中で物語がピカイチに面白い作品です。

さすがに1位よりは個人の好みが下回ってしまったのですが、この巻も秀逸です。

死体が全裸という突飛な工夫も最高です!意味がわからなくて最初はちょっと笑ってしまいました。

③エジプト十字架の秘密(5巻)

あらすじ

ウェスト・ヴァージニアの田舎町、アロヨで不可解な“T”だらけの殺人事件が発生。

死体はT字路にあるT字形の標識に磔にされ、その頭部は切り落とされていた。

さらに被害者の家の扉には、血塗られた不気味なTの文字が―。エラリーは単身捜査をするが、真相は分からずじまい。

だが半年後、再び奇怪な“T”にみちた殺人事件の知らせが届き…。

どうやらファンの間では人気の巻なので、安定して面白い巻です。

今回はクイーン警部から離れて、エラリーが一人で事件を解決しにいきます。

かなり不気味な死体の発見から始まりますが、犯人候補として「謎の男」がずっとついて回ります。

ですが最後まで姿が見えません。一体謎の男は誰なのか?



国名シリーズの続きは?(ライツヴィルシリーズ、ハリウッドシリーズ)

エラリー・クイーンが登場する巻は、国名シリーズの後にもまだまだあります!

出版順に並べていますが、できればこの順番で読んでもらうとより著者の苦悩やミステリー小説への考え方などが見えてきますので、ぜひご一読ください。

ですが、すでに絶版となっているものが多いので、中々読むのが難しいかもしれません。
出版社の方、ぜひ新訳で復活をどうぞよろしくお願いします。

No. タイトル 出版年数 備考
12 悪魔の報復 1938年 ハリウッドシリーズ1巻
13 ハートの4 1938年 ハリウッドシリーズ2巻
14 ドラゴンの歯 1939年 ハリウッドシリーズ3巻
15 災厄の町 1942年 ライツヴィルシリーズ1巻
16 靴に住む老婆 1943年
17 フォックス家の殺人 1945年 ライツヴィルシリーズ2巻
18 十日間の不思議 1948年 ライツヴィルシリーズ3巻
19 九尾の猫 1949年
20 ダブル・ダブル 1950年 ライツヴィルシリーズ4巻
21 悪の起源 1951年
22 帝王死す 1952年 ライツヴィルシリーズ5巻
23 緋文字 1953年
24 最後の一撃 1953年
25 盤面の敵 1963年
26 第八の日 1964年
27 三角形の第四辺 1965年 ライツヴィルシリーズ6巻
28 恐怖の研究 1966年
29 1967年
30 真鍮の家 1968年
31 最後の女 1970年 ライツヴィルシリーズ7巻
32 心地よく秘密めいた場所 1952年
33 間違いの悲劇 1999年

番外と映像の小説化

No. タイトル 収録作品 出版年数
1 クイーン警視自身の事件 1956
2 エラリー・クイーンの事件簿1 ・消えた死体
・ペントハウスの謎
1972
3 エラリー・クイーンの事件簿2 ・生き残りクラブの冒険
・殺された百万長者の冒険
・完全犯罪
1974

短編集

No. タイトル 出版年数
1 エラリー・クイーンの冒険(新訳) 1934
2 エラリー・クイーンの新冒険(新訳) 1940
3 犯罪カレンダー(1〜6月) 1953
3 犯罪カレンダー(7〜12月) 1953
4 クイーン検察局 1955
5 クイーンのフルハウス 1965
6 クイーンの犯罪実験室 1968

ライツヴィルシリーズ等のおすすめ3作品

ここでは、最初のランキングにランクインしていない作品をピックアップしてご紹介します!
全て紹介したいところですが、さすがに長いので3作品です。

①悪魔の報復(12巻)

あらすじ

倒産した発電会社の社長ソリー・スペイスがハリウッドの屋敷で殺された。

彼は倒産にもかかわらず私腹を肥やし、欺かれた共同経営者や一般投資家から深い恨みを買っていたばかりか、正義感の強い彼の息子もまた、父を憎んでいた。

ハリウッドへ脚本を書くために訪れていたエラリー・クイーンの推理は、意外な真相に肉薄する。中期の力作。

ハリウッドシリーズ1作目。

推理はもちろん面白いですが、今作は物語にかなり力を入れています。

エラリーが破茶滅茶な服を着るわ、プロデューサーのブッチャーが捕まらないといって大声で喚くわで、かなり人間味が感じられる人物へと成長しています。(成長なのか…?)

ハリウッドに来てから6週間くらい仕事がないので(お金もらってるのに)、突如友人の身に起きた事件にエラリーは飛びつきます。

タイトルどおり、「悪魔の報復」が関係してきますので、考えながら読んでみてください。

実はこちら絶版でして、購入できそうになかったら図書館で探すことをおすすめします・・・。

②フォックス家の殺人(17巻)

あらすじ

デイヴィー・フォックス大尉は第二次世界大戦で神経を冒され、故郷のライツヴィルに帰省していた。

ある夜、彼は気がつくと妻の首を閉めようとして目が覚める。

デイヴィー大尉の妻はエラリークイーンをたずね、大尉の父が妻を毒殺し服役中という過去の事件の再調査を依頼した。

しかし父が無実となれば、犯人は別にいたのか。

エラリーはフォックス家に滞在し、過去の殺人に挑む。

今回の舞台も、「災厄の町」で舞台となったライツヴィルです。

続きものではなく単体で読めるのでご安心ください。懐かしのあの人たちの名前が少しだけ登場します。

大尉が両親のトラウマで苦しんでるがために、エラリーに過去の事件を調査してもらいます。

過去の調査って状況推察くらいしかやりようがなく、難しいのかなと思ったのですが、これが見事に推論でエラリーは解いてしまいました。

全くもってお見事な巻です。

物語的には災厄の町よりも盛り上がる場面がそこまでない話ですが、事件前に起こった事柄を一つ一つ調べていく場面が中々面白いです。

③ハートの4(13巻)

あらすじ

エラリー・クイーンは映画脚本執筆のためハリウッドへとやって来たが、陽気な結婚騒ぎが冷酷きわまる二重殺人に転じるや、頭脳をフル回転させなくてはならない羽目となる。

銀幕の名優、スクリーンの美女、気ちがいじみた宣伝部長や天才的プロデューサーなど、多彩な映画王国の面々がひしめくなか、エラリーが指摘した意外な真犯人とは?

12巻「悪魔の報復」ではプロデューサーのブッチャーと会えなかったエラリーですが、ようやく会える巻です。(冒頭のやり取りは非常に笑えます)

今回はずっと喧嘩していた俳優と女優の結婚式当日に二人一緒に殺される、という事件にエラリーが巻き込まれます。

その後、被害者二人の娘と息子が狙われるのですが、果たして一体だれが犯人なのか。

トランプの意味が手掛かりのこの事件。ハートの4の意味は「婚約」です。
ぜひ考えながら読んでみてください。



エラリー・クイーンシリーズのここが面白い!

面白さ①読者への挑戦

このシリーズの特徴は、最後の謎解きに入る前に「読者への挑戦」を著者エラリー・クイーンが問いかけてくる点です。

つまり、「ここまでにヒントをたくさん散りばめたので、これなら読者にも謎が解けるだろう」という読者への挑戦です。

実はこの国名シリーズが最初に始めたことなんですが、毎回かなりの煽り文句を書いているので、絶対解いてやる!と思わされてしまいます。

そして謎解きを読むと「やられた!」となる。その繰り返しです。

この遊びは、島田荘司さんの「占星術殺人事件」や綾辻行人さんの「十角館の殺人」にもオマージュとして用いています。そちらも面白いので、ぜひ読んでみてください。

面白さ②徹底したロジカル推理

冒頭でもお伝えしたとおり、このシリーズの魅力は徹底したロジカル推理です。

つまり、物事の要素を一つ一つ整理し、道筋を立てて矛盾がないように推理をするということです。

一切矛盾なく、というのはプロット段階でかなり緻密に練らないと難しいのですが、著者はまさにピカイチの腕をしています。

読んでみればわかると思いますが、毎回納得の良く種明かしです!

以下、興味がない方はここから飛ばしてもらって大丈夫です。

ロジカルシンキングの考え方にも通ずるのですが、作中のエラリーが使ってる手法は3つです。

①消去法

これはかの有名なシャーロック・ホームズも使ってる手法です。

一旦容疑者全員を疑い、物証や状況、事実などを元に容疑者を絞り込んでいきます。作中ではこの手法を中心として捜査を行っています。

②演繹法(えんえきほう)

これは有名な代表例として、アリストテレスが説いた三段論法です。

大前提:「人は必ず死ぬ」

小前提:「ソクラテスは人である」

結論:「ソクラテスは必ず死ぬ」

どうでしょうか?

小前提の「ソクラテス=人」を大前提の「ソクラテス(人)→死」に当てはめた結果、結論が「ソクラテスは必ず死ぬ」となったわけです。

この手法を使って、犯人を割り出しています。(特に「中途の家」など)

③帰納法(きのうほう)

これは様々な事実の傾向に基づいて結論を出す方法です。

例えば、「あのABC新聞は嘘のニュースを書いてると裁判沙汰になった。そもそも出版社の社員が賄賂を受け取って書いていると報道された。つまりABC新聞は信じられない」という考え方の場合、裁判やニュースなどの事実によって結論づけている、ということになります。

(こちらは使ってる巻を忘れました。見つけたら追記します)



まとめ

エラリー・クイーンは名探偵として、非常に魅力的な主人公です。

若い頃は自信に満ちあふれていましたが、ある失敗をきっかけに態度を改めます。

そしてその後も、犯人逮捕を何度も失敗していて、探偵業を引退しようかと悩んでいた時もありました。

彼の成長や魅力は出版順に読むことで面白さが伝わると思いますので、この機会にぜひエラリー・クイーンを読んでみてください。

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