岬洋介シリーズ|中山七里の読む順番は?「さよならドビュッシー」シリーズをご紹介

岬洋介シリーズ|中山七里の読む順番は?「さよならドビュッシー」シリーズをご紹介
ぶくおくんぶくお
今回は、映画にもなった「さよならドビュッシー」の岬洋介シリーズを紹介するよ!音楽×ミステリーで面白いし、情景描写が上手いんだ!

岬洋介シリーズとは

「岬洋介シリーズ」とは、著者の中山 七里(なかやま しちり)さんが書く、名探偵の岬洋介(みさき ようすけ)の音楽ミステリー小説シリーズです。

音楽ミステリーと書きましたが、音楽やミステリーの知識がなくとも楽しく読める作品となっています。むしろ初めての方が一番楽しめると言っても過言ではありません。

実は、一作目の「さよならドビュッシー」は、第8回「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した作品でもあります。

ちなみに過去に大賞を受賞した作品は、「チームバチスタの栄光」や「禁断のパンダ」などと言った有名作品があります。(個人的にハズレがない賞だと思ってます。)

今回は、「岬洋介シリーズ」をご紹介します。

岬洋介シリーズの登場人物

このシリーズは、名探偵の岬洋介が主人公となるシリーズではなく、彼が影で事件を解決していき、毎回主人公は事件に関わるキャラクターが担当しています。

名探偵の岬洋介(みさき ようすけ)

彼の職業はピアニストで、国内の有名なコンクールで賞を総なめするのほど実力の持ち主です。

容姿端麗の青年で、女性に酷くモテますが、本人は女性に興味がない模様。

とある出来事により、17歳で突発性難聴にかかっており、以来大量の薬を服用したりと体調が悪いです。(彼の学生時代については「どこかでベートーヴェン(4巻)」で読めます。)

実はピアニストになる前、父親の意向により司法試験を受けトップ通過したのですが、父親の反対を蹴ってピアニストの道を歩み始めました。

頭脳は最高のものを持つ彼が音楽に関わる数々の事件を解いていくのですが、毎回彼への試練みたいなものも起こっているので、読んでいて非常に感情移入してしまう珍しいタイプの名探偵です。

岬洋介シリーズの読む順番(未完)

このシリーズは、順番に読むことをおすすめします。

順番に読むと、岬さんの生い立ちみたいが深く知れ、よりシリーズを楽しめると思うのでおすすめです。(もちろん1巻ずつ完結しているので、どこから読んでも大丈夫です。)

No. タイトル 出版年
1 さよならドビュッシー 2010
スピンオフ さよならドビュッシー 前奏曲 2010
2 おやすみラフマニノフ 2010
3 いつまでもショパン 2013
4 どこかでベートーヴェン 2016
5 もういちどベートーヴェン 2019
6 合唱 岬洋介の帰還 2020

1巻 さよならドビュッシー

あらすじ

祖父と従姉妹とともに火事に遭い、全身大火傷の大怪我を負いながらも、ピアニストになることを誓う遥。

コンクール優勝を目指して猛レッスンに励むが、不吉な出来事が月次と起こり、ついに殺人事件まで発生する…。

今作の主人公は、香月 遥(こうづき はるか)というピアニスト志望の女子高校生です。

片桐ルシアという同じくピアニスト志望の同い年の従姉妹と、一緒に暮していました。

しかしある日、祖父と遥、ルシアがいた離れが火事になってしまいます。

始まってすぐに主人公が悲惨な目に遭うので、可哀想に思えますが、この後からが主人公にとっての本当の試練が始まります。

読み進めると、青春話か・・・?と思われる方も多いと思いますが、最後はしっかりミステリの謎解きがあり非常に面白い1作目です。

さよならドビュッシー 前奏曲(スピンオフ)

あらすじ

『さよならドビュッシー』の玄太郎おじいちゃんが主人公になって大活躍!

脳梗塞で倒れ、「要介護」認定を受けたあとも車椅子で精力的に会社を切り盛りする玄太郎。

ある日、彼の手掛けた物件から、死体が発見される。完全密室での殺人。

警察が頼りにならないと感じた玄太郎は、介護者のみち子を巻き込んで犯人探しに乗り出す…

「要介護探偵の冒険」など、5つの難事件に挑む連作短編ミステリー。

なんと、1巻で亡くなってしまった遥の祖父、玄太郎が活躍するスピンオフです。

最初発見した時は非常に驚きました。こんなスピンオフがあるんだ…と。

もちろん時間軸は、1巻の前の話になります。事件を振り返るとちょっと切ないですが、これはこれで面白い作品です。

2巻 おやすみラフマニノフ

あらすじ

第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに秋の演奏会を控え、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。

しかし完全密室で保管される、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれた。彼らの身にも不可解な事件が次々と起こり…。

ラフマニノフの名曲とともに明かされる驚愕の真実!美しい音楽描写と緻密なトリックが奇跡的に融合した人気の音楽ミステリー。

今回は、オーケストラで使用するはずだった、チェロのストラディバリウスが保管室から盗まれる事件が起こります。警備員がいたのにも関わらず。

まさかの事態に大学中は混乱になるんですが、今度は保管室のピアノも破壊され、大学に殺人予告がされるなど不可解な事件が起こります。

演奏会が間近に控えたオーケストラに何者かが危害を加えている、そんな状況下で岬はどう推理するのでしょうか?

個人的に前作よりも好きな作品です。理由はラフマニノフが好きなんですが、いろんな曲がたくさん登場するからです。登場する度にBGMとして流していました。

ミステリ好きやラフマニノフ好きにも堪らない作品となっています。

3巻 いつまでもショパン

あらすじ

ショパン・コンクールに出場するため、ポーランドに向かったピアニスト・岬洋介。

しかし、コンクール会場で刑事が何者かに殺害され、遺体の手の指十本がすべて切り取られるという奇怪な事件に遭遇する。

さらには会場周辺でテロが頻発し、世界的テロリスト・通称“ピアニスト”がワルシャワに潜伏しているという情報を得る。岬は、鋭い洞察力で殺害現場を検証していく!

今回の舞台はポーランドのショパン・コンクールです。

岬の視点ではなく、コンクール出場者のヤン・ステファン視点で物語は進みます。

この時のポーランドではテロが多発しており、中々物騒な状況下に陥っていました。逗留していた岬の周辺でも犠牲者が数々出て、悲惨さが非常に伝わってきます。

この巻の見どころは、最後、ピアノコンクールで演奏者たちが様々な演奏をするシーンです。

特に岬さんの生き方、信念が感じられる作品です。

恩田陸の「蜜蜂と遠雷」もピアノコンクールを舞台とした作品ですが、そちらとはまた違った心地良さを感じられる描写で、ぜひ読んでいただきたいです。

4巻 どこかでベートーヴェン

あらすじ

加茂北高校音楽科に転入した岬洋介は、その卓越したピアノ演奏でたちまちクラスの面々を魅了する。

しかしその才能は羨望と妬みをも集め、クラスメイトの岩倉にいじめられていた岬は、岩倉が他殺体で見つかったことで殺人の容疑をかけられる。

憎悪を向けられる岬は自らの嫌疑を晴らすため、級友の鷹村とともに“最初の事件”に立ち向かう。その最中、岬のピアニスト人生を左右する悲運が…。

相変わらず、読ませる力がすごいシリーズですが、この巻は辛いです。

岬さんの子供の頃を描いた作品です。過去編です。

岬さんはどういう過去を経て、現在のピアニストに落ち着いたのか。彼がより深く知れる作品です。

読み終わった後、ベートーヴェンが辛い曲に感じました…。

5巻 もういちどベートーヴェン

あらすじ

司法試験をトップで合格した司法修習生・岬洋介。

同じく修習生の天生はひょんなことから彼と親しくなるが、クラシック音楽を避ける岬が実はピアノの天才であると知り、彼の正体に疑問を抱く。

そんな折、二人は修習の一環でとある殺人事件の取り調べに立ち会う。

凶器から検出された指紋は被害者の妻のもののみで、犯人は彼女しかいないと思われた。しかし岬は無罪の可能性を主張し…。

前巻から続いて、岬さんの過去編です。

司法試験をトップで合格した、とか人間じゃない感がかなり出ていますが、まあ岬さんだからあり得るでしょうということで…(司法試験ってかなりの難関ですよね)

実は岬さんの父はエリート検事らしく、だからか…と思わなくもないですが、ピアノもできて頭も切れるなんて、周りから妬みが多くなりそうな要素満載ですね。

今回は音楽が舞台ではないので、他よりも音楽の話は少ないミステリ小説になっています。

6巻 合唱 岬洋介の帰還

あらすじ

幼稚園で幼児らを惨殺した直後、自らに覚醒剤を注射した“平成最悪の凶悪犯”仙街不比等。

彼の担当検事になった天生は、刑法第39条によって仙街に無罪判決が下ることを恐れ、検事調べで仙街の殺意が立証できないかと苦慮する。

しかし、取り調べ中に突如意識を失ってしまい、目を覚ましたとき、目の前には仙街の銃殺死体があった。

指紋や硝煙反応が検出され、身に覚えのない殺害容疑で逮捕されてしまう天生。そんな彼を救うため、あの男が帰還する―!!

岬さんが帰ってくる巻です!ようやく過去編を経て、再び現実へと物語は進んでいきます。

今回は、親友である検事の天生がピンチに陥るところで岬さんが登場し、岬の父と対決をします。前々から仲が悪いのは感じていましたが、ようやく決着がつきます。

タイトルに「合唱」と書いてあるとおり、著者の中山さんの他シリーズの登場人物がほとんど登場します。

他のシリーズを読んでる方は、興奮すること間違いなしな良作です。

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