「魔女の隠れ家」ディクスン・カーを読んでみた!フェル博士シリーズ1巻目の名作

「魔女の隠れ家」ディクスン・カーを読んでみた!フェル博士シリーズ1巻目の名作

「魔女の隠れ家」/ディクスン・カー(フェル博士シリーズ1)

「魔女の隠れ家」は、著者のディクスン・カーが書いたミステリー小説です。

こちらの作品は「ギディオン・フェル博士シリーズ」という名探偵のミステリーシリーズの1巻目です。

1933年に発表されたので、およそ80年前以上の作品になります。非常に古いです。
ですがとても読みやすく、トリックが巧みで非常にクオリティが高い作品となっています。

今回は「魔女の隠れ家」についての紹介と、感想を語っていこうと思います!

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「魔女の隠れ家」あらすじ

あらすじ

チャターハム牢獄の長官をつとめるスタバース家の者は、代々、首の骨を折って死ぬという伝説があった。

これを裏づけるかのように、今しも相続をおえた嗣子マルティンが謎の死をとげた。

〈魔女の隠れ家〉と呼ばれる絞首台に無気味に漂う苦悩と疑惑と死の影。

カー一流の怪奇趣味が横溢する中に、フェル博士の明晰な頭脳がひらめく……!

ざっくばらんに紹介すると、探偵役のフェル博士と主人公のランボールくんが、いわくつきの牢獄で起きた殺人事件を謎解きする話です。

スタバース家の当主は代々不審な死を遂げる?

事件の中心となるスタバース家は、チャターハム牢獄が建ってる土地を所有しています。
その土地はスタバース家の長男しか相続できず、25歳の誕生日を迎えた晩にチャターハム牢獄に行って、長官室にある金庫を開けて中身を調べなければならないしきたりがありました。

しかし、スタバース家の当主は首の骨を折って死ぬ者が多いと言われており、今回しきたりに挑戦するマーティン・スタバースは死ぬのではないかと噂されていました…。

そこで、用心のためにフェル博士と主人公のランボールくんがその晩隣の家の窓から長官室を見張ります。
しかし、しばらくしたら長官室の明かりが消えてるのを発見し、駆けつけた時にはマーティンは死んでいました。

読み始めた当初は、「なんだそのしきたり!なんだその噂!」と面白がっていましたが、カー独特のホラー描写が巧みでどんどん物語に引き込まれていきました。

「魔女の隠れ家」を読んだ感想/個人的評価

個人的にこんな感じの感想でした。ちょっとネタバレを含んでしまいますが、ご了承ください。

・犯行時間の引っ掛けと、全員アリバイがあると思わせるのが面白い
・ロマンス、ホラーが重なってるから楽しい

容疑者全員にアリバイがある

本作で一番面白かったのがココです。

実は、中盤までは犯人として有力候補のあるキャラクターがいたんですが、その前に探偵役のフェル博士がその疑念をひっくり返します。
読者は「まさか〜笑」となるんですがフェル博士の推論がかなり論理的で説得されます。私は説得されました。

そして次に「でもそうすると、だれが被害者を殺したんだ・・・?あの時はみんなアリバイがあるぞ・・・」と頭の中がハテナでいっぱいでした。

この一連の流れが非常に上手です。(13章らへん)

ずっと読者に疑念をもたせた上で、中盤になってひっくり返すのが素晴らしいです。
最後まで読んだ人は、作中に色々と伏線やヒントが載ってたことに気付かされると思います。ぶっちゃけ時計はなんかあるんだろうな〜と思いながらも、見抜けなかったのが悔しかったです・・・。

ランボールくんのロマンスもある

冒頭では主人公のランボールくんがドロシー・スターバス(マーティンの妹)と道でぶつかった時、彼女の容姿を見て一目惚れをします。

そこから二人のロマンスは始まるんですが、事件がどんどんホラーちっくになっていくにつれて二人の仲も盛り上がっていきます。

2巻目ではランボールくんとドロシーが結婚するみたいなので、展開が早くて笑いました。でも二人ともいい人みたいで良かった。

犯人のクズ人間っぷりが凄い

これだけは書いておきたいのですが、今回の犯人は人間としてもクズの部類でいろんな意味で名犯人でした。
最後のフェル博士の謎解きで、追い詰められる犯人が手紙で「告白」します。

告白の内容がなかなか凄いです。殺人をした動機も浅い上に、言い訳がましく、笑っちゃうほどの内容でした。

最後のオチも皮肉が効いており、ミステリーには珍しく少しクスっと笑ってしまうのような結末でした。

まとめ

今回初めて、フェル博士シリーズの1巻目を読みましたが中々面白かったです!

フェル博士のイメージがデブで酒飲みで豪快な人物と設定があり、中々ユーモラスがある探偵ですね。

しかしロンドンの警視庁長官を後ろ盾に持つ探偵って、それはほぼご都合主義な設定だなとちょっとだけ思いました。そこはシャーロックと少し似てますね。

2巻もどんな事件が起こるのか、楽しみです。

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