「クイーン犯罪実験室」を読んでみた|エラリー・クイーンの7冊目の短編集。

「クイーン犯罪実験室」を読んでみた|エラリー・クイーンの7冊目の短編集。

「クイーン犯罪実験室」/ エラリー・クイーン

クイーン犯罪実験室」は、名探偵エラリー・クイーンシリーズの中短編集7冊目です。

中編1、短編15というラインナップになっています。
マニアにとっては必ず抑えておきたい短編集です。

今回はこちらの本の感想を語っていきます!

エラリー・クイーンや国名シリーズの読む順番

ちなみに、エラリー・クイーンシリーズや国名シリーズの読む順番は、以下の記事で解説していますのでぜひご覧ください。
→国名シリーズ|探偵エラリークイーンの読む順番をご紹介

「クイーン犯罪実験室」のあらすじ・中短編一覧

あらすじ

ポーとリンカンの署名付稀覯本が売りに出されたが、売主は公平を期すため、それをある場所に隠し、発見した者に獲得させることにした。

ところが売主は急死してしまい、隠し場所を示す記号だけが残された……

暗号に挑戦する歴史ミステリ他、知的パズル16篇。クイーンはすべての謎を解決するが、さて、あなたは?

No. タイトル
1 菊花殺人事件 (Mum Is the Word)※ライツヴィルもの
2 実地教育 (Object Lesson)
3 駐車難 (No Parking)
4 住宅難 (No Place to Live)
5 奇蹟は起る (Miracles Do Happen)
6 【賭博課】さびしい花嫁 (The Lonely Bride)
7 【スパイ課】国会図書館の秘密 (Mystery at the Library of Congress)
8 【スパイ課】替え玉 (Dead Ringer)
9 【誘拐課】こわれたT (The Broken T)
10 【殺人課】半分の手懸り (Half a Clue)
11 【匿名手紙課】結婚式の前夜 (Eve of the Wedding)※ライツヴィルもの
12 【相続課】最後に死ぬ者 (Last Man to Die)
13 【犯罪組織課】ペイオフ (Payoff)
14 小男のスパイ (The Little Spy)
15 大統領は遺憾ながら (The President Regrets)
16 エイブラハム・リンカンの鍵 (Abraham Lincoln’s Clue)

※6〜13までは、短編集「クイーン検察局」の続きものの「新クイーン検察局」になります。

「クイーン犯罪実験室」の感想

クイーンは好きなんですが、いつも長編で楽しませてもらってるせいか、この短編集は総合的には微妙でした。なんというかプロットのような感じがしてあまり読み応えがなかったです。短編が好きな人はおすすめです。

それでも自分好みだった作品は、
・菊花殺人事件
・結婚式の前夜
です。(どちらもライツヴィルものだった・・・)

菊花殺人事件

ゴッドフレーという老人の約500万ドルもの財産がなくなってしまったため、財産を狙っていた親族と知人はショックを受けました。
ただ、100万ドル価値のある「天皇の首飾り」は唯一残っていて、金庫の中にしまっていました。

しかし、ある夜にゴッドフレー老人は何者かに殺されていました。
手元にはMUMと書いたメモだけ残っており・・・。

という感じのあらすじなんですが、舞台がライツヴィルなので面白く読めました。

MUMというダイイングメッセージに悩まされるエラリーも面白いし、途中で何かに気づいた被害者の娘に殺人予告が届くなど、展開もよかったです。

結婚式の前夜

これも舞台がライツヴィルです。
新鋭の外科医コンクとモリーが結婚式をあげようと、親族や友人、エラリーをも招待しました。
しかし結婚式前夜に、花嫁のモリーが大量の睡眠薬を飲まされ重体に落ちるのでした・・・

これはキャラクターを上手く使ってるな〜という感じの作品で、犯罪が起こる前にいろんな人物に動機があるように見せるのが上手くて最後は驚きました。

これは知識ないと解けないのですが、伏線もちゃんとあったし満足でした。

まとめ

クイーン好きは必須ですが、中短編だったらやはり「神の灯」には勝てないですね。あれが一番面白かったです。

もしくは、冒険シリーズ(以下の記事)とかのほうも名作ぞろいです。以下読んだ感想がのってます。 →「エラリー・クイーンの冒険」の感想

作品自体は1949年〜1966年に掲載してた作品らしいのですが、その頃は長編を作るのに忙しかったのかな〜と感じるクオリティでした。
クイーンを全作制覇したい方はぜひ読んでみてください。