真夜中のパン屋さんシリーズ(大沼紀子)の読む順番一覧|ほろり切ない日常物語

真夜中のパン屋さんシリーズ(大沼紀子)の読む順番をご紹介!

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真夜中のパン屋さんシリーズとは

「真夜中のパン屋さん」シリーズとは、著者の大沼紀子による「ブランジェリー クレバヤシ」というパン屋に関わる人々の暖かくて切ない日常系小説です。
2017年にシリーズ完結済みで、挿絵は、山中ヒコさんです。

この物語の面白いところは、ただのほんわか物語ではなく、登場人物のほとんどが何かしらの複雑な過去を持ち、お互いが出会って色んな経験をしていくことで考え方や生き方を見つけていくというところに読み応えがあります。

ちなみに累計140万部も突破しており、NHKでドラマ化されました。(原作一部のみ)

→ドラマ「真夜中のパン屋さん」はこちら

今回は「真夜中のパン屋さん」についてご紹介いたします。

※著者の大沼さんは、他にも「路地裏のほたる食堂」シリーズも書いています。詳しくは以下でご紹介していますので、合わせてご覧ください。


路地裏のほたる食堂シリーズ(大沼紀子)の読む順番をご紹介!優しくて切ない物語
路地裏のほたる食堂シリーズ(大沼紀子)の読む順番一覧|優しくて切ない物語




真夜中のパン屋さんシリーズの読む順番(完結)

真夜中のパン屋さんシリーズは、順番に読むことをおすすめします。時間軸がどんどん進んでいくタイプの小説なので、下記の順番で読んでください!

No.タイトル出版年
1真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ2011
2真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒2012
3真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生2012
4真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫2013
5真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者2016
6真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥2017




真夜中のパン屋さんシリーズ 1巻
「真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ」

記念すべき1巻。真夜中に営業するパン屋さんというのは珍しくて面白いです。
主人公の希実視点で物語が進んでいくんですが、出会っていく色んな人たちは、一癖も二癖もあります。

子供を捨てる親や、毎日人を観察する男性、親に虐待されていた母親などみんな何処か闇を抱えていますが、「ブランジェリークレバヤシ」のパンの暖かさに救われていく話です。

1巻は特に、最後のクレさんの話がとても切なかったです。

あらすじ

謎多き笑顔のオーナー・暮林と、口の悪いイケメンパン職人・弘基が働くこの店には、パンの香りに誘われて、なぜか珍客ばかりが訪れる……。
夜の街を徘徊する小学生、ワケありなオカマ、ひきこもりの脚本家――― 夜な夜な都会のはぐれ者たちが集まり、次々と困った事件を巻き起こすのだった。

家庭の事情により親元を離れ、「ブランジェリークレバヤシ」の2階に居候することになった女子高生・希実は、“焼きたてパン万引き事件”に端を発した失踪騒動へと巻き込まれていく……。

真夜中のパン屋さんシリーズ 2巻
「真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒」

希実が、「ブランジェリー クレバヤシ」に居候し始めてから半年が経ちました。
今回は、容姿端麗でモテモテなパン職人の弘基の、元恋人を名乗る女性が来店したことから事件は始まります。

彼の昔の仲間も登場し、彼の過去が更に知れるのでとても面白い巻です!

あらすじ

家庭の事情により親元を離れ、パン屋さんの2階に居候することになった女子高生の希実は困った人たちが引き起こす事件に、またまた巻き込まれていく……。

今回のお客様は、美人で妖しい“恋泥棒”。

彼女がもたらすチョコレートのように甘くてほろ苦い事件は、バレンタインの大騒動に発展!

不器用な人たちの、切なく愛おしい恋愛模様を描き出す物語。

真夜中のパン屋さんシリーズ 3巻
「真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生」

今回も色々と切なかった巻です。
希実のクラスに転校生の孝太郎がやってきて、どうやらパン屋の誰かしらと繋がりがあるご様子。

希実は最初の頃、全部に腹が立つ女の子だったのに、どんどん情緒面が成長していってとても微笑ましいです。
彼女の母親のことも気になるが、果たして…

あらすじ

夜が深まる頃、暗闇に温かい灯りをともすように「真夜中のパン屋さん」はオープンする。
今回のお客様は、居候女子高生の希実につきまとう、少々変わった転校生。彼が企む“計画”により、パン屋の面々は、またもや事件に巻き込まれていく。

重く切なく、でも優しい、大人気シリーズ第3弾!巻末には装画を担当する山中ヒコさんのエッセイを特別に収録。

真夜中のパン屋さんシリーズ 4巻
「真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫」

今回は、希実の母親を探す話です。
1巻から、自分の母親を「カッコウの母」と心の中で呼んでいましたが、母親の足取りを追うたびに、だんだん母親の半生を知ることになります。

辛く切ない話が続きますが、少しずつ登場人物たちの過去が明らかになり、見逃せない巻です。

あらすじ

午前3時――真夜中にオープンする不思議なパン屋さんに現れたのは、ワケアリ男女の二人組。

居候女子高生の希実は、彼らが抱える不穏な秘密によって、不本意ながらも、またまた事件に巻き込まれていく。

降り止まない雨の中、希実の過去に隠された謎が明らかに……。

真夜中のパン屋さんシリーズ 5巻
「真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者」

今回は急展開な場面を迎える巻です。
ちょっとネタバレになってしまうのでできるだけ控えますが、主人公の希実の、出生の秘密が知れます。

他の巻と比べてボリュームがあるので、読み応えばっちしです!

あらすじ

東京・三軒茶屋。真夜中に開店する不思議なパン屋「ブランジェリークレバヤシ」に、手から白いハトを出す怪しげな中年男が現れる。
それが店を揺るがす大騒動の幕開けだった。

一方、母親である律子と久しぶりの対面を果たした希実だったが、その隣にいたのは実に意外な人物で・・・。
ほっこりじんわりと心の中が温まる、「まよパン」シリーズ第5弾!!

真夜中のパン屋さんシリーズ 6巻
「真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥」

シリーズ最終巻。まさかの5年後の話でびっくりした人もいるかと思います。
登場人物たちのその後が知れる番外編みたいな巻なので、シリーズ通して読んできた方は、幸せになると思います…!

私はこの巻を全て読みましたが、面白い設定から始まり、闇を持つ登場人物たちが色んな人と出会うことで、自分なりに答えを出して解決していく、その物語がとてもよかったです。
ぜひ、このまよぱんシリーズを読む人が増えてくれると嬉しいです。

あらすじ

真夜中に開店する不思議なパン屋「ブランジェリークレバヤシ」。
希実の母・律子の死から五年の月日が経ち、暮林や弘基の周辺には様々な変化の波が訪れていた。

それは、常連客である斑目やソフィアやこだま、美作親子や多賀田たちにとっても同様だった。
そしてもちろん、希実にとっても……。




真夜中のパン屋さんシリーズの登場人物

女子高校生の篠崎 希実(しのざき のぞみ)

篠崎 希実(しのざき のぞみ)は、ひょんな出来事から「ブランジェリー クレバヤシ」に居候することになった、高校2年の女の子です。

いつも何かに腹が立っているんですが、店主のクレさんだけには何を言われても腹が立たないようです。

彼女も中々辛い境遇の持ち主ですが、本人は自分がいる環境を諦めています。

彼女がどう変わっていくのかは、このシリーズの見どころでもあります。

店主の暮林 陽介(くればやし ようすけ)

暮林 陽介(くればやし ようすけ)は、パン屋「ブランジェリー クレバヤシ」のオーナー/パン職人(ブランジェと呼ぶ)です。

「ブランジェリー クレバヤシ」は、夜23時から朝5時まで営業している、一風変わったパン屋さんです。

年齢は30代で、メガネをかけたいつもニコニコとしており、「クレさん」と呼ばれています。

彼にかかると誰もが毒気を抜かれてしまい、パン屋に来たクレーム客などを簡単に手なづけてしまいます。(本当にすごい特技です)

しかしそんな彼にも辛い出来事が起こり、未だ自分がどう生きていけばいいのか、人知れず悩んでいる節があります。(1巻の最後に明かされます)

パン職人の柳 弘基(やなぎ ひろき)

柳 弘基(やなぎ ひろき)は、「ブランジェリー クレバヤシ」のパン職人(ブランジェ)です。

容姿端麗の男性で、仕事中は黒のコックコートを着ていますが、普段着は周りから毒キノコと呼ばれるような奇抜な服の趣味をしています。

彼も希実と同じような過去を持っており、彼は彼で自分の容姿をうまく使って派手に生きてきたようです。

しかしそんな彼も、好きな人には一途だということが1巻でわかります。好きな人はパン屋に関連する人なので、ぜひ1巻「真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ」をチェックしてみてください。




まとめ

通称まよぱんシリーズは今でも色々な人に読まれる人気シリーズです。
一見どこにでもいる人間が主人公なんですが、読んでるとどこか普通の人とは違った部分がキャラクターたちにはあり、それを補うためにいろんな人と関わって成長していく、という物語です。

完璧な人間はどこにもおらず、完璧でないからこそ愛おしい、そんなことを感じさせてくれる暖かいシリーズです。
読んだことがない方はぜひ一度読んでみてください。

その他の食に関わるおすすめ小説は以下でご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。

ビストロ・パ・マルシリーズ

こちらは、フランス料理店の「パ・マル」とういう店で起こる出来事を、天才シェフの三舟が謎解きをしていく日常ミステリーものです。
登場してくる料理は日本人にとっては聴きなれないものもありますが、非常に美味しそうな描写で食べたくなります。


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みをつくし料理帖シリーズ

江戸時代のお話で、当時は料理人は女人禁制みたいな風習があったのですが、そんな時代の中で一人の女性が小料理屋の料理人として奮闘するお話です。
毎回出てくる和食は本当に美味しそうで、レシピもついているのでありがたいです。


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スープ屋しずくの謎解き朝ごはんシリーズ

スープ屋しずくの店主がお客様の持ち込んだ謎を解き明かす、というストーリーです。
日常ミステリーだけでなく、ところどころ登場する食事のシーンは必見です!


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ビストロ三軒亭シリーズ

ビストロ三軒亭で起こる日常の謎を描いた、ミステリーシリーズです。
なんでも、その人専用メニューを作ってくれる設定なので、非常に面白いです。


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ランチ酒シリーズ

見守り屋を営む主人公の祥子が、夜勤明けに飲む一杯を楽しむ日常シリーズです。
食べ物の描写がとても丁寧に描かれていて、非常に食欲がそそる作品です!しかもそこまで長くないので手軽に読めます。


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路地裏のほたる食堂シリーズ

「路地裏のほたる食堂」シリーズとは、「真夜中のパン屋さん」シリーズを書いた著者の大沼紀子さんの別シリーズです。

ほたる食堂を営む不器用な店主と、不思議な力を持つ高校生の二人が出会い、いろんな人の悩みを解決したりする日常物語です。

暖かく、ほっこりするお話が好きな方はおすすめです!


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