ヘンリー・メリヴェール卿シリーズ(ジョン・ディクスン・カー)の読む順番は?

ヘンリー・メリヴェール卿シリーズ(ジョン・ディクスン・カー)の読む順番は?

ヘンリー・メリヴェール卿シリーズとは

「ヘンリー・メリヴェール卿シリーズ」とは、著者ジョン・ディクスン・カーの代表作の名探偵シリーズです。(ギデオン・フェル博士とはまた別。容姿は似てますが笑。)

ヘンリー・メリヴェール卿は略してH.M卿とも呼ばれていて、作中でもそのように記載しています。
177cm、体重100kgくらいのハゲ頭で、口を開くと辛辣な言葉が飛び出しますが、根は良い人です。

医師免許と弁護士免許を持っていて、第一次世界大戦中はイギリス陸軍省諜報部部長として活躍していました。

このシリーズの有名作といえば、初登場の「黒死荘の殺人」や「ユダの窓」などがあります。

今回は、ヘンリー・メリヴェール卿シリーズの読む順番についてご紹介いたします。

ヘンリー・メリヴェール卿シリーズの読む順番は?(完結済み)

こちらのシリーズは1話完結型なので、どれから読んでも問題ありません。
ですが、出版順に読むと物語の時系列に沿っていて面白いのでおすすめです。

また、このシリーズも絶版の巻が多いです。(カーの作品はほとんど絶版…)
タイトルは出版社によって異なりますので、ご注意ください。一応、()の中に別名も記載しています。

長編(全22巻)、短編集(全2巻)

No. タイトル 出版年 あらすじ
1 黒死荘の殺人(プレーグ・コートの殺人) 1934 あらすじ
2 白い僧院の殺人(修道院殺人事件) 1934 あらすじ
3 赤後家の殺人 1935 あらすじ
4 一角獣の殺人(一角獣殺人事件) 1935 あらすじ
5 パンチとジュディ 1936 あらすじ
6 孔雀の羽根 1937 あらすじ
7 ユダの窓 1938 あらすじ
8 五つの箱の死 1938 あらすじ
9 読者よ欺かるるなかれ 1939 あらすじ
10 かくして殺人へ 1940 あらすじ
11 九人と死で十人だ 1940 あらすじ
12 殺人者と恐喝者 1941 あらすじ
13 仮面荘の怪事件(メッキの神像) 1942 あらすじ
14 貴婦人として死す 1943 あらすじ
15 爬虫類館の殺人 1944 あらすじ
16 青銅ランプの呪 1945 あらすじ
17 青ひげの花嫁(別れた妻たち) 1946 あらすじ
短編集 妖魔の森の家 1947 あらすじ
18 時計の中の骸骨 1948 あらすじ
19 墓場貸します 1949 あらすじ
20 魔女が笑う夜 1950 あらすじ
21 赤い鎧戸のかげで 1952 あらすじ
22 騎士の盃 1953 あらすじ
短編集 パリから来た紳士 1956 あらすじ

1巻 黒死荘の殺人

あらすじ

かつて猛威を振るった黒死病に因む名を持つ屋敷の石室で起こった惨劇。

厳重に戸締りされ周囲に足跡すらない不可能状況に挑むのは……。

傑作との誉れ高い、H・M卿初登場作品。

2巻 白い僧院の殺人

あらすじ

ロンドン近郊の由緒ある屋敷〈白い僧院〉でハリウッドの人気女優マーシャ・テイトが殺害された。

周囲は百フィートにわたって雪に覆われ、発見者の足跡以外に痕跡を認めない。

事件前マーシャに毒入りチョコレートが届くなど不穏な雰囲気はあった。

甥が〈白い僧院〉の客だったことから呼び寄せられたヘンリ・メリヴェール卿は、たちどころに真相を看破する。

江戸川乱歩が「カーの発明したトリックの内でも最も優れたものの一つ」と激賞した本格ミステリの名作。

3巻 赤後家の殺人

あらすじ

その部屋で眠れば必ず毒死するという、血を吸う後家ギロチンの間で、またもや新しい犠牲者が出た。

フランス革命当時の首斬人一家の財宝をねらうくわだてに、ヘンリ・メリヴェル卿独特の推理が縦横にはたらく。

カーター・ディクスンの本領が十二分に発揮される本格編である。

数あるカーの作品中でもベスト・テン級の名作といわれる代表作。

4巻 一角獣の殺人

あらすじ

パリで休暇を楽しむケン・ブレイクは、美女イヴリンとの再会により、“一角獣”をめぐる極秘任務に巻き込まれた。

そして嵐の中たどり着いた『島の城』では、目撃者のいる前で怪死事件が発生。

死体の額には鋭い角のような物で突かれた痕が残っていた。

フランスの古城を舞台に、希代の怪盗、パリ警視庁の覆面探偵、ヘンリー・メリヴェール卿が三つどもえの知恵比べを展開する。

5巻 パンチとジュディ

あらすじ

結婚式前日、かつての職場、英国情報部の上司であるH・M卿に呼び出されたケンは、元ドイツ・スパイの老人の屋敷に潜入を命じられた。

その老人が国際指名手配中の怪人物Lの正体を明かすと情報部に接触してきたので、真贋を確かめろというのだ。

だが、屋敷でケンが目にしたのは老人の死体。

事態の急変にめげず、ケンは任務を遂行し、式を挙げることができるのか?奇想天外な大犯罪を暴くH・M卿の名推理が新訳で登場。

6巻 孔雀の羽根

あらすじ

二年前と同じ予告状を受け、警察はその空家を厳重に監視していた。

銃声を聞いて踏み込んだ刑事が見たものは、若い男の死体、孔雀模様のテーブル掛けと十客のティーカップ。

なにもかもが二年前の事件とよく似ていた。

そのうえ、現場に出入りした者は被害者以外にはいないのだ。この怪事件をH・Mは三十二の手掛りを指摘して推理する!

7巻 ユダの窓

あらすじ

一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。

話の途中で気を失ったアンズウェルが目を覚ましたとき、密室内にいたのは胸に矢を突き立てられて事切れたヒュームと自分だけだった――。

殺人の被疑者となったアンズウェルは中央刑事裁判所で裁かれることとなり、ヘンリ・メリヴェール卿が弁護に当たる。

被告人の立場は圧倒的に不利、十数年ぶりの法廷に立つH・M卿に勝算はあるのか。法廷ものとして謎解きとして、間然するところのない本格ミステリの絶品。

8巻 五つの箱の死

あらすじ

ジョン・サンダース博士は朝の一時になってやっと研究室を閉めた。

今週中に、ある毒殺事件のための報告書を作らなければならず、遅くまで顕微鏡をのぞいていたのだ。

小雨の降り始めた道を歩いてきた博士は、ふと、ある十八世紀風の赤煉瓦の家の前に、街灯の光を浴びて一人の若い女が立っているのに気がついた。

短い茶のファー・コートを着て、襟を首巻のように立てていた女は、いきなりサンダース博士を呼び止め、雲をつかむような話を始めた。

そして、この不思議な女に請われるまま、ある家の内部に入った博士が目にしたものとは……

煌々たる灯りの下で四人の人間がテーブルに向かっていたが、そのうち三人は毒か薬のために意識不明、残る一人は細長い刀で背中を刺されてすでに事切れていた!

9巻 読者よ欺かるるなかれ

あらすじ

女性作家マイナが催した、読心術師ペニイクを囲んでの夕食会。招待客の心を次々と当てたペニイクは、さらにマイナの夫の死を予言する。

はたして予言の時刻、衆人環視の中で、夫は原因不明の死を遂げた!ペニイクは念力で殺したというが、逮捕しようにも証拠がない。

遅れて到着したヘンリー・メリヴェール卿に、ペニイクは新たな殺人予告をするが…不可能と怪奇趣味を極めた著者のトリックに、読者よ欺かるるなかれ。

10巻 かくして殺人へ

あらすじ

処女作がいきなり大当たりしたモニカ・スタントンは、生まれ育った村を出てロンドン近郊の映画スタジオへやってきた。

仕事場をあてがわれ脚本執筆に張り切るものの、何度も危ない目に遭うモニカ。

硫酸を浴びかけたり銃撃されたり、予告状も舞い込みいよいよ生命の危機である。

義憤に駆られた探偵小説作家カートライトは証拠をひっさげてヘンリ・メリヴェール卿に会い、犯人を摘発してくれと談判するが……。

11巻 九人と死で十人だ

あらすじ

第二次大戦初期、エドワーディック号は英国の某港へ軍需品を輸送すべくニューヨークの埠頭に碇泊していた。

危険きわまりないこの船に、乗客が九人。

航海二日目の晩、妖艶な美女が船室で喉を掻き切られた。

右肩に血染めの指紋、現場は海の上で容疑者は限られる。

全員の指紋を採って調べたところが、なんと該当者なし。

信じがたい展開に頭を抱えた船長は、乗り合わせた陸軍省の大立者に事態収

拾を依頼する。そこへ轟く一発の銃声、続いて大きな水音!

12巻 殺人者と恐喝者

あらすじ

余の出生は一八七一年二月六日、サセックス州―ヘンリ・メリヴェール卿の口述が始まった。心打たれる瞬間である。

しかしその折も折、変事が突発した近傍のフェイン邸へ出馬を要請する電話が入った。

家の主人が刺されて亡くなり、手を下した人間は判っているが状況は不可能を極めているという斗柄もない事件である。 秘書を従え捜査の合間も口述を進めるH・Mの推理は如何に。

13巻 仮面荘の怪事件

あらすじ

ロンドン郊外の広壮な邸宅、〈仮面荘〉。

ある夜、不審な物音に屋敷の者たちが駆けつけると、名画の前に覆面をした男が瀕死の状態で倒れていた。

その正体はなんと、屋敷の現当主スタナップ氏その人だったのだ!

なぜ自分の屋敷に泥棒に入る必要があったのか? そして、彼を刺したのはいったい誰か? 謎が謎を呼ぶ、カー中期の本格推理。

14巻 仮面荘の怪事件

あらすじ

数学の教授だったアレックは六十、年の離れた妻リタと村はずれで平穏に暮らしていたが、バリーという若造の出現で状況は一変する。

ある晩リタとバリーは突如姿を消し、海へ真っ逆さまの断崖まで足跡がついていた。

二日後遺体は発見されたが、腑に落ちない点が多すぎる。

二人の死は心中か殺人か、村に住む老医師が綴った手記から浮かび上がる真相とは?

張りめぐらした伏線を見事回収、目配りの利いたヘンリ・メリヴェール卿活躍譚。

15巻 爬虫類館の殺人

あらすじ

第二次大戦下のロンドン、熱帯産の爬虫類、大蛇、毒蛇、蜘蛛などを集めた爬虫類館に、不可思議な密室殺人が発生する。

厚いゴム引きの紙で目張りした大部屋の中に死体があり、そのかたわらにはボルネオ産の大蛇が運命をともにしていた。

そして殺人手段にはキング・コブラが一役買っている。幾重にも蛇のからんだ密室と、H・Mのくみ合せ。

16巻 青銅ランプの呪

あらすじ

女流探険家がエジプトの遺跡から発掘した青銅ランプ。

持ち主が消失するという言い伝えどおりに、イギリスへ帰国したばかりの考古学者の娘が忽然と姿を消す。

さらに!? 本書は、カーがエラリー・クイーンと一晩語り明かしたあげく、推理小説の発端は人間消失の謎にまさるものなしとの結論から書かれた作品で、中期で最も光彩を放つ大作!

17巻 青ひげの花嫁

あらすじ

牧師の娘、音楽家、占い師、そして四人目は……

謎の男ビューリーと結婚した女たちが次々と消えた事件に、住民は”青ひげ”出現と震え上がった。

しかもビューリーは警官の張り込みのなか、死体と共に忽然と姿を消したのだ。

11年後、ある俳優のもとに何者かから脚本が送られてきた。

それは、警察しか知りえないビューリー事件の詳細を記した殺人劇の台本だった!”現代の青ひげ”にH・M卿が挑む

短編 妖魔の森の家

あらすじ

長編に劣らず短編においてもカーは数々の名作を書いているが、中でも「妖魔の森の家」一編は、彼の全作品を通じての白眉ともいうべき傑作である。

発端の謎と意外な解決の合理性がみごとなバランスを示し、加うるに怪奇趣味の適切ないろどり、けだしポオ以降の短編推理小説史上のベスト・テンにはいる名品であろう。ほかに中短編四編を収録。

収録作品:
・妖魔の森の家(H.M卿もの)
・軽率だった夜盗
・ある密室
・赤いカツラの手がかり
・第三の銃弾

この短編集は、1話の「妖魔の森の家」がH.M卿ものになります。

18巻 時計の中の骸骨

あらすじ

妙な動機から、振り子の替わりに医学用の骸骨の入った大時計をせり落としてしまったヘンリー・メリヴェール卿は途方に暮れた。

だがその夜、その骸骨が何者かに盗まれてしまった。

謎めいた旧家の当主の死、その傍らに建つ刑務所、古い絞首台の底で発見された惨殺死体……

著者独特の怪奇趣味と豪放な探偵H・M卿の醸し出す純イギリス風ユーモアとのうちに、複雑怪奇な事件の謎は次第に大きなカタストロフィへと進んでいく!

19巻 墓場貸します

あらすじ

みんなの目の前から即刻姿を消してみせる─ニューヨーク有数の資産家のマニングは、ヘンリー・メリヴェールに挑戦した。

マニング財団からの使い込みが

発覚した彼は情婦とともに姿をくらまそうとしていたのだ。

マニングは警察車のサイレンをききつけると、衆人環視のプールに思いきりとびこんだ。

そしてそれきりだった。

リヴェールの目前からマニングの体は跡形もなく消失してしまったのだ!

失跡事件の意外な動機、また密室状況下のプールのトリックとは?メリヴェール卿の初めての土地で起こった難事件をユーモラスに描く快作。

20巻 魔女が笑う夜

あらすじ

ストーク・ドルイドの村は奇怪な事件に揺れ動いていた。

村外れにそびえる異形の石像にちなんだのか、〈後家〉と署名された中傷の手紙が次々と村人に送られてくるのだ。

そのあまりの内容に、自殺者までが出ている。

たまたま村に来合わせたH・M卿の眼力をもってしても、〈後家〉の正体は明らかにならないが……

平穏な村を恐怖で包み込む姿なき怪人の目的とは?

21巻 赤い鎧戸のかげで

あらすじ

北アフリカのタンジールに、ダイアを強奪しパリやオランダを騒がせた宝石泥簿が入国したらしい。

同地で休暇中だったH・M卿は警察に協力を要請される。 その夜、宝石店に現われた泥棒は完全包囲された犯行現場から忽然と姿を消す。

さらに共犯と目された宝石細工師もこれまで盗んだダイア共に衆人環視の中、煙のように姿を消した。

彼らが消えたトリックとは? 異国の地でH・M卿が不可能犯罪の謎に挑む異色の冒険推理

22巻 墓場貸します

あらすじ

誰かが鍵のかかった部屋に入り、騎士の盃を動かしている─ブレイス卿夫人の訴えに、マスターズ警部は現地へ赴いた。

近くに住むH・M卿を頼みにしていたが、卿は歌の練習に余念がない。

仕方なく自ら問題の部屋に泊まった夜、警部な何者かに殴られた。

ここに至り卿はやっと重い腰をあげた。

だが、ドアを抜け、宝物を盗まずに動かすだけという怪人の真意とは? 著者得意の密室犯罪をユーモラスに描くH・M卿最後の長篇

短編 パリから来た紳士

あらすじ

カー短編の精髄を集めたコレクション、本巻にはフェル博士、H・M、マーチ大佐といった名探偵が一堂に会する。

内容も、隠し場所トリック、不可能犯罪、怪奇趣味、ユーモア、歴史興味、エスピオナージュなど多彩をきわめ、カーの全貌を知るうえに必読の一巻。

殊に「パリから来た紳士」は、著者の数ある短編の中でも最高傑作といえよう。

収録作品:
・パリから来た紳士
・見えぬ手の殺人(フェル博士)
・ことわざ殺人事件(フェル博士)
・とりちがえた問題(フェル博士)
・外交官的な、あまりにも外交官的な
・ウィリアム・ウィルソンの職業
・空部屋
・黒いキャビネット
・奇蹟を解く男

この短編集は、「奇蹟を解く男」がH.M卿ものになります。

まとめ

いかがでしたか?
ジョン・ディクスン・カーの名作として、フェル博士シリーズと今回のH.M卿シリーズの2大巨頭です。

前期の作品は怪奇的な雰囲気があるミステリー作品が多いのですが、後期はどちらかというと喜劇的なコメディが多かったります。

まだまだ絶版の作品が多いですが、ぜひ図書館などを利用してこのシリーズをよんでみてください!

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