優等生は探偵に向かない(ホリージャクソン)のあらすじと感想|シリーズ2巻目

優等生は探偵に向かない(ホリージャクソン)のあらすじと感想|シリーズ2巻目

「優等生は探偵に向かない」(ホリー・ジャクソン)とは

「優等生は探偵に向かない」とは、著者のホリー・ジャクソンが執筆した、「自由研究には向かない殺人」の2作目になります。
YAものなので、本作は子供も大人も楽しめる作品となっています。
シリーズとしては全3部の2作目だそうなので、3作目も楽しみです。

今回は「優等生は探偵に向かない」について感想を語っていきたいと思います!

「自由研究には向かない殺人」シリーズ

こちらのシリーズの読む順番については以下でご紹介しています。興味ある方はぜひご覧ください。

自由研究には向かない殺人シリーズ(ホリー・ジャクソン)の読む順番一覧|全三部作

「優等生は探偵に向かない」のあらすじと登場人物

あらすじ
高校生のピップは、友人のコナーから失踪した兄の行方を探してくれと依頼される。
兄のジェイミーは、2週間ほど前から様子がおかしかったらしい。コナーの希望で、ピップはポッドキャストで調査の進捗を配信し、リスナーから手がかりを集めていく。

関係者へのインタビューやSNSなども丹念に調べることで、少しずつ明らかになっていく、失踪までのジェイミーの行動。
ピップの類い稀な推理が、事件の恐るべき真相を暴きだす。年末ミステリランキング第1位『自由研究には向かない殺人』続編。この衝摯の結末を、どうか見逃さないでください!

1巻のアンディ失踪事件で真犯人を見つけたピップは、町でかなり有名になりました。
事件についてのポッドキャストを始めたり、前の事件で犯罪を犯したマックスの裁判の行方を追ったりなど、いろいろと忙しい日々を送っていました。

ある日友人のコナーから「兄(ジェイミー)が失踪した!警察が捜査してくれないから探してくれないか?」と相談をうけました。
ピップは2度と前の事件で受けた危険な目に遭いたくないとして、一度依頼を断るのですが、折れて再度調査に乗り出します。

前回のように今回もさまざまな現代テクノロジーを使った調査で、読者をかなり楽しませてくる展開になっています。1巻を面白いと思った方は、2巻目ももっと面白いと感じると思います!

登場人物

ピッパ(ピップ)・フィッツ=アモービ:リトル・キルトン・グラマースクールの最上級生。18歳
ヴィクター:ピップの父。弁護士
リアン:ピップの母。不動産会社勤務
ジョシュア:ピップの弟

ラヴィ・シン:ピップのボーイフレンド。21歳
カーラ・ワード:ピップの親友。ナオミの妹
ナオミ・ワード:カーラの姉

コナー・レイノルズ:ピップの友人
ジェイミー・レイノルズ:コナーの兄
アーサー・レイノルズ:コナーとジェイミーの父
ジョアンナ・レイノルズ:コナーとジェイミーの母

ローレン:ピップの親友
アンソニー(アント)・ロウ:ローレンの恋人。コナーの友人

ザック・チェン:ピップの友人

スタンリー・フォーブス:キルトン・メールの記者

メアリー・サイズ:スタンリーの同僚

マックス・ヘイスティングス:性的暴行容疑で起訴された青年

ナタリー・ダ・シルヴァ:マックスの暴行の被疑者
ダニエル・ダ・シルヴァ:ナタリーの兄。テムズバレー警察の巡査

ルーク・イートン:ナタリーの恋人

チャーリー・グリーン:フィッツ=アモービ家の隣人
フローラ・グリーン:チャーリーの妻

リチャード・ホーキンス:テムズバレー警察の警部補
ソラヤ・ボウジディ:テムズバレー警察の巡査

ジョージ・ソーン:ピップの同級生
ステラ・チャップマン:ピップの同級生
トム・ノヴァク:ピップの同級生

ハリー・サイズ:書店員

アダム・クラーク:歴史教師

「優等生は探偵に向かない」の感想・考察(ネタバレあり)

今作はかなり面白かったです!
ぶっちゃけ、1巻よりも物語の展開がかなり良かったし、ジェイミーの足取りを追うために使う調査方法もかなり秀逸で、全体的大満足でした。
めちゃくちゃ良かった点は以下です。

・調査イラストがわかりやすい&チャット怖い
・最後の驚くべき展開
・ピップの人間としての成長

調査イラストがわかりやすい&チャット怖い

1巻の時と同じでこのシリーズの特徴として、ピップの調査過程がわかりやすいように図解が度々登場します。
今回はジェイミーの足取りを追うために、発見したおかしな点(キッチンナイフの写真)、インスタグラムのチャットでのやり取り、彼が消える直前でいなくなった場所の地図などが差し込んであります。

特にインスタグラムのチャットでの図解は度々登場するのですが、かなり盛り上がりました。調査を進めていくうちに、ジェイミーはインスタで出会ったレイラと高頻度に連絡をとっていることが発覚しました。

ピップはレイラのアカウントを見つけて、ダミーアカウントで接触を試みるのですが、何故かレイラにピップだということがバレてしまいます。
そしてレイラから、以下のような返信がきます。

「ハロー、ピップ」
「近づいてきたわね😄」

この部分を読んだ時は、思わず鳥肌がたちました。こわすぎました…
ピップ側はレイラが一体何者かわかっていないのですが、レイラ側はピップたちのことを知っているのです。

ここで明らかにピップのラジオを聴いている身近な人物、ということがわかる重要なシーンでした。
しかし、この後もどんどん驚くべき事実がわかってきます。

最後の驚くべき展開

最後は怒涛の展開で、ラストまでとっっても面白かったです!
その前でも、「チャイルド・ブランズウィック」という昔の話が登場した時は、鳥肌どころの騒ぎではないくらい興奮しました。

「チャイルド・ブランズウィック」とは、とある殺人事件の容疑者と共犯とされた人物の名前で、当時は10歳の子供でした。
その人物がまだ生きてるとしたら、ジェイミーの不可解な問いかけに合点がいきます。

最後はピップがその謎の人物を見つけるのですが、同時にレイラという人間の正体も明かされます。
1巻と同じく、ピップが危機一髪の事態に陥るのですが、本当に手に汗握る展開で読むのが止まらなかったです。

ピップの人間としての成長

今回、ピップがジェイミー失踪事件の調査を請け負うことになった時、最初は断っていました。
前回と同じような目に遭うかもしれないし、ピップの周りの人にも危害が及ぶかもしれない理由からです。

しかし、結局ピップの中の正義感に負け、調査を引き受けます。
この最初の部分は読んでいて辛かったですし、個人的にはピップの正義感が強すぎて、いつか彼女が壊れるのではないかと心配になりました。

その後、調査を続けてジェイミー失踪から72時間後経っても彼が見つからなかった時、コナーの友人アントから、全部ピップの自作自演なんではないかと言われました。
この部分を読んだ時は私がかわりに殴ってやろうかと思いましたが、ピップが耐えきれずに彼に向かって叫びます。

また、前回の事件から続いているマックスの裁判でも彼が無罪放免になってしまい、ピップたちは絶望します。
しかし彼女はここで、「みんなから好かれなくてもいい。私は私のやり方で突き進んでいく」といって彼にある報復をします。

この報復は彼女の怒りのパワーがすごく伝わってきて、どうにもならない世の中に怒っているんだなと思いました。
犯罪者は無罪になるし、ジェイミーは見つからないし、周りは自分のことを嘘つきだと思っている。そして警察は協力をしてくれない。

ピップのおかれた状況は読んでてかなり辛い状況でしたが、そんな中でも唯一の味方のラヴィたちと協力しながら事件解決に一生懸命になります。

彼女はずいぶん傷ついたので私としてはこれ以上辛い想いをしてほしくないのですが、ある意味自分の正義を貫くというのはピップなりの生き様なんだなと感じました。

結局、”コレ”はどうなるの?

読み終わった後も、結局いくつかの問題は未解決のままでした。


・マックスはどうなる?
・ルークと取引した900ポンドのお金は返すのか?
・ダニエルの犯罪は暴かれないままか?
・ピップの精神は大丈夫なのか?

最後の3巻ではこれらの問題が解決されることを祈ります!

まとめ

今回の物語の中で、唯一の癒しは、ピップとラヴィのやり取りでした。
1巻での事件からパートナーになった二人は、事件の中で何度も助け合います。

次回の事件でも変わらず二人には仲良くいてほしいです…!

「優等生は探偵に向かない」はYAの作品だからかかなり読みやすいので、ミステリーに読み慣れていない人にもおすすめです。
ぜひ機会があれば読んでみてください!

    自由研究には向かない殺人シリーズの感想一覧

  1. 自由研究には向かない殺人
  2. 優等生は探偵に向かない